テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
朝の空気は少しひんやりしていて、でも胸の奥はずっとあったかい。改札を抜けた瞬間、視界いっぱいに広がる遊園地。
カラフルなゲート、遠くで回る観覧車、聞こえてくる楽しそうな音楽。
〇〇は思わず足を止めて、目を輝かせた。
「……すご……」
その横で、もとが静かに笑う。
「来れてよかったね」
ひろはパンフレットを広げながら、〇〇のほうを見て。
「今日は時間いっぱい遊ぼ」 「疲れたら、ちゃんと休憩もね」
りょかは〇〇の手を取って、くいっと引き寄せる。
「まずはどこ行きたい?」 「〇〇の行きたいとこ、最優先」
〇〇は少し迷ってから、指差す。
「あれ……ジェットコースター」
高く伸びたレールを見て、ちょっと不安そうな顔。
それに気づいたもとが、そっと手を重ねる。
「怖かったら、途中で目閉じてていいよ」 「俺、ずっとそばにいるから」
列に並んでいる間、時々聞こえる悲鳴に、〇〇は小さく肩をすくめる。
ひろがさりげなく距離を縮めて、耳元で。
「大丈夫」 「終わったら、甘いの食べよ」
りょかは前から振り返って、やさしく微笑む。
「手、離さなくていいからね」
座席に座って、安全バーが下りる。
もとは自然に〇〇の手を包み込む。
ひろは反対側で、肩が触れるくらいの距離。
りょかは前の席から、ちゃんと視線を合わせる。
ゆっくり登っていく音。
景色が小さくなって、風が強くなる。
「……っ」
〇〇が息を詰めた瞬間。
「いるよ」 「ここだよ」 「大丈夫」
三人の声が重なって、次の瞬間、一気に落ちる。
叫び声と風の音。
〇〇は気づいたら、もとの服をぎゅっと掴んでいた。
降りたあと、少し足がふらつく〇〇を、もとが支える。
「よく頑張った」 「えらい」
ひろは自販機で飲み物を買ってきて、手渡す。
「はい」 「ゆっくり飲んで」
りょかは〇〇の背中を軽くさすって。
「無理してない?」 「今日は長いからね」
午後はゆったりしたアトラクション。
メリーゴーランドに乗って、ゴーカートで笑って、
写真を撮るたび、〇〇は自然と真ん中にいた。
気づけばいつも、誰かの手が近くにあって、
視線を向けると、必ず目が合う。
夕方、観覧車。
ゆっくり上がっていく箱の中で、街がオレンジ色に染まる。
「……きれい」
〇〇が呟くと、三人は黙って頷く。
その横顔が、夕焼けよりも眩しくて。
もとが静かに言う。
「こういう景色」 「〇〇と一緒に見るの、好き」
ひろは少し照れたように。
「今日の思い出」 「ちゃんと残るね」
りょかは、〇〇の手を握りながら。
「帰るまで、まだ時間ある」 「夜も一緒に楽しも」
夜のパレード。
光と音に包まれて、〇〇は夢みたいに笑ってる。
「……しあわせ」
その一言で、三人の表情が一気に柔らぐ。
帰り道、歩き疲れて、〇〇はもとにもたれかかる。
「眠い……」
もとはそっと頭を支えて。
「いいよ」 「このまま行こ」
ひろは小さく笑って。
「転ばないように」 「ちゃんと見てるから」
りょかは後ろから、優しく声を落とす。
「今日の夢」 「たぶん、楽しいやつだね」
遊園地の灯りが遠ざかっても、
四人の距離は、ずっと変わらないまま。
———
え??出すの早くない??と思ったそこのゆな!!
ソコノオマエ (☝◞‸◟)☞
これはねなんとゆなからのリクエストが来る前に書いてました!!まあ未来予知ってやつ??(ほんとはたまたま当たっただけ)
コメント
5件
()のところは読まなかったとして多分どこかで繋がってるんだよ(???)