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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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それからしばらくして、私達は祐誠さんの休みに私の両親も連れて長野に向かった。



ロープウェイに乗って、どんどん上がってく。



夜になって、すごく広い高原にみんなでシートを敷いて寝転んだ。



ガイドさんの説明を夢中で聞く正孝。



いろんな星座のことを教えてくれて、それが本当に楽しいみたいで終始ニコニコしてる。



興味津々の正孝を見てたら、私までワクワクしてきた。



まるで子どもの頃にタイムスリップしたみたいだ。



きっと、希良君もこんな風にここに寝転んで、小さな胸を踊らせながらこの星空を見てたんだろうな。



時間になって、一斉に電気が消えた。



全ての明かりがシャットアウトされたその瞬間……



空1面に星がびっしりと輝いて、それはそれは美しい光景が浮かび上がった。



「うわぁ! 綺麗」



そう叫んで、正孝は空に向かって手を伸ばした。



星、本当につかめそうな気がする。



もう少しで……届きそうだ。



祐誠さんも正孝の隣で手を伸ばす。



親子で顔を見合わせて微笑む姿を、私は本当に愛おしく思った。



「いつかあの人と……」って、希良君が言ってくれたこと、今叶ったよ。



君が教えてくれたこの場所に……



やっと……



家族みんなで来ることができた。



大好きな人達と素晴らしい時間を歩めていることは、きっと当たり前じゃない。



だから、私は……いつだって感謝を忘れない。



祐誠さんと正孝、そして両親の笑顔。



それが私の1番の宝物。



この星が降り注ぐ夜に、私はまた一つ、家族との大切な思い出を心に刻むことができた。



最高の思い出を。



本当に、みんな、いつも側にいてくれてありがとう。



これからもずっと……一緒にいようね。

あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

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