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不良でも不器用な恋なら

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不良でも不器用な恋なら

5 - 少しずつ

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2025年11月19日

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翌日⸺


教室の窓から差し込む午後の光。二人は隣り合って座っているけれど、どこかぎこちない空気が漂う。


『…あの、まろ?』

ないこは小さな声で切り出す。言葉を探すように、少し目を伏せてから続けた。


『昨日は、本当にありがとう。あの時、すごく怖かったから…』


まろは静かに頷き、少し目を伏せてから言った。


「ないこが困っとるのに、ほっとくわけにはいかないやろ」


二人の間に沈黙が訪れる。お互い、何をどう話せばいいのか分からず、視線を交わすこともできなかった。


やがてまろが口を開く。



「俺…時々自分がなんなのかわからなくなるんよ」



そう言いながら、まろは視線を落とし、指先を机の上で軽く動かしていた。

その姿は、強気な不良の面影はもうなく、どこか幼くて繊細に見えた。


俺はその様子を見つめて、ゆっくりと息をつく。


『俺も…正直まだ、全部信じられているわけじゃないよ』



『まろのこと、昔のままの不良のイメージで見ちゃうこともあるし、怖いって思う時もある』



『でもね…昔のまろも、嫌いじゃないよ』


その言葉に、驚いたように目を見開く


「…ほんまに?」


『うん。強くて、誰にも流されなくて、でも、時々見せる優しさが好き。

それに、そういうまろが変わろうとしてるのも、ちゃんと見てる」


二人の目が合い、自然と笑みがこぼれた。

まろはぎこちなく手を伸ばし、俺の手に触れる。俺は少し戸惑いながらも、その手を握り返した。


『これから、もっとお互いのことを知っていきたいな』



「俺も…そう思う」



まだ不安もあるけれど、二人の間には確かな期待が芽生え始めていた。

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