テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
第70話 6分25秒ほどから。
side…五月
…船の到着後、地に降り立っていた。政府の男…”八神”との会談後、警戒は緩めずに、返答を待っていた。…幸か不幸か、そのお陰で学園長を守れたのだが。
…だが、嫌な予感は引かなかった。思わず、学園長を守るように前に立つ。…そういえば、俺の兄が見当たらない、ような気がする。…兄なら大丈夫だろうと心配を薙ぎ払って、両者とも静寂を止ませるタイミングを見計らっていた。
八神が、小さく口を動かした。
風の切る音がした。…殺気を真正面から受け、反射的に受け止めれば…叫び声の様な、困惑した声が聞こえた。
「…せ、っ…生徒会長…!?」
思わず目を見開き、攻撃してきた目の前の人影を見た。其れと同時に、舌打ちが響き渡る。
「…生徒会長、なんで…?」
シロの、心底困惑した声が聞こえた。俺の兄…”又理四季”とは、既に和解した筈だった。…だからこそ、兄さんが攻撃してきた意味が分からなかった。
兄さんは下がり、八神の横に立った。…目に光は見えなかった。
「微塵も思わなかったのか?…
自分たちの中に、裏切り者が紛れ込んでいる事を。」
八神は、嘲笑うようにそう言った。
27
ましゅまろ
18
ましゅまろ
41
コメント
1件
第1話、読ませていただきました。 冒頭から張り詰めた空気がすごくて、思わず息を止めてしまいました。とくに「風の切る音」と同時に兄さんが現れる衝撃、そして八神の嘲笑――あのラストの台詞、本当にぞっとしました。五月くんの困惑と警戒が細やかに描かれていて、裏切りの真相が気になって仕方ないです……続きが待ち遠しいです!📖🤍