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見慣れない天井の部屋に空色と寝ていたはずが腕の中から消えている。
「くっ…」
陰茎を滑った舌に舐められている感覚に、膨らんだ掛け布を捲ると、俺の夜着を下げてしゃぶりつく薄い茶の頭が動いている。俺がここまでされて起きんとは、熟睡していたか。懸命に舐めて俺が起きたとは気づいてなさそうだ。掛け布の中には荒い呼吸と口から出る水音が籠る。これは濡らしながら舐めているだろうな。
「悪戯か?」
空色の瞳が俺を見つける。口の周りを唾液でてからせている。
「目が覚めたら硬くなっていたのよ」
お前の体に擦り付けていたか。掛け布を捲り、腰辺りで丸まっていた脚を掴み、俺の上に乗せ顔の前に秘所を置く。
「舐めてろ」
案の定、濡れてる下着を剥ぎ取り、頭の下に枕を重ねて上半身を上げ、秘所に舌を伸ばす。
「口に含め」
快感に陰茎を口から出した空色の尻を叩く。なんて格好だ。濡れた秘所も孔も丸見えだな。耐えられんだろうな。欲しがる秘所に舌を入れていくと小さな体が震え、陰茎を吐き出してしまう。尻を叩くと陰茎を手に持ち横から舌を這わせ舐め始めた。俺は中を舌で舐めて液を啜り、赤い突起も吸い付いて舐める。喘ぎながら横から陰茎を吸っては舐め、頬に擦り付けては声を上げて悦んでいる。
「いれてっ」
「どう入れる?」
好きな体位を選ばせてやる。
「奥までくるの…」
だいたい奥までいくだろ。
「やってみろ」
空色から離れ上から見下ろす。顔を赤くさせて横たわり片足を上げて秘所を晒す。これが気に入っていたのか。叶えんとな。上げた足を掴み広げ、もう片方の足を跨ぎ陰茎を秘所に近づける。
「これか?」
恥ずかしそうに頭を振って待っている。期待の籠る瞳に見せるように掴んだ足の指を舐め、裏にも舌を這わせると嬌声を上げて陰茎を欲しがっている。腰を押し付けぬかるんだ場所へ一気に入れると悦びの喘ぎが部屋に響く。
「叫んでいいぞ、防音にしてある」
時折口を押さえるからな、ここの声は漏れん。
「突いてっ」
自ら腰を回して快感を味わっている。こんなに欲しがる空色も珍しい。片足を抱いて奥を突き、そこで腰を回して押しつけると悲鳴を上げて達した。
「もっとっ」
淫らになったな。抜け落ちそうになるまで腰を引き奥へと叩きつけ、空色の体を揺らす。液を吹き出し俺を濡らす。
「どうした?凄いぞ」
空色は自分の指を口に含んで濡らし、自ら頂に触れこねている。その姿には俺の理性を飛ばすものがあった。抱えた足に噛みついて歯を食い込ませる。柔らかい脹ら脛は簡単に痕を残す。何度も噛んでは腰を押し込み、空色の嬌声は耳に届かなくなる。興奮に支配され、これの願いを忘れ抱えていた足首を掴み広げ秘所へ腰を激しく叩きつけ、快楽に落ちる。目に見えるのは薄い茶の髪を振り悦ぶ姿。何か言っているらしいが聞こえん。陰茎は膨らみ子種を吐き出す。腰を震わせながら空色の胸を掴み、赤い口を合わせにいく。舌を絡めながらも何か囁いているが聞こえん。陰茎を抜くがまだ反り上がり、先から子種を溢れさせ泥濘を欲しがっている。
「空色、盛ったか」
俺に媚薬など効かんがな。そう思うには十分に滾りが収まらん。赤い口が俺の名を発しているが足首を掴み陰茎を突き入れていく。出した白濁とこれの液が陰茎を出し入れする度に交ざり泡立つ。淫靡な水音と空色の高い声が閉ざされた馴染みのない部屋に満ちる。見つめる空色は頭を振ることさえしなくなり意識を飛ばしたように見える。力を失くした体の腰を掴み動かして己を快感に委ねる。小さな体を上から囲い込み最奥へと子種を送る。自身が荒い呼吸をしているのに気づいた。我に返り目の前の空色の顔を見つめる。胸を触れると鼓動は伝わる。唇に触れても呼吸を感じる。頬を撫でても空色の瞳は開いてくれない。
「キャスリン」
名を呼んでも駄目だ。それでもこれの中は陰茎を締め付け続ける。滾りを失くした陰茎を抜くと白濁が流れる。これだけ注ぐとまた孕むな。今日は昼過ぎに絵師を呼んである。ここなら二人の絵が飾れる。まだ戻らない空色を腕の中に抱き目を瞑る。先程の淫らなこれを思い出すと止まらなくなる。あんなことをどこで覚える。
いつの間にか眠りに落ちていたようだ。扉が叩かれる音に目が覚める。腹も空いた。腕の中の空色はまだ寝息をたてている。頂を指で潰すと体が跳ね、目蓋が上がる。
「寝すぎた、絵師が来るんだ」
お互い子種にまみれた。風呂に入らんとならん。
「絵師?」
「ああ」
驚かせようと思って黙っていた。
「嬉しい、ハンク」
微笑む空色の額に口を落とし頬を撫でる。
「体は痛くないか?お前のせいで我を忘れた」
なんのことだかわかっていないんだろうな。
「お前が淫らすぎて理性が切れたぞ」
口を開け顔を赤くして掛け布の中に隠れてしまった。
「出てこい。朝食を取って風呂に入らんとな」
時がなくなる、と呟くと掛け布から顔を出し、這いながら寝台の近くに置いてあるベルを鳴らしている。
「ハンク、動いては駄目よ」
絵師が来ることを思い出したか、微笑み俺を見つめている。
「お前を膝に乗せて描かせる」
手を伸ばし絡まる薄い茶の髪を指で解す。空色の瞳を見開き潤ませる。
「二枚描かせる。二人の絵はここに置く」
「ありがとうハンク」
「ああ」
腕を引き俺の中へ戻す。見る機会は少ないだろうが欲しいだろ。王都に飾るのは空色を消した物を置けばいい。
遅い朝食を食べ、共に湯に浸かり汚れを流す。空色はいつもの普段着に着替え化粧は止めさせた。化粧をしても美しいが見慣れたお前がいい。俺も着飾らずいつもの黒だ。膝に空色を乗せ一刻をかけて描かせた。空色は動かない俺に驚いていたが、動かないことなど容易いことだろ。
明日には王都へ向かう。いつもの日常に戻る。ここからなら朝に出立すれば日暮れには着くだろう。
仕上がりには一月かかると言われ空色は楽しみだと絵師に伝えて見送っていた。絵師と入れ替わりに早馬がこの邸の門に現れる。この邸に用のある者など限りなく少ない。王都の邸でゾルダークに仕えている騎士が平民の服を纏いハロルドとライアンの手紙を届ける。
封を割って取り出し、一読した手紙をソーマに渡す。
膝の上にある俺の頭を撫でながら空色が問う。
「急用?」
「下らんが読むか?」
「下らないの?」
「ああ、俺達には関係ないな」
そう、と呟きが届くが気になるか。
「俺達の子は変わりない」
「それならいいの」
ハロルドの手紙の最後にはそう書かれていた。戻ってからでもいいものだったが、ジェイドがきたなら報告するか。またドイルが来るな。
「明日の朝にたつぞ」
「また連れてきて」
「ああ、絵を見に来る」
空色は微笑み俺の額に口を落とす。
肌寒い朝早くに、連れてきた使用人も馬車に乗せ出立し王都へ向かう途中、空色が俺の名を呼び口を押さえ屈みこんだ。馬車の天井を叩き、止めろと叫ぶ。王都に入る手前の人が少ない田畑が広がる場所に止まり、隣に座っていた空色を抱き上げ外へ飛び出す。後ろに続く馬車も止まり、空色のメイドが飛び出し駆け寄る。
「お嬢様!」
「ハンク…離れて…汚れるわ」
「構わん!吐け」
酔ったか?速度は出していない。揺れも少なかった。空色は朝に軽く食べたものは全て吐き出し、メイドに渡された水を口に入れ濯いでいる。顔色が良くないが俺を見つめ手を伸ばし頬に触れ、微笑む。
「ライアン様を呼んで」
護衛騎士に命じ駆けさせる。
「ライアン様に聞かないとわからないの」
「揺れは嫌か?」
「全て吐いたわ。もう平気よ」
空色を抱き上げ馬車に乗り込む。御者には速度を落とすよう命じて天井を叩く。
軽い体を俺の膝に乗せ包み抱き寄せる。
「気にせず吐け」
「ハンク…病気じゃないわ」
「ああ」
あの様子は経験済みだ。だが、月の物がきていない。ライアンはその後に子を孕むと言っていたが。これは喜んでいるのか?早すぎないか?注ぎすぎたのか。
「ハンク…側を離れない…約束よ」
前はこの時期に離れて過ごした。俺が限界だったがお前もだよな。
「ああ」
「ハンク…私嬉しいのよ。貴方の子がいる」
だが、危険なときはお前を選ぶのは変わらん。子はすでにいるからな。許せよ。まだ薄い腹に手を置き謝る。あいつは空色を傷つけず生まれた。お前もそうしろ。腕の中で力を失くし凭れる体を撫でる。