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私は今迄幾つもの世界線を見てきた。
然し、どの世界も君は死んだ。唯一君が生きている世界では私は死なねばならない。私はもう一生君の小説を読むことはできないのだろうか。
この世には私達が笑いあえるような世界はないのだろうか
この世は私達の幸せを拒むのだろうか
ならば!
君がたとえ死ぬ事が決められた運命であっても、私達が幸せになれない運命だとしても。
この「世界」には「世界線」は私達を拒むというのならば。
別の世で、別の生で会おうじゃないか。
私の体を鉛が貫こうとも、高所からコンクリートに体を叩きつけられようとも、酸が骨までとかそうと、刃物が私の内臓に穴を開けても、喉が潰れるまで叫んでも
何度も何度も生まれ変わり、何度も何度も死んで
この世界が、私を、君を、異端者という私たちを受け入れてくれるまで。世界の決まりが捻れる迄。
死んでやる
昔の私は大した意味もなく死のうとした。でも今私には生まれる理由も、生きる理由も、死ぬ理由もある
後、少しだけ待ってて。もうすぐで、もうすぐで彼らは私達を認めてくれる。
9月1日の夜明けの晩に。砂色のコートをなびかせながら、黒い蓬髪の男が夜景を背にして重力に身を任せた。
彼の狂気は来世も続く