「ここは…?」
何も見えない…いや何もないただただ真っ黒な世界に私は立っていた。
「だから!無理だって言ってるじゃない!‼」
ばん!!!っと大きな音がなる。手のひらが少しだけジンジンと痛い。
「人の子よ。僕はお前の為にいっているのだ。お前は僕だけを見ていればいい。」
少し変人彼__私の友人、マレウスは私の少し腫れた私の手を取り優しく撫でがらなんでもないように話す。
今はそんな彼の余裕が更に私は怒りを覚える。
「なんでつの太郎は勝手な事ばっかり言うの!エースもデュースも皆大切な親友なの!勝手な事ばっかり言わないでよ!!」
「そう怒るな。親友が欲しいのなら僕がなってやろう。家族だろうが愛するものだろうがな。」
…お察しのとおりだと思うがつの太郎は独占欲が強い。付き合ってもいないのにこれだ。つの太郎の未来の彼女は大変だろう。…彼女さん監禁とかされそう。まぁ、つの太郎の未来の彼女さんの話は置いとくとしてはじめの頃は可愛らしい嫉妬のようなものだったのだか、いつからか
『昼間の人間は誰だ。お前には僕がいるだろう?』
とか、
『僕以外を見るその目はいっそ壊してしまおうか。』
とか。2個目まじ怖い。本気の顔に漏らさなかった自分を褒めてほしい。さすがの私も少し怖くなって少しは気をつけてはいたのだか流石に限界が来てしまった。それもつの太郎のこの一言で。
『あの者達はお前に相応しくはないもう関わるのは止めておけ。』
…誰だって頭にくるよね?親友のエーデュースをバカにされた私は完全に怒りが噴火し、今の状態に至る、というわけだ。つの太郎のことは友人としてとても好いているのだが今回のは許せない。
「っ…もういい!! 勝手な事ばっかり言うつの太郎なんて大嫌い!もうどっかいってよ!!!」
これが私のこのときの最後の記憶。気づいたらこの暗い場所立っていた。
(まぁ…犯人は予想がつくんだけども)
「起きたか。人の子よ。」
「っ…早くここから出してくれる。」
そこには予想通り彼が立っていた。つの太郎は冷たい声で語りだす。
「お前が悪いのだ。僕から離れるようなことを言うから。」
「お前は僕とずっと生きてもらう。」
つの太郎は本気だ。これは本気の目。
「大丈夫だ。僕が祝福を与えよう。僕と同じ時間を歩むことができるように。これからはずっと一緒だ。」
「っ…」
意識が遠ざかっていく。
「お休み。僕の永遠の愛し子…いや花嫁よ_。」
あぁ…このまま私はずっと彼の愛し子として生きていくのだろう。彼の永遠の花嫁として。
「あぁ… やっと手に入った。自由に羽ばたくお前も美しいが囚われのお前も愛らしい。これからは僕がそばにいてやろう。愛しているぞ。ユウ__」
コメント
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フォロー失礼します!めちゃ上手いですね!出来れば続き見たいです!