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#いわなべ
おその★
31,432
ひかるは、 ゆっくりと目を覚ました。
白い天井。
硬いベッド。
💛「……翔太?」
隣を見る。
そこに、翔太の姿はなかった。
💛「……っ」
慌てて身体を起こす。
○○「岩本さん、まだ寝ていてください」
💛「翔太は……?」
💛「翔太はどこですか……!?」
○○「……」
その反応だけで、嫌な予感が広がる。
💛「……失礼します」
ふらつく身体のまま、
ひかるはベッドを降りた。
そして、別室へ向かう。
ガチャ――
扉を開けた瞬間。
💛「……っ」
そこにいたのは――
ひどく損傷した翔太だった。
傷だらけの身体。
露出した機械部品。
静かすぎる呼吸音。
💛「……翔太?」
ゆっくり近づく。
💛「翔太!!!!」
震える声。
💛(俺が……意識を失ってる間に)
💛(一人で戦ってくれてたのか……)
胸が締め付けられる。
────────────────
アンドロイド復旧部──────
○○「……かなり損傷しています」
○○「身体の復旧は、難しいかと……」
💛「お願いします…!!」
部屋に響くほどの声。
💛「俺もできることは、なんでもします」
💛「だから……!」
💛「翔太を助けてください……!!」
ぼろぼろと涙が溢れる。
そしてひかるは、深く頭を下げた。
○○「……」
○○「できる限りのことは、やってみます」
💛「…よろしくお願いします」
静かになった部屋。
ひかるは、
そっと翔太の頬へ触れる。
冷たい感触。
💛「翔太……」
💛「絶対に、お前を死なせない」
──────────────
翔太の身体を、
復旧部へ任せている間――
ひかるは、 慌ただしい日々を過ごしていた。
ゾンビの動向確認。
まだ、完全に消滅したわけではない。
ひかる自身も、 再び戦いへ出ていた。
さらに、
アンドロイドたちの状態確認。
戦闘データの整理。
被害報告。
休む暇もない。
それでも――
翔太を忘れる日は、一日もなかった。
────────────────
そして毎晩、
ひかるは悪夢を見る。
○○「残念ながら……」
○○「復旧はできませんでした」
何度も。
何度も。
同じ夢。
その度に、
涙を流しながら目を覚ます。
💛「……翔太」
眠ることさえ、怖くなっていた。
───────────────
そして今夜もまた悪夢を見る、
はずだった────
💙「ひかる……?」
💛「翔太!?」
目の前には、確かに翔太がいた。
💛「治ったのか……?」
💙「……会いたかった」
ぎゅっと抱き締められる。
いつもの柔らかな笑顔。
💛(……あぁ)
💛(でもこれ、夢だ……)
夢の中だと、ひかるは確信していた。
それでも――
💛「俺も……会いたかった」
抱き締める力を、さらに強くする。
💙「く、苦しいよ…」
💛「……もう少しだけ」
離れたくない。
夢の中なのに、涙が止まらない。
💙「ひかる……」
そっと、頬へ触れる唇。
💛「……っ」
今度は、ひかるの方から顔を寄せた。
静かに重なる唇。
久しぶりの感覚に、また涙が溢れる。
耐えきれなくなったように、
何度も何度も唇を重ねる。
💙「……んっ」
後頭部へ手を添え、
逃がさないように角度を変えながら。
今まで押し殺していた感情が、
一気に溢れ出していく。
愛しい。
失いたくない。
そんな想いをぶつけるように、
ひかるは夢中で翔太へ口づけた。
💙「…んっ、はぁっ…」
💙「……ひかる」
💙「早く……起きて」
────────────────
柔らかな朝日─────────
💛「……?」
ゆっくりと目を開ける。
目の前には――
翔太の顔。
💛「………」
💛「……夢?」
💙「ひかる!!!!」
次の瞬間、ぎゅうっと抱き締められた。
💙「夢じゃないよ!!」
ちゅっと、軽く唇が触れる。
💙「ひかるが寝てる間」
💙「ずーっとキスしてたんだぜ?」
にこにこと笑う翔太。
💛「……翔太」
その瞬間。
💛「……っ」
ぽろぽろと涙が溢れる。
💙「ひかるが泣くなんて……!」
💙「なぁ、約束しただろ?」
💙「ずっとそばにいてくれるんじゃないの?」
💛「……いる」
💛「ずっと、そばにいる」
💙「ふふっ」
💙「絶対に離さないから」
💙「だって…」
💙「俺だけのひかるだもん」
💛「……俺だけの…」
アンドロイド。
――いや、違う。
💛「翔太……」
その名前を、愛おしむように呼ぶ。
そしてもう一度――
二人の影は、 静かに重なっていった。
────────
この国には、
まだ危険が残っている。
完全に平和になったわけじゃない。
それでも――
守る者はいる。
─────────
○○「やだ!!たすけて……!!」
少年を追いかける感染体。
鋭い唸り声。
その瞬間――
影が飛んだ。
ドンッ!!
一瞬で感染体が吹き飛ばされる。
💙「……大丈夫か?」
少年の前へ立ったのは、
翔太だった。
○○「…うん!」
○○「おにいちゃん、かっこいい!!」
💙「ははっ、ありがとな」
そこへ、
慌てた様子の親が駆け寄る。
○○「本当に助かりました……!」
○○「あなたはいったい……?」
その問いに、
翔太は静かに笑った。
そして――
隣に立つひかるを見る。
ひかるもまた、優しく頷いた。
💙「俺は――」
一歩前へ出る。
💙「君たちを守りに来た、」
💙「アンドロイドだ」
おわり。
コメント
16件
初コメ失礼します✨ 最後の「君たちを守りに来た」がタミ恋と連想しちゃって泣けました…!!🥺 素敵な作品をありがとうございます😭✨

( இωஇ )ウワーン 無事戻って良かったー! ふたりが幸せでなりよりです〜(T^T) Mlさん〜(´;ω;`) Mlさんの作品が神すぎて涙止まらないんですけど〜! 作ってくださって本当にありがとうございますー😭
💛💙が2人で幸せそうで私は嬉しいですぅッ😭😭