コメント
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鬼パロッだと??最強&最高じゃないですか!?え!? これからどうなっていくんだろう??楽しみすぎる、、、✨ 絵音さんがかく小説は、神作品しかないのだろうか、、最高だぁ、、👍
まってまってほんっとうに大好きすぎる…… 鬼パロなんてもう私が好きな要素しか詰まってない本当に…!! 鬼に対して警戒心つよつよな💙さんが、ここからどう鬼の❤️さんと絡んでいくのか楽しみすぎる~~~!!!
最高です、アネキ
⚠長編の予定です。少しずつ進めていくので長い目で見ていただけると有り難いです。
⚠序盤はBL要素少なめです。(後半になるにつれいい感じになってくると思われます。多分。)
⚠今作は圧倒的に文才の無さが目立つと思います。かなり現実離れした世界観なので地雷の方は自衛して頂きたいです。
がむちゃんの鬼化パロのアイデアがとっても素敵だったので書かせていただきます🥹
この文章は以下の要素を含みます
・BL(今回はほぼ要素なし)
・nmmn
・mtp(mtk×hrt)
・鬼化パロ
行ってらっしゃい
「はぁっ、はぁっ……」
身体が冷たい。足の裏がズキズキと痛む。
もう何日走っているのだろうか。
なるべく、なるべく遠くに───────。
意識も朦朧としてきて、頭も働かなくなってきた。
あぁ、ここで終わりなのか……
Side hrt
「…………っあ……?」
目が覚めたと同時に、とても暖かくて心地よい空間にいることの気がついた。
ここが死後の世界だったりするのかな。まるでふかふかの布団の中みたいで、心地よくて……
「あーっ起きた?」
「っ?!」
薄暗い部屋の中から声がし、反射的に飛び起きる。
声が聞こえてきた方を見ると、右額から立派な角が生えていた人間と目が合った。
……いや、人じゃない……鬼、?!
「まーまーそんなに驚かないのー。足痛いでしょ」
「っは、?ッ”いたっ」
驚きと焦りで気づかなかったが、随分長い間森の中を走っていたため、酷い怪我がじくじくと痛む。
「ほら……そんなに警戒してるんだったら俺ちょっと離れるからさ、布団入って暖かくしなよ」
両手を上げて、何もこちらに干渉してこないことをアピールされたため、渋々此奴の言うことに従う。
「……俺の事どこで見つけたの」
「どこも何も……暇だったからふらっと外出てみたらさぁ、ここの前で君が倒れてたんだよ?流石に見過ごす訳にはいかないでしょ」
そっか俺……いつの間にかこんな遠くに来てたのか……
「……そうですか、ありがとうございましたじゃあ俺はこれで」
「待って待って」
「……なんですか」
「いやいや大体、帰る場所わからないでしょ」
「まず何でそんなになるまで走ってたの」
これは話さないと帰してくれなさそうだな。
渋々口を開く。
「……あなたと同じ、鬼が来たんです」
「……鬼が?」
「体格の良い男の鬼が俺の集落に襲撃に来て、老若男女誰彼構わず、次から次へとその男に食い殺された」
「でも俺だけ、村の奴らにすんでのところで逃がされたんです。『未来のあるお前だけは』って」
「馬鹿みたいでしょ、もう頼れる人間も居ないって言うのに、ただ意味もなく生かされて」
「……そう」
じんわりと涙が浮かび、視界が少しずつぼやけてくる。
この鬼も返す言葉が見当たらないないのか、部屋がしんと静まりかえる。
「…まぁとりあえず寝なよ、俺は襲ったりしないからさ」
「……襲わないっていう証拠は」
「……、腕縛っていいよ」
はい、とかなり太めな紐を渡される。
「…………」
初対面の鬼のことなんて信用出来る筈もないため、ギチギチと固く、入念に何回も結ぶ。
「いたたたっ、君本当に用心深いね」
「……こっちは鬼に身内殺されてる身なので」
「……じゃ、俺別の部屋で寝るから。安静にね?」
そう言うと彼は足で器用にふすまを開け、別室へと消えていった。
気づけば見知らぬ鬼の家で寝かされているなんて……
しかも俺あいつのこと何も知らないし。
「……俺、明日生きてるかなぁ……」
まぁ別に死んでも誰も悲しまないだろうし、いいか。
襲ってきた睡魔に潔く身を委ね、意識を飛ばした。