「望み通りの甘いキスを、君に……」
口づけられると、
ケーキのバニラエッセンスの香りが、ふわりと漂うようだった。
「先生の唇、甘く感じる…」
「あなたからも、甘い匂いがするようで…」
キャンドルの灯りが揺れる中で、唇を重ね合う。
彼のプレゼントのニットが、肩を落とすようにして脱がされる。
「……ぅん…」
露わになった肩口に唇が押しあてられて、漏れる声を抑えようとあてがった手が、
「声を抑えずに、もっと聞かせて……」
彼の手に絡め取られる。
指の一本ずつが組み合わされて、身体の重みでローソファーに倒された。
ブラに手がかけられ外されて、滑らかな手の感触が胸の膨らみを掴む。
「……あっ…ん…」
「下も脱がせてもいいですか?」
スカートのファスナーが下ろされて、
「……いや…っ…」
彼はまだ服を脱いでもいないのにと、拒む声を上げた。
「……いや? どうして……?」
手を止めて聞く彼に、
「……だって、私だけ……」
はにかんで口にすると、
「いいんです。この雪灯りの中で、君の体が見たいので」
宥めるように唇が塞がれた。
「……脱がないんですか? 一臣さんは……」
「……ん? 私は、後でいいので。先に、あなたをイかせたい……」
下着まで全てが剥ぎ取られて、
「……綺麗ですね」
つぶさに見つめられると、逃げようのない恥ずかしさに包まれた。
太腿を撫でさすった手がゆっくりと中芯へ近づいて、
「力を、抜いていて…」
溢れ出す蜜を掬うように、指でなぞり上げる。
「んっ…あぁ…」
「…ここ、感じますか?」
入り込んだ指先が内奥の粘膜を弄って、
「あっ…そこ…い、や…」
首を振って抵抗をすると、
「いやだと言うと、もっと責めますよ?」
グッと腕に頭が抱えられて、唇を舌で割られた。
「……感じるから、だから……あんまり、しない…でっ……」
股下を溢れ出す粘液が止まらなくて、羞恥に泣きそうになる。
「……泣かないで、快感に身を委ねて……私に、抱きついていなさい」
胸にしがみつくと、二本に増やされた指がくちゅっとより奥へ挿し入れられた。
「あっ…ん……」
「もう少し先に進めますよ…」
中へずくりと押し入った感触に、腰がビクンと跳ね上がる。
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