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国見×金田一
あの夜のことは、今でも鮮明に覚えている。
忘れようとしても身体がそれを許さない。
同級生であり、チームメイトであった国見に身体を許してしまったあの夜の快感が今でも身体に染み込んでいる。
そして、病み付きになった行為を自慰で満たすようになったのも事実だ。
国見と半同棲している俺の自室に熱気がこもる。
指を嬲るように内側が締め付けられ、きゅんきゅんと疼いた。
可愛い可愛いと言われ育てられた身体は、指でも、ディルドでもエネマグラでも満たすことが出来なかった。
金:くにみ…ッ、……!♡
誰も居ない部屋に、家に響いた声。
国見が欲しくて仕方がなかった。
生憎彼は今週いっぱい隣県の銀行へ出張でおらず、欲求不満は募っていくばかり。
あんなに不服だった「可愛い」という言葉が鎖のように身体に縛り着いて、そして国見を求めた。
国:なに、金田一。俺をご所望?
中性的な、それでいて少し低めな声がすんなりと耳に入ってくる。
聞き馴染みのある国見の声。
否、聞き馴染みしかない求めていた声。
こんな状況を見られたのは本望ではないが。
金:く、国見…今週は帰らないって……
国:出張先の仕事が早めに片付いたから驚かせようと思って。でも…必要なかったね。
国見はネクタイを緩めながらベッドに上がり、俺の目の前に跨る。
上目遣い気味で俺を見上げ、顎を持ち上げながらキスをしてくる。
唾液が絡まる濃厚なキスがいとも簡単に俺の理性の綱を引きちぎっていく。
情けない喘ぎ声が零れる。
国見はそれでもキスをやめてくれない。
二人共がいい加減苦しくなったところで口を離す。
国見の顔は真っ赤になって、目も獣のようにギラついていた。
国:玩具じゃ足りなかったんでしょ?…後悔しても知らないからね。
金:っん…
キスだけで立派に出来上がったテントから、国見は自らの昂りを手に取る。
ローションと玩具で緩くなった俺のそれに宛がり、慣らしもなしに挿入した。
自慰はしていたといえど、国見のものはそんなものの何倍も大きく、俺の中で所狭しと暴れる。
金:っあ、ッ゛ぅ、っんんんッ//くにみ、のッきたぁっ♡
国見は余裕そうに「まだこんなもんじゃないでしょ」と耳元で囁く。
俺は既に無事じゃないのだが。
だが、心の端っこで「可愛い」と言ってもらえるのを期待していた。
初めてから、お前に染まりきっていたのに。
国見が俺の背中に腕を回す。
ひどく熱かった。
内部にも熱がこもり、やがて声も出せないほど苦しくなってきた頃。
国:可愛いね、金田一。もっと可愛い顔見せて。
頬を撫でる国見の手は優しかった。
その下半身の激しさとは相反して。
ぱん、ぱん、ぐちゅ、どちゅんっ、ごつっ。
音の変化がその異質さを際立たせた。
金:ひッ、ぃ゛…っあ、ん、っあ、はぁッ♡
国:もう厳しい?こんなのじゃ足りないよね。可愛い…金田一、可愛い。
金:っや゛あ、ッそれ…っん、っう//
俺も国見を抱き締め返していた腕に力が入る。
爪が立っているのにも構わず、その背中を引っ掻きながら快感に悶えた。
「可愛い」という言葉が麻薬のように脳を支配する。
そして、国見のそれが最奥に達した時。
ぐぽんっと音を立てて結腸まで届く。
目の中に星が舞った。
内部が酷く痙攣し、俺自身もイッたのだと理解する。
国:金田一、イッちゃったね。気持ちい?
金:っ、あ…ぅ、うん…//
国:ほら、今日初めて結腸まで届いたよ。ゆるゆるになっちゃったね。
返事をろくに返せなくなった俺を恍惚そうに見つめ、ちゅ、と触れるだけのキスをする。
国:今度は最初っから最後まで俺だけで気持ちよくなってね。
それは脅しのようで、酷く歪んだ愛情表現だった。
ぐっぽりと咥えた国見のものが、まだ中で音を立てて動く。
これ以上動かれたら翌日がないというのに。
それでも求めたくなる。
内側の熱が冷めないうちに締め上げると、国見は我慢できないという様子で内部に射精した。
熱が、また熱を帯びる。
どくどくと腹がそれを呑み込んだ。
国見は掻き出そうとする素振りすらなく、むしろ「受精しちゃうんじゃない?」というブラックジョークまでおまけしてくれる。
そんなことねぇのに。
国:可愛い金田一は俺だけのでいいんだよ。
その言葉の裏に隠された独占欲と偏愛には、気付かないふりをした。