想いを打ち明けあって、付き合い出した2人。
渡辺のボケにいちいちツッコミを入れる向井。2人は面白い。
渡辺の言葉をいちいち拾って、鋭いツッコミを入れる。
向井はグループ内では、渡辺のことを、しょっぴーと呼ぶが、2人になると翔太くんと呼ぶ。
向井ー翔太くん、コーヒー飲む?
渡辺ー飲む。
向井ーミル挽く?
渡辺ーするする!
ガリガリと挽いた豆を使いコーヒーを淹れる。
向井ー今夜、焼きそばしよう思うてるけど、それでええ?
渡辺ーん。
向井ー海鮮焼きそばにしよか?
渡辺ー何入れる?
向井ーイカ、エビ、ホタテ、アサリ。
渡辺ーいいね〜。
向井ー一緒に作る?
渡辺ー康二が作ってよ。
向井ーなんでやねん、翔太くんも料理覚えな。
渡辺ー康二ができるからいいじゃん。
向井ーしゃあないなぁ。
向井の作った海鮮焼きそばを美味しそうに食べる渡辺。
向井は見てるだけで幸せなのだ。
食べたら、渡辺はソファで眠ってしまった。
向井ー翔太くん?ありゃ寝てもうたか?
今のうちに写真を1枚。
なかなか、起きてる時には撮らせてくれない。
実は、1か月後小さいけれど写真コンテストがある。
向井は渡辺をモデルに撮り、応募したいと思っている。
ただ、渡辺に言っても嫌がられること間違いないなし。
何とか撮らせてくれるか、お願いしようと思っている。
向井ー綺麗やなぁ。
寝ている渡辺を見て、もっと写真を撮りたくなりパシャパシャしてたら、目を閉じたまま。
渡辺ーモデル料もらうぞ。
と言われる。
言うなら今かと、向井は思った。
向井ー翔太くん、お願いがあるんやけど。
渡辺ー何?
向井ー写真コンテストのモデルになってくれへん?
渡辺ー写真コンテスト?
向井ーそんな大きい規模やないねん。それでも応募したいねん。
渡辺ーやだよ、モデルなんか。
向井ーそう言うと思うたわ。
がっくりした向井の声に渡辺は目を開ける。
正座して膝にカメラを置き、俯いている。
可哀想にも思うが、恥ずかしいという気持ちが先にくる。
雑誌などで、いっぱい写真は撮っている。仕事だからだ。
プライベートでは、そんなの嫌だとしか言えない。
向井には悪いが、別のモデルか、被写体を探してもらおうと思う。