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福寿草・・・永久の幸福。参考サイト:https://greensnap.co.jp/columns/flowerlanguage_love:https://woman.mynavi.jp/article/200826-18/・♡喘ぎ
[newpage]「花……?」
怪訝そうに顔をしかめるとアビスが気まずそうに話す
「ワースには私とアベル様以外には話すなって言われたんですけど、見ての通りワースは花吐き病で…同室になった時彼の方から言われて絶対に触るなと注意を受けてて」
「…ワースには好きな人がいるのですか?」
ワースは倒れて病院に行くほど恋焦がれている相手がいるのか…?
「相手は雰囲気しか教えてくれず…」
「ワースはなんと?」
「えっと、俺が隣に立つのは一生叶わないだとか神に愛されてるとかあと、思いが通じても一緒には居られないと」
「…男か」
「多分そうですね」
「ワースが体調を崩した時はなんと?」
「…泣きながら帰ってきてどうしたのか何があったのかと聞いたらやっぱり一緒にはいられない、相手も花吐き病だった、やっぱり俺なんかがあの人を好きになるんじゃなかった…と」
許せない、私のワースを…!ワースが折角好きになってくれてるというのに…
「ゲホッ!ゲホッ…」
突然ワースがせき込み始め体をさすりながら横にする
「ガハッ…」
ワースが吐き出したのはガマズミ、花言葉は確か「私を見て」だったか…ワースがこんなにも恋焦がれている相手がいるとは…ガマズミを手に取りながら考えているといつもの吐き気が出てくる、しかしここにはワースの友人がいる吐くのをこらえながらワースの頭を撫でる
「あの、花を触っては「私はとっくの前から花吐き病なので大丈夫です」
「え?」
「私はワースの事が好きなんです、しかしワースにも好きな人がいるとは…この先もずっとワースが結ばれるのを見てひとりでずっと花を吐き続けるんでしょうね…」
「・・・・・」
「そろそろ戻らなければ…また病室であったらワースの話聞かせてくれますか?」
「も、もちろんです」
「では」
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そう言い砂の神杖様は出ていった。
「はぁ、嘘をついてるのがバレなくてよかった…」
ワースの好きな人は貴方ですけどね…そう思いながら話を聞いてぼろが出ないように必死に笑顔でいるようにしたが…
「両想いならばお互いに素直になればこんなに苦しまないのに…ワースももっとわがまま言っていいんですよ」
ワースは人に自分の事を離さないし体調が悪くても隠してしまうだから今回のように倒れることも多い
「もうこんな時間…ワースまた来ますね」
そう言い学校に戻る
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目を開けると知らない場所にいた、どこだ?息を吸うと消毒のにおいベッドのノリのにおいがし腕には点滴が付けられておりここは病院だと察する。
(死にぞこなったなぁ…)
ぼんやりと意識が戻っていた時誰かが話している声がした
『私は・・・が好き・・・・しかし・・・・好きな人・・・・ずっと・・・結ばれ・・・吐き続ける』
兄さんの声にも聞こえたが気のせいだろう…この先もずっと花を吐き続けることになるんだろうなぁ…月明かりに照らされ明るい部屋で暗い気持ちを抱えながら声を出さないよう目元を抑えて泣く。
(自分で死ねないならだれか俺を殺してくれ…)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
しばらく病院に入院するよう強く言われおとなしく従う、入院は別に良かった問題なのは兄さんが毎日来ることだ。一日中そばにいたり仕事の合間に来たりする。一日中いる時は病室でも仕事をしてたり本を読んでいる。俺は早く起きて病室を抜け出したり寝たふりをかまし続けている。今日はいつもより早く来られ抜け出せず寝たふりをしてた時
「・・・・いつまで私を避け続けるんですか?」
「!」
びっくりしたものの無視する。
「・・・本当に寝てるのか?」
「・・・・・」
冷や汗が止まらない、お願いだから早く帰ってくれ…!
「ワー{プルルル…プルルル…}
何だこの音?伝言ウサギか?
「なんですか・・・・はぁ…分かりました」
兄さんが立ち上がる気配がする安心して体の力を抜いた時頭を撫でられる
「・・・・!」
「次はちゃんと話ができればいいんですが…また来ます」
そう言い兄さんは病室を出ていく
「…んだよ」
撫でられた箇所を触りながら好きな人がいるのに何でこんなことするのだろうと思う。兄弟として普通の事なのか?先生には誰にも言わないでって言ったけど今日で退院なんだよな…
「・・・ははっ」
もし明日病院に行ってたら面白いな、荷物をまとめお世話になった人たちにお礼を言う。学校に戻るとみんなびっくりしてたがすぐにおかえりと言ってくれた
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{プルルル…}
「はい?」
「あっ、仕事中すみません、アビス・レイザーです」
「あぁ、どうしましたか」
「あの…言いにくいんですが…その」
電話越しでも彼が悩んでいるのが伝わる
「ゆっくりでいいですよ?」
「・・・ワースが退院した事…ご存じですか?」
「・・・は?」
「その…先ほど突然帰ってきて、オーターさんはご存じかと思って…」
「知らなかったです教えていただきありがとうございます、ところでもうすぐ夏季の長期休みでしたよね?」
「はい、明後日からですね」
「分かりましたありがとうございます」
「いえいえ、こちらこそ仕事中にすみません」
「大丈夫ですよ、では{ガチャ}・・・ハーー…」
電話を切り盛大にため息を吐く
コンコンっ
「失礼するよ…どうしたんだそんな顔して」
ライオが大量の紙を持って入ってくる
「いえ…なんですかその紙」
「あぁ、これはお前用の長期休暇申請書だ、働きづめなのに弟君のお見舞いも欠かさず行ってて忙しいだろ?イーストンの長期休みの日にちと合わせておいたから弟君と水入らずで楽しんで来い」
「・・・・」
「なんだその驚いた顔は初めて見たぞ」
「…ありがとうございます」
この日以上にライオに感謝する日はないだろう。しかし一部は仕事案件だった
[newpage]いよいよ今日から夏休み生徒はみな浮かれて何をするかでわいわい盛り上がってる中ワースは自分の目の前にいる人物に驚きを隠せなかった
「なんでここにいんだぁ…」
変な汗がだらだらと流れてくるいくら距離をとってもすぐに詰められあっという間に背後は壁だ
「なんで逃げるんですか」
無表情で淡々と目の前の男オーターは言う。
「いや突然腕捕まれて後ろ引っ張られたら誰でも逃げるって…」
ただ廊下を歩いて帰って何するか考えてたらいきなり引っ張られたのだ思わず泥になって逃げたがしょうがないだろう
「何か用?」
おそるおそる尋ねる
「今日から家でお泊りです」
「・・・・・ごめん聞き取れなかったなんて?」
「今日から家でお泊りです、それか一緒に住みます?」
「お泊りね!うん!・・・・・なんで?」
「ダメですか?」
うっ、俺よりも少し背が低くて上目遣いでお願いされてるように見える…
「分かっ…たよ」
「!ありがとうございます、では6時に迎えに行くので正門前で待っててください」
「お、おう…」
なんか喜んでたな…まぁ実家には帰りたくなかったしいっか
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「お、お待たせ…?」
約束の時間よりも早く来たワース
「荷物だけ先に持って行って夜ご飯は外食にしましょうか」
「どうやって持ってくんだ?」
ワースの荷物を持ち転移魔法で家に送る。
「便利だな」
「教えてあげますよ、ワース何か食べたいものはありますか?」
「いや、特にない」
「では私のお勧めで」
「絶対高いだろうなぁ…」
今から行くのはランスとドット二人に今日のためにと連れてかれたところだ。安くて早く運ばれて美味しい…きっとワースも喜ぶだろう
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「着きましたよ」
「ここ?」
「えぇ、入りますよ」
店に入りメニューをワースに渡す。メニューを見るなりワースはどれにしようかと悩み始めた。無意識なのか首を傾げて悩んでいる姿に癒される。
「・・・これにする」
「ほかに食べたいものがあれば遠慮せずに言っていいんですよ?」
「じゃあ、これ食べた後…フルーツポンチ食べたい」
「もちろん」
料理が運ばれワースに学校の話や友人の話を聞くフルーツポンチが運ばれたときは目を見開きしばらく眺めていた。
「頂きます…」
小さな声でそう言い口に含ませた時ワースは少し目を見開き夢中で食べ続ける。とてもかわいい…こんなにもかわいいのに相手に振られてしまうとは…ワースを振った相手に一発お見舞いしたいものだな
「美味しかったですか?」
「おう、ごちそうさまでした」
ほくほく顔でフルーツポンチを平らげたワース
「では帰りましょうか」
会計を済ませ転移しようとした時
「歩いて行けねえの?」
「行けなくはないですが疲れているでしょう?」
「大丈夫、兄さんがいいんなら歩いて帰りたい」
「分かりました、疲れたら言ってくださいね
「ん」
結局歩いて家に帰ったが突然どうしたのだろうか。歩いている間何かを話すわけでもなくただ無言で歩く。私としては会話を弾ませたかったが心地が良かったしワースと少しでも長くいることができて良かった。
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すこしでも兄さんとの思い出が欲しかった。歩いて帰っていいか聞くときは断られると思ってたから家に着くまで一緒に歩いていた時間は夢心地だった。途中何度も吐きそうになったが兄さんに花吐き病だとバレたくなかったから必死に飲み込んだ。
「着きましたよ」
そう案内され家は想像してたものよりもこじんまりとしており自分好みの外観だった。
「お邪魔します」
家の中に入ると俺の荷物がソファの上に置いてあった。
(転移魔法って便利だな……)
「疲れたでしょう?休んでからお風呂にしますか?」
「……」
「ワース?」
「えっ、あぁ、……ごめん聞いてなかった」
「今からお風呂にしますか?それとも休んでからにしますか」
「今はいる……」
「服はあるから下着だけでいいぞ」
「ん……えっ?」
服あんの?サイズ絶対合わないだろ……
「ありがとう…?」
言われた通りに下着だけ持って浴場に向かう。
「意外とでけぇ…」
黙々と体と髪を洗う、兄さんと同じ匂いがして胸が痛み思わず花を吐く
「オエッ」
マリーゴールド「変わらぬ愛」
「はぁ…」
ずっと引きずってバカみてぇ…風呂に浸かりながら吐いたマリーゴールドを眺める。
(綺麗だな)
ボーッとしながら眺めていると突然扉があけられる
「ワース服ここブっ」
「勝手に開けんな‼あっ…」
ビックリして思わず手に持ってた花を投げてしまう、急いで風呂から上がり兄さんが眼鏡を拭いている間に花を隠す
「まったく何を投げたんだ?」
「いいから早く出てくんねぇかなぁ?」
半ば無理やり部屋から押し出し鍵を閉める。まぁ鍵しても意味ねぇんだろうけど
「はぁ…着替えよ」
ゆっくり浸かりたかったがもういいや
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「・・・・・・」
危なかった、もしワースが花を投げてなかったら襲いかけてた…「変わらぬ愛」か…ワースはあんなことになっても思い続けるのか…
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「風呂ありがと…」
「あぁ…サイズは大丈夫そうだな」
「怖ぇくらいにな」
そう言うと兄さんは微笑んだきがして胸がどきっとなる
「私が入っている間本を読んだり部屋でゴロゴロしたり自由に過ごしていてくれ。寝ててもいいぞ?」
そう言って立ち上がって風呂場に向かっていった。
言われた通り本でも読もうと思ったが家を探索することにした
「ここがキッチンか…」
ほとんど使われてなくて綺麗なのかキープ魔法をかけていて綺麗なのか…
「ここが寝室…」
ベッドとサイドテーブル意外なんもねぇ
「ここは…めっちゃ本ある」
しかもどれも同じ著作のものだこういうのが好きなんだな
数ある本の中から気になった本を抜き取り持っていく
「…ここが兄さんの部屋なのか?」
最初ドアがあかず頑張って押してみると書類の山だった。開ける時書類引いたかと思い確認するとダンボールが積まれているだけだった
「これは掃除しねぇとだろ……」
まぁまずは本を置いてからだどこかスペースがある場所…
「机の上に置くか…」
よし、掃除スタートだ。多分積み重なっているのはなんとなくだかグループ分けされてるんだろう。1枚1枚丁寧に揃え置く。なんか重要そうなヤツは机の上に置く
「ある程度足場はできたか?」
「ワースここですか…は?」
「ッ…あっごめん、勝手に片付けてた」
「いえ…怒っては無いですただ久々に自分の部屋の床を見た気がして…」
「嘘だろ…あっ、積まれてたヤツをまとめて、重要そうなヤツは机の上に置いてるから」
そう言うと兄さんはグループ分けしたものを1枚1枚見て机の上の資料も見た
「ワースこの資料ってじっくり見たんですか?」
「チラッとしか見てないけど…やばかった?」
「いえ、むしろ助かりました 。順番も揃っていて仕事の効率が上がりました」
「なら良かった。てか俺の部屋どこ?」
「あぁ、案内します」
「先にこの部屋掃除してからでいいよ」
「そうですか?」
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「めっちゃ綺麗になった!」
ワースのおかげで床が見えてベッドの上に書類が散らばってもなく綺麗な部屋になった
「すごい…私の部屋こんな綺麗だったんですね」
「あぁ〜、なんかすげぇ疲れた」
そういい眠たげに目を擦るワース
「もう寝ましょうか」
「ん……」
「…ワース?寝るならベッドの上で」
寝なさい。そう言おうとしたがワースがフラフラとした足取りで私のべッドに寝転がる
「ワース!?」
声をかけるが反応がなくすやすやと気持ちよさそうに眠っている
「ハァ…もう少し警戒心を持って欲しいものだな」
まぁワースが私のベッドに自ら行ったから一緒に寝てもいいだろう。ワースの隣に寝転がり明日は何をしようか考え寝そうになった時
「んん…」
ワースがモゾモゾと動いてどうしたのか確認しようとしたその時
「!!! 」
ワースが抱きついてきたのだ。動揺しすぎて心臓がバクバクいう
「ワース?」
返事はない、寝ているのか?せめて寝顔だけでも見たかったが眠気が襲ってきて瞼を閉じる
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「ん…朝?」
外では鳥の鳴き声が聞こえるいつの間にか寝てしまったようだ。てかどこで寝て…
「ッ……!!?」
なんで俺兄さんに抱きついてんだ!?抜け出そうにも兄さんの腕の中にいるから動けない。やばいやばいやばい!!!早く抜け出そ、寝たフリの方がいいか!?ひとりで悶々と考えていると突然頭を撫でられる
「おはようございます、ワース朝から忙しそうですね」
声をかけられ思わず上を見上げる。
(かっこいい…)
兄さんの整った顔を見て思わず見惚れる
「ワース?」
「ヘッ!?あっ、おはよう?」
やばい、恥ずかしい
「ふふ、朝ごはん何にしますか?」
「え、と、何でもいい… 」
「分かりました、準備してきますね」
そう言い兄さんは俺を1度ギュウッと強く抱き締めて名残惜しそうに離れていくそして眼鏡をかけて部屋を出ていった
俺はというと恥ずかしさのキャパオーバーで固まったままだった。兄さんには好きな人がいるのに、こんなことされたら好きにならなくなるのが難しいじゃん……
「ウッ……」
突然吐き気が襲ってくる急いでトイレに向かい吐く
ハナミズキ「私の愛を受け止めてください」
気持ち悪い・・・けどおかげで目が覚めた、花を流し部屋へ戻ろうとした時
「ワースちょうど呼びに行こうとしてたんです。朝ごはん出来ましたよ」
「分かった」
兄さんの半歩後ろを歩きながら先程のハナミズキを思い出しまた吐きそうになり足を止め口元を抑える
「ワース本当に大丈夫ですか?」
「ごめん後から向かうから…」
そう言い急ぎ足で部屋に向かう
「・・・・・・」
部屋に入り持ってきた袋に花を吐く。
ガマズミ「私を無視しないで」
「ッ…!」
ちゃんと見てくれてるのに何が無視しないでだよ…‼諦めるから最後の思い出が作りたかっただけなのに!
「馬鹿みてぇ…」
なんで諦めきれないんだよ…!兄さんには好きな人がいるのに!弟として接してくれてんのにこんな気持ち…………もう消えてしまった方が楽になれるんじゃないか…?兄さんにこの気持ちがバレなくて済むし花を吐き続けるよりマシだ。そう思い杖を首先に向けた時
「ワース‼‼」
「ッ…」
手首に痛みが走り顔を顰める
「何をしてるんですか‼‼」
「えっ、何でここにいんの?」
なぜ兄さんがここにいるのか困惑する
「ワースの体調が心配になって見に来たんですよ、そしたら…!何をしようとしたんですか‼」
何をしようとしたか?自殺しようとしただけ…?
(あっ、花見られたかも隠さなきゃ)空いている方の手で花を取る、でも花言葉を思い出し隠せれず固まってしまう
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「・・・・ワース?」
動いたかと思えば花を持って固まるワース。本当に大丈夫なのか?
「ワー「俺もう死にたい。兄さんに好きな人がいるのに兄さんの事好きになっちまった。諦めようって思ってもいつも兄さんのこと考えちゃうしそんな自分が嫌で死のうとしても死ねないし。自分の気持ちを忘れたくても花吐いてまた自覚しちまうし……もう嫌だ、こんな自分が大っ嫌いだ」
(は?何を言ってるんだ?ワースが私の事を好き?じゃあ、ずっと両想いだったのか?)
驚きのあまり声も出せず固まっているとワースが私の顔をちらりと見た後泣き出してしまうそのまま立ち上がり出ていこうとするワースの腕をつかむ
「何で止めんの?気持ち悪いだろこんな奴…」
するとワースは口元を抑え前かがみになる
「ワース!」
「ッ…オェッ…!ハァ…ハ…」
ジャノメギク「私を見つめて」
「何だぁこの花…?」
ワースは初めて見たのか。なら花言葉の意味も理解してないな
「なぁ、ワース私の好きな人はな「ヒュッ…..!」
ワースの顔がだんだん青ざめていく、
「努力家で誰よりも前に進み続けとてもすてきなんだ」
「・・・やめて…聞きたくない!」
そう言い耳を抑えようとする手を摑まえる
「人からの愛情を素直に受け止めず自身の大切な人の幸せをだれよりも優先する優しい子なんだ」
「兄さん…お願いだからやめて…謝るから」
ボロボロと泣き出し目は絶望の渦に巻かれている。あぁもっともっと泣かせたい。昔の抑えていた気持ちがあふれ始める
「だから「やめて…!本当に…お願い…します」
泣きながら頭を下げるワースお前の好きな人が私で本当に良かった
「だからそんなワースが好きなんです」
そう伝えると顔を上げ涙で真っ赤に腫れた目を見開き固まる
「・・・・俺?」
「はい、私はワースが好きなんですよ」
「嘘だ…」
「本当ですよ」
まだ困惑し続けているワース。その時吐き気が込み上げてきて吐く
「ゥっ…」
「兄さん!」
四つ葉のクローバー「私のものになってください」
「クローバーの花言葉……~ッ!」
なんだこの花言葉は知っていたんだな
「これが私の気持ちです、信じる気になりましたか?」
「ぅぅ・・・・」
頑なに認めないなまったく
「ワース」
「・・・・」
「…ワース」
「なに?」
「こっちを見てください」
「・・・・・」
「ハァ…まったく」
ワースの顎をつかみ無理やり目線を合わせる
「なにしっんむっ!」
ちゅっちゅっ
「~~~っ⁉⁉」
ガリッッ
「ッ…噛まなくてもいいだろう」
「ぃ、いきなりキ…ㇲすんなよ…ウ’’ッ」
「ッ」
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その場で二人同時に吐く、二人で吐いた花は
白銀の百合だった
「やっと両想いになれたな。ワース?・・・・なぜ泣くんだ」
「ぅるせぇ…吐くのがつらかっただけだ!」
あぁ、本当に両想いなんだ…そのことが嬉しくて涙があふれ出る
「まぁ言い訳は聞かないことにして」
「いい訳じゃねえんっ!」
「続きをしよう」
そう言い俺を抱え歩き出す兄の顔は今までに見たことがないぐらい楽しそうにしていた[newpage]
「ひうっ♡もっむり…だってぇ…!んぅっ!」
声を抑えシーツを握るワース、顔は涙で濡れており白い肌が赤く染まりひどく扇情的だ
「声を出せ」
「やっ…!ぅあ♡激し、からぁ!ゃ゛、い、いくッ、いっ~~~~♡」
勢いもなくドロドロと精液を出すワースのそれはもう何も出ないとでも言うようにくたりとしている
「ワース声を出してくれ」
「ぜったい、んっ♡いや、ぁっ..…!もっ、それやっ、~~っ♡」
「嫌という割には腰が揺れてるぞ?」
そう言うとさらに赤くなるワース
「ワースお願いだから声を聞かせてくれないか?かわいいお前のこえを聞かせてくれ」
そう言いキスをする、ベロで口をつつくと素直に招き入れてくれ互いに絡ませあう。
「ふっ♡んっ…」
息苦しいのかワースの頬に涙が伝う
「・・・・」
ワースが離れようとした瞬間に一気に腰を打ち付ける
「ひあっ…ああ~~~!っ…ふ…かっ♡〜〜ッ゛…♡」
「ほらもっと声を出してみろ」
「あっ♡んあっ♡はっ♡」
「そう、いい子だな」
頭を撫でておでこにキスを落とす
「おれっ♡いいっ、こ…?」
ハフハフと息を切らしながら問いかけてくるワース
「あぁ、いい子だ」
「ふへっ、そっかぁ…っあ♡なんでっ、おっきくっ…♡」
頭の中で何かがちぎれた音がした、次の瞬間にはワースに食らいつき欲に従うようにワースを抱く
「なん、でっ!にっ…さ..♡はげしっ♡ひゃ、あ、まっ、だめ、ゃあッ!」
「ッ…」
「ぁ”ッ!♡♡♡んぅう”っ…!あちゅいぃ♡?」
「あまりっ、煽るんじゃない」
「はっ♡ぁにい、さんっんあっ♡」
「なんだ?」
動きを止めてワースの顔を見る、息を整えながらワースは言いにくそうに口をもごもごさせた後腕を伸ばし抱き着いてくる
「ワース?」
ワースが頭をぐりぐりと押し付けてきてどうしたのかと聞こうとすると
「~~~っ…もっと、ちょうだい?」
ワースの方を見ると耳が熟れた果実のように真っ赤だ。耳をカプッと噛むと「んあっ♡?」と体を仰け反らす。この体制ではつらいだろう。ワースの腰を掴み上にのせるまぁ対面座位だな
「あっ♡ふかっぁ、イッ♡ァアッ♡にいさ、んぁ♡」
「お前は本当に可愛いな」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「も’’う、絶対にやら’’ない’’」
ワースの声はガラガラで身体にはおびただしい数の噛み跡と所有印が刻まれている。
「その、羽目を外しすぎました、すみません…」
正座をさせられたままワースに許しを乞う
「はずしすぎだろ’’こんな’’んばっか’’され’’たら死ぬわ’’」
「ぐっ…ワースの体を労わるのでやらないというのは取り消していただいても?」
「・・・・抑えれ’’ん’’の?」
ジト目で睨まれる
「ワースが可愛すぎて無理かもしれませんね」
「これ’’が続くんだった’’ら優しく抱いて’’くれ’’る人でも探すか…」
小声だったので聞こえないとでも思ったのだろうが
「・・・・・」
「え’’っ、ま’’って、なん’’でそんな’’おこ’’ってん’’の?!」
「うるさい、もう私でしかイケない体にしてやる」
「ち’’ょっ、もうむ’’り…あ’’あ’’あ’’あ’’あ’’あ’’あ’’あ’’!」
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翌日いつもより肌がつやつやとして元気なオーターと動けず声すらも出せないワースがいた
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