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優しさの皮を被った衝動

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優しさの皮を被った衝動

5 - episode 2 「 賢者タイムと興奮 」

♥

28

2025年08月14日

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【 一読必須 】▶︎ ** 登場人物話 先読推奨 **


この物語先 ↓

・18禁 ** / ♡ 濁点 付き **

・モロ表記 ・ 隠語 ・ 擬音 混合

・左(三崎)視点 → 心情込






派手な黄色と紫のネオンが目を焼くように光っていた。巨大な看板には「激安」「運命の出会い」など意味不明なキャッチコピーが乱舞し、その下には、カートが雪崩のように積まれている。

ドアが開いた瞬間、香水とスナック菓子とプラスチックの匂いが混ざった空気がムワッと押し寄せ、スピーカーからは早口の店内アナウンスがノンストップで流れていた。


中は迷路のようだった。蛍光灯の下、下着と工具とペット用コスチュームが同じ棚に雑然と並び、通路はやたらと狭い。誰もが目当てのものを探しているようで、何かに惑わされているようでもあった。

そんな中、俺もその”誰も”になっていた。


三崎「はぁ 〜〜〜 …………… なに、どれがいいわけ 。 … つぅか ローション実績ってなんだし … 


人生初18禁ルームに俺はいた。周りはいかがわしい物ばかりでローション、ローター、ゴム、他にも色々。全部今まで友達に見せられたAVや友達の家で見たものばかり。


俺はローションコーナーでピンクの丸い蓋がついたローション片手ににらめっして、苦戦していた。実績がどうとか、粘りがあるとか。意味わかんないような実績を共にして。


あいにく他の客はいないし、店員も離れているらしく誰も周りにいない。でもいつ誰が来るか分からない、こんな羞恥に晒されるくらいならネットで買えばよかった。


けれどグダグダ言ってられない。俺はその”ローション実績No.1”とパッケージに書かれたローションとLと、一応のXLの避妊具をカゴに入れて、そそくさと会計を済ませようとレジに向かった。





キスを教えたその日から数日が経って要はまた、連絡もなしに俺の家へ来た。


立花「 …….. 教えてくれんだろ 、SEXの仕方 、」

けれど今日は扉の音がしなかった。不思議と思い自らキィ、と重たい鉄の扉を開ければ真っ赤な顔して、酒の缶を入れたレジ袋を持って待っていた。


それはまぁ、全然良かった。飲みに来たのか、と色々思ったけれど、扉を開けて迎えようとした数秒で口を開けたと思えば思いもよらない言葉をぶっ込んできて、首の後ろに汗が垂れた。


三崎「 ぁ …….. 飲みに来た訳じゃないんだ 」

平然。大丈夫。俺は大丈夫、と俺自身に言い聞かせて手元のレジ袋をそっと奪って、中へと招く。


ことん、と缶の音を立てて机の上にレジ袋を置く。 あの日のように透明なテーブルを中心に、俺の隣に座る要。でも今日はどこか落ち着きがなく、そわそわしているのが丸わかりだった。

だって、正座なんてしてるんだから。この何年かで初めてみた、要の正座。


三崎「 そんな緊張しなくていいって 。ほら 、最初はキスでしょ …….. ん 」

立花「 だっ ─ … んっ … っ 」

何かを言いかけていたけれどあの時と同じようにエラに手を添えて、人差し指と中指で耳を挟む。


そして優しく、唇に触れた。最初は緊張を解すようにソフトなキスを数回続けて、ゆっくりと舌を入れる。


立花「 んぅ 、 … ぁ … ♡ りょ、っぅ … ♡ 」

三崎「 んふ …….. じょうず … っん 、」

( あーやばい、ハマりそう。)

要の口の中暖かくて、唾液が何故か甘く感じて。俺が絡める舌に必死に着いてきて、背中を震わせているのが丸わかり。


小さく俺の名前を呼んで、添えた腕を掴んで。必死に**”学ぼうと”**してるのがむしろ唆る。甘く熱い吐息を口の端から零れて、それが俺にかかって少しだけ擽ったい。


まるで擽るように上顎をなぞって、歯列を這って。そして舌を奪ってしまうようにして感覚浸る。


立花「 ぁふ … ♡ ぁ 、りょぅ 、… ! まっ、! っ、んぅ゛ッ゛ ─ ♡ 」


制止の声が聞こえたと同時に、大きく身体を震わせて、甘く少し大きな喘ぎ声が零れた。


ゆっくり口を離して、体を支えるまもなく俺の体に倒れてきた要。肩で息をして、そっと肩に触れれば余韻が襲うようにびくびくして。



三崎「 どうし …………… まさか 、キスでイった ? 」


困惑だった。キスでイける、なんて何処にも書いてなかった。あるいはまだ勉強不足かもしれない。でも確かに、大きく体を揺らして今も尚、俺の胸板で必死に息をしてる。


立花「 っ …….. 見んな … っぅ 、」

反抗的な事を呟くのに対して、俺の体から離れようとはしない。無理に肩を抑えてるわけでも、離れてはダメと言った訳ではないのに。


肩で息をして、恥ずかしそうに背中を丸め、じわりと目元を潤ませて。小さな雫が俺の黒Tを濡らすくらい恥ずかしそうなのに。


この距離なら要の心音もどく、どく、と大きく聞こえる。


三崎「 …….. 大丈夫だって 。このキス覚えたんだから女の子も 、要みたいに気持ちよくなってくれるって 」

一応、フォローのつもり。


立花「 …………… ほんと … か 、? 」

あ〜〜〜クソ単純かよ。不安そうに上目遣いに俺を見て。溶けた顔してるのに考える事は”モテたい”なのが少しだけ癪に障る。


三崎「 うん 、ほんと 。 …….. どんな感じになったのか 、見せて 」

立花「 ぇ…….. ん 、」

試しだった。記録、まとめ、そんなふうに言ってみたもの。断れればそれ以上はしないつもりだったのに、要は戸惑いを見せると同時に体を少しだけ離して、 恥ずかしそうに灰色のスウェットと中の黒いボクサーパンツを引いて中を見せてくる。


三崎「 ………. マジでイけたんだ 」

一歩間違えたら多分俺、変態になってた。口元を抑えて、にやけてしまうのを必死に隠す。中は竿と下着に張り付くように着いた白濁で汚れて、カウパーがまだ先端から溢れていた。


二人の数センチしかない距離には甘い空気が漂って、それがたまらなく欲をそそり生唾を飲む。


要の額を俺の肩口に乗せさせて優しくカウパーが溢れて、少しだけべたついた竿を右手で握って下着から少し顔を出させる。


立花「 !?!?  何して ─ ぁ゛ッ、♡ んぅ゛ … ♡ 」


ゆっくり、ゆっくり。上下に擦れば驚きの声と共に嬌声が耳元で零れていた。息荒く、快感に襲われた振動が俺の体まで響いてくる。ぎゅう、と俺のTシャツを握って吐息を漏らす。


三崎「 ほら 、ちゃんと感じて 。やさしく 、やさしく … 」

カウパーを手に溜めて、上下へ擦る。

俺の肩に顔をうずめて声を抑えようとする要の顔横を優しく肩に押し付けて、甘くゼロ距離で左耳に囁く。吐息混じりの熱い息で呟いて耳の表面を舌の面で嘗めるなめる


立花「 ひぅ、ッ゛、♡ み、み ! ん゛ぁぅ゛♡ 」

嘗めればまた、小刻みに震えて俺に掴まる力が大きくなった。顔はさらに熱を増して、耳も真っ赤。耳輪を優しく甘噛みしてみればさらに体を震わせきゅ、と喉の鳴る音が聞こえた。


立花「 イ゛ッたばっか 、ばっかなのにッ゛ん゛ぁ 、♡ っ♡ りょう やだ 、やッ゛、♡」

三崎「 大丈夫だから … ほら 、好きな時にイって 。見ててあげるから 、俺の声だけ聞いて 」

ちゆ、ちゅ、とまるで鼓膜を撫でるようにして声を落とし、耳の入口にキスをする。耳の縁、耳朶、耳の裏。聴覚全てを支配するように甘く、熱っぽい吐息とともにキスを落として、垂れる汗を嘗めて。その間もカウパーで溢れた竿はしっかり握って、裏筋から先端まで全てを手の中に包む。



立花「 りょう 、りょう゛! ♡ やだッ゛、や゛ッ♡ イ゙ッ く ♡ んぅ゙〜〜〜 ゛♡♡♡ 」


俺の名前を呼び掴まる力を強め、膝をがくがく と震わせて。内股になる寸前で熱を持った白濁が机の方と俺の手に飛び散った。


じわりと汗と涙が服を濡らして、じめつくけれどそれ以上にこの光景に心臓がうるさいくらいに音を鳴らしていた。


三崎「 上手にイけたじゃん 、偉いよ要 」


この時くらいは許されるだろうと、ケアの仕方を教えるていで要の髪にキスをした。触れるだけ、やさしく、ソフトに。


三崎「 こんな風にするんだよ 。やさしく 、甘やかす感じ …….. ね 」

透明な机の上、ティッシュケースから何枚かを取り出せば手の中の白濁を今日に拭き取って。ポイってゴミ箱に投げたけど上手く入らず、木の床に落ちた。


立花「 ゎ、かった …….. ふ … 」

浅い息を寄りかかって整える姿を見下げる。暑そうにしてるのに一向に離れない要の考えることは分からない。けど今のこれがどうしようもなく心地よく、罪悪感が滲むのは心の奥にしまっておく。


三崎「 … 今日はここまでにしようか 。…….. 泊まっていくんでしょ ? 」

立花「 ん …….. ふ、ろ、はいる … 」

その”ん”は肯定の意思だ。まだ少し顔を赤らめて、俺の肩で息をする感覚をすこしだけ目で追う。たまに余韻で震えながら返事をして距離を取る。


三崎「 服、俺のクローゼットから適当に取っていいから 」

立花「 ん、 …….. 」

ゆっくり膝を使って立ち上がり、風呂場の方へと足を進める要の猫背がかった背中を見つめながら声をかける。


三崎「 さいっ、あく …………… 」

バタン、とリビングと廊下を区切る扉が閉じた音と共に自分自身の短パンを伸ばした。次の瞬間、中で見えた自分の下半身の白に頭を抱えた。


三崎「 …….. あんなの目の前にして耐えれるかよ … そう 、要がエロいのが悪い 。俺のじゃないけど俺の要がえろすぎるのが悪い 」


まだ部屋と机と俺の体に残る要の匂いと手や胸板、肩の感覚のせい。顔も、声も、全部が知らない。何年も一緒にいて少しづつ見えてきた成長の色に俺は1人、部屋の中で賢者タイムと興奮のふたつを手に残して自分を慰めた。



─ “what comes next… episode 3 .▶︎▶︎▶︎

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