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(絵名Sid)
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あれからどれくらい経ったんだろう。
私は時計に目を逸らす
6:38
絵「ハハ、、もう…3時間もボーッとしてたのか…笑」
才能がない。そんなの自分が1番理解していた。私は…お父さんの言う通り画家になれるほどの才能なんて…ない
絵を描きたい。才能が無くても、どんなに下手でもいいからとにかくなにか描きたい、!
絵を描こうと筆を手にした。絵の具を用意してパレットにつけて…
筆を持ったら…震えが…止まら、ない……?
描けない!
書けない掛けない架けない賭けない欠けない描けない!!!
どうしよう…..
このまま…このまま…!!描けなかったら…私、、
絵「もう描けないなら…いっそ、いっそいなくなれば…いなくなりたい。消えたい!!」
今なら..わかるよ。雪の…まふゆの気持ち。あの時セカイで『消えたい!!』って絶望していたまふゆの気持ちが。分かりたくないけど、
そうだ、描けないなら…もう捨てよう。絵の具もペンダブも…!!どうせ、描けないから、、なら部屋にあっても
(彰人Sid)
ガサゴソガサゴソ、、ドンドンドンドンガタン!!
うるせぇなぁ、さっきから何だよ、、せっかくの休みなんだから寝させろよ。
ドンドンドンドンガタン!!ガサゴソガサゴソドタバタドンドン
彰「マジでうるせぇ。絵名か?」
コンコン
彰「絵名、入るぞ。」
ガチャ
彰「何だよ、、!この部屋、、どんだけ散らかしてんだよ…!」
絵「あんたも私をバカにしに来たの?」
彰「は?」
絵「あんたも才能がない私をバカにしに来たんでしょ!?」
彰「は?何言ってんだよ」
絵「あんた…いつも、、いつも笑ってるじゃない!!あんただけじゃない…お母さんもお父さんも…ニーゴの皆も!!!」
絵「いつもいつも私の絵を見て才能が無いとか下手だとかって見下してるんでしょ!?」
彰「んな事してねぇーよ!するわけねーだろ!」
絵「そんな事無いわ、ほら、今だってそうじゃない!!ずっと…ずっと笑ってる!!」
フラッ
彰「絵名?」
絵「ずっと…笑って……るくせ…に……!」
バタン
彰「おいっ!絵名!大丈夫か!?」
目の下が真っ黒だ。こりゃ相当寝てねぇな。
とりあえずベッドに寝かせて水持ってくるか。
(絵名Sid)
パチッ
絵「う、ん…?あれ…?私なんでベッドの上に…?って、彰人!?何で私のベッドに寄っかかって寝てるの!?どういう状況?」
彰「あ、絵名…起きたのか。体調は大丈夫…か?」
絵「???、なんの話?」
彰「お前、まさか覚えてねーの?」
絵「覚えてないって…?」
彰「さっき暴れ回ってたくせに。」
絵「は?」
彰「さっきはずっとバカにしてるとか笑ってるとか言って暴れてたんだぜ?笑」
絵「マジで?ごめん…」
彰「んで、その後倒れてこうなったって訳。」
絵「迷惑かけてごめん……」
彰「別に大したことはしてねーよ。さっき倒れたんだから休んでろ、クマひでーぞ。」
絵「あ…うん、色々とありがとう」
彰「ん。じゃあ俺部屋戻るから、なんかあったら呼べ。」
絵「うん。」
私、そんなこと言って暴れ回ってたんだ笑迷惑かけたよね…
じゃあ、もう消えようかな。
それが1番いいよね!!周りにも迷惑かからなくなるし!!
部屋汚したくないから睡眠薬で死のう。