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放課後、君のノートの隅に

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放課後、君のノートの隅に

2 - 1.ポテチとノートとクールな幼馴染

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2025年10月11日

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チョークの音と、誰かの笑い声。教室の朝は、いつもざわざわしてる。


眠そうな顔の友達を横目に、私は机に突っ伏していた。


「昨日こそ完璧に勉強する予定だったのに〜」


……とか言いつつ、ノートには落書きばっかり。


「よしっ! 今日こそは勉強する!」


……って、三日連続で宣言してる気がする。

机の上に広げたノートには、やる気だけが全開。中身は、真っ白。


ペンを握るよりもお菓子を開ける回数の方が多い。


「……水原、またポテチ出してるだろ」


低く落ち着いた声。

顔を上げると、幼馴染「黒瀬 颯太」が、教科書を片手に立っていた。

昔から変わらない無表情。小学生の頃からの話している。


「ち、違うし! これは……勉強の栄養補給!」


「ポテチで補給するバカいるか」


「いるよ! ここに!」


颯太の眉がピクリと動く。

ああ、また“呆れモード”入った。

小さい頃からずっとこう。私が全力でふざけて、黒瀬が冷静にツッコむ。


「……あのさ、このままじゃお前。本当にヤバイぞ。」


「うっ……それは、その……今からやるもん!」


「口だけは元気だな」


颯太は、私の机の上をちらりと見てため息をついた。


「ノート、ほとんど真っ白じゃん」


「これから埋めるの! 見てなさいよ、今に完璧にしてやるんだから!」


「……はいはい」


軽くあしらうその言い方に、胸の奥がチクリとする。

昔はあんなに一緒に笑ってたのに、最近はなんか距離がある。

それが、ちょっとだけ寂しい。


颯太はそのまま席に戻って、静かに教科書を開いた。

朝のざわめきの中、ページをめくる音だけがやけに響く。


いいもん、今日から本気出す! ……多分。

ーーーーーー


ご覧頂きありがとうございました!

これから2人はどうなるのか……!?

良ければ応援して頂けたら幸いです!

次回!第2話!お楽しみに!!

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