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傑との任務が終わって休憩しようとした時だった。
「悟、硝子、傑、今すぐに○○のところへ行ってくれ」
夜蛾センがいつになく、緊張した面持ちで言った。
「1級が出た」
○○は確か3級術師だったはずだとみんなで急いで現場へ向かった。
すると、そこにはいつもフードをかぶって隠れていた○○の姿はなく、綺麗な銀髪と角度によっては白縹色とも淡藤色とも言える瞳があり、顔からは血が滴り落ちていた。
「っな⁉」
俺が驚き声をかけようとしたところで硝子と傑にとめられた。
「何やってんだよ!あいつを…」
「悟、少し黙って○○の様子を見て」
硝子に言われ、○○のことを見ると驚愕した。
なんと○○は呪霊操術と生物操術が扱えるようだった。
「ハアハア…久しぶりに…本気出すか。」
ー無為転変ー
「うん、やっぱり呪霊はまとめて片づけたほうが楽だよね」
そういって、彼女は傑と同じく呪霊を球体にして飲み込んだ。
「うぐ…ハアハア…まずいなぁ。うまくいってよかったぁ。」
そういって、○○は後ろに倒れこんだ。
はっとして、急いで駆け寄りよく見ると、体中にあざや切り傷があった。硝子が急いで反転術式をかけつつ、補助監督のもとへ戻った。
「やばいね、これ。もしかしたら跡が残るかもしれない」
硝子はそういって一番おおきく切り裂かれた腕の部分を直した。
「どういうことだ、なぜ○○は2つの術式が使えているんだ」
「いやそれより、あいつ目が…」
「お前ら、少し黙れ。今は治療が最優先だ」