テラーノベル
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アラスター「それはさておき、私を探していたのならもうここに用はないでしょう」
アラスター「さ、帰りましょう〇〇」
〇〇「え?わ、わかった・・・」
そう言ってアラスターは私の両肩に手を乗せ、ぐいぐいと後ろから押してくる。
少し強引なその態度に戸惑いながら振り返ると、
アラスターの奥で、不気味に笑うヴァレンティノの笑顔が目に入った。
ヴァレンティノ「バレちゃったけど・・・・・・一歩、遅かったなぁ?」
〇〇「―――っ!?」
アラスター「・・・ッ!」
一瞬。まさにあっという間だった。
暗がりから音もなく伸びてきた無数の紐。
何かのケーブルのようにも見えるそれが、私の四肢へと巻き付く。
抵抗する間もなく拘束され、床に膝をつく体勢で完全に自由を奪われた。
ヴァレンティノ「おおっと、さすがだけど動くなよ?」
ヴァレンティノ「ほぉら、大事な彼女がヤられちゃうぜ?」
アラスター「・・・・・・・・・」
〇〇「アラスター・・・!」
とっさの判断でケーブルを上手く躱していたアラスターだったが、
そのこめかみには、ヴァレンティノが銃を突きつけている。
一体、何が起こっているのか。唐突なことばかりで頭がまったく追いつかない。
ヴァレンティノ「悪いなお嬢さん?・・・ヴォックスがどーーしてもって聞かなくてなぁ」
〇〇「ヴォックス・・・?」
アラスター「ハァ・・・なるほど。従順な手下を持って、さぞ彼はお幸せなのでしょうねぇ」
ヴァレンティノ「あぁ、本当になぁ?」
困惑したままアラスターたちを見上げていると―――
――――カツン。
がらんとしたロビーに、一つの靴音が嫌に大きく響いた。
??「手荒な歓迎ですまないなぁ・・・〇〇」
〇〇「・・・・・・・・・?」
暗がりから聞こえる、低い声。
ゆっくりと私たちの方へと近づいてきたのは、テレビ画面のような顔を持った1人の悪魔だった。
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