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《私チェミィ・キャット・ケイパー。トレイ、リドル、チェーニャとは幼馴染でチェーニャとは従兄弟。私は手違いで学園に入学したけど、学園長に特別OK貰って平穏な学園生活を送っていた。これは私が幸せになるまでの物語…》〜ハーツラビュル寮 トレイの部屋〜
ケイト「え、告白してないの⁈」
トレイ「シーッ!🤫」
ケイト「長年の初恋でしょ?いいの?」
トレイ「まず俺の部屋に来て普通チェミィの事聞くか?」
ケイト「だって見る限り両思いでしょ⁈なのにチェミィちゃんに聞いたら平然と付き合ってないよと言われて驚いちゃったよ⁈」
トレイ「あー…」
ケイト「ねぇ、なんで告白しないの?」
トレイ「…怖いんだ」
ケイト「え?」
トレイ「関係が壊れるのが怖いんだ。今は保ってるが、もし告白して気まずくなるのは嫌だろ?だから、言わない」
ケイト「…そっか」(トレイくんもそう思う事あるんだ。でも、本当にそれでいいのかな…?)
〜ハーツラビュル寮 談話室〜
リドル「トレイと付き合わないのかい?」(紅茶を飲んでる)
チェミィ「…え?」
リドル「ん?聞こえなかったのかい?」
チェミィ「いやいや聞こえたよ。なんで、リドルくんがそんな質問を」
リドル「僕だって気になる事は質問するよ」
チェミィ「だって意外なんだもん。リドルくんが恋バナするなんて」
リドル「…これは僕のエゴだよ」
チェミィ「え?」
リドル「僕は君達に酷いことをした。これは僕なりの贖罪であり、幸せになって欲しいという願いなんだ」
チェミィ「…」(リドルの手を両手で握った)
リドル「⁈」
チェミィ「リドルくんは酷いことしてないよ。私はトレイと一緒で目を背けていた。だからおあいこ、かな」
リドル「チェミィ…ありがとう」
チェミィ「うん」
リドル「ところで、付き合わないのかい?」
チェミィ「その話、まだ続くんだ💧」
リドル「これはプライバシーだから深くは聞かないけど、僕から見て2人は仲良い上にお互い想い合ってると思うんだ。それに、本当に心から幸せになって欲しいと思うんだ」
チェミィ「…リドルくん、私怖いの」
リドル「え?」
チェミィ「だって、伝えてしまったら変わっちゃうじゃない。だったらこのまま仲の良い幼馴染のままでいいよ。気まずくなるの嫌だし…」
リドル「チェミィ…」
チェミィ「…」
〜ハーツラビュル寮 ケイトの部屋〜
リドル「という事みたいなんだ」(先程のチェミィの事を話した)
ケイト「なるほどね。2人とも意外と似た者同士だね〜」
リドル「そうだね」
ケイト「うーん、お互い思い合いすぎてなんていうか遠慮がち?みたいなんだよね」
リドル「無理矢理はしたくないが、2人には幸せになって欲しいな…」
ケイト「…そうだ!いい事思いついた!」
リドル「?」
ー次の日ー
〜中庭〜
リドル「トレイ、ちょっといいかい?」
トレイ「ん?リドルどうした?」
リドル「実は明後日に頼みたい事があって」
トレイ「ああ、いいぞ」
リドル「じゃあこれをお願い」(メモを渡した)
トレイ(受け取った)「分かった」
リドル「あと、私服で出かける事。いいね?」
トレイ「?あ、ああ」
リドル「よろしい。では、頼んだよ。トレイ」(行った)
トレイ「ああ。…最後なんだったんだ?」
ー当日ー
〜校門前〜
トレイ(確かケイトが来るはず…)
チェミィ「あれ?トレイ?」
トレイ「え、チェミィ⁈なんでここに」
チェミィ「え?私はケイトくんの代わりにリドルくんとおつかいだけど」
トレイ「え?俺はリドルの代わりにケイトと…あー…」(察した)
チェミィ「なんか嵌められちゃったみたいね」
トレイ「だな」
チェミィ「…とりあえず頼まれたことしっかりやろ。行こ、ね?」
トレイ「…そうだな。行こうか」
チェミィ「うん!」
トレイ、チェミィ(行った)
ケイト「よし行ったね」
リドル「ケイト、つけるのはどうかと思うが…」
エース「そう言って寮長2人のこと心配で来たんでしょ?」
リドル「ま、まぁ…」
ケイト「デュースちゃん意外〜。こういうの着いてこないって思ってた」
デュース「エースに無理矢理連れてこられました」
ケイト「あははは💧そっか」
エース「ほら先輩達。追いかけないと見失いますよ」
ケイト「あ、本当だ!リドルくん、行こ!」
リドル「え、ちょっと⁈」(ケイトに引っ張られてトレイ達を追いかけた)
エース、デュース(リドル達を追いかけた)
〜街〜
チェミィ「トレイ、リドルくんの頼まれたメモは持ってきてる?」
トレイ「ああ。確かこれだ」
チェミィ「了解。手分けしてやる?」
トレイ「いや重い物が多いから一緒に行動しよう」
チェミィ「そう?分かった」
ケイト「トレイくん、意外と紳士な事するじゃん」
デュース「クローバー先輩、流石っす!」
リドル「トレイは相変わらず配慮がしっかりしてるね」
エース「ん?」
ケイト「エースちゃん、どうしたの?」
エース「いや…」(トレイ先輩、さっきこっち見た?)
デュース「あ、先輩達行っちゃいます!」
リドル「追いかけよう」
ー数時間後ー
チェミィ「これで全部買えたね」
トレイ「ああ」
チェミィ「荷物大丈夫?重くない?」
トレイ「大丈夫だ」
リドル「…ここまで普通の買い物しかしなかったね」
ケイト「そう!そこ!せっかく2人っきりにしようと仕掛けたのに〜」
デュース「なんというかいつも通りでしたね」
エース「まぁらしいんじゃない?あの2人は」(ただなんかいや〜な予感すんだよな…)
トレイ「やっぱり着いてきてたか」
リドル達「⁈」
チェミィ「あれ?リドルくん達、何してるの?てか、ケイトくん。用事は?」
ケイト「あ、えっと、」
チェミィ「ぷっ、あははは!知ってたよ。嘘だって事くらい」
ケイト「え?」
チェミィ「トレイと合流してすぐ気づいたよ。あ、でも着いてきていたのは知らなかったよ。トレイが気づいたの」
エース「やっぱりか〜」
デュース「え⁈エース、気づいてたのか⁈」
エース「だって何回かこっち見たもん。あ、これバレたなって思うじゃん」
リドル「ト、トレイ。勝手に着いてってすまない💦これには事情が、」
トレイ「ああ、なんとなく分かってるから安心しろ」
ケイト「え、えっとトレイくん…」
トレイ「そう言えば、荷物が多くて大変だったなぁ。手伝ってくれるか?」
リドル達「え?」
トレイ「手伝ってくれるか?」(圧)
リドル達「あ、はい…」
チェミィ「あらら💧」
トレイ(リドル達に荷物を持たせた)
皆(一緒に帰り道に着いた)
チェミィ「ふふっ」
トレイ(チェミィをこっそり引っ張って隠れた)
チェミィ「⁈」
ケイト「トレイくん、これ重い〜ってあれ?」
デュース「クローバー先輩がいない?」
エース「チェミィ先輩もいないんだけど⁈」
リドル「2人は一体どこに…?」
〜街 海岸公園〜
チェミィ「トレイ、急にどうしたの?」
トレイ「いや、ちょっとな」
チェミィ「…」(トレイの頬を突き始めた)
トレイ「な、なに?」
チェミィ「トレイは大体そういう時隠してる事があるの。言うまで続けるよ」
トレイ「あ、ちょい⁈分かった分かった、話すから。一回やめてくれ」
チェミィ(やめた)
トレイ「はぁ…実はリドルとケイトが俺たちを2人っきりにして見張ろうとしていたんだ」
チェミィ「え、嘘⁈ケイトくんは分かるけど、リドルくんまで⁈あれ?1年生くん達は、」
トレイ「エースは面白さで着いてきたんだろう。デュースはエースの道連れ」
チェミィ「あー、納得。でも、なんで2人っきり、に…」(夕日に照らされたトレイに見惚れた)
トレイ「…なんでか分かるか?」
チェミィ「…」(ああ、なんとなく分かった。でも、私は…)
トレイ(チェミィの髪をするっと触った)「言わないつもりだったが、チェミィ。俺はお前が好きだ。お前の答えも聞かせてくれるか?」
チェミィ(もう分かってるくせに…)「…わ、私もトレイのこと、好き…///」
トレイ「!」(チェミィを抱えた)
チェミィ「きゃっ⁈///」
トレイ「ははっ!嬉しいよ、チェミィ。ありがとう」
チェミィ「!私もありがとう///」
トレイ、チェミィ(夕焼けに照らされながらそのまま2人はキスした)
ー数分後ー
ケイト「あ、いた〜!もう探したよ、2人とも〜」
チェミィ「あははは💧ごめんね」
リドル「急にいなくなったから驚いたよ。一旦どうしたんだい?」
トレイ「丁度夕焼け綺麗に見える時間だから見に行ったんだ」
デュース「そうだったんですか」
エース「いや絶対違うでしょ⁈んで、先輩2人で何してたんすか?」
トレイ、チェミィ(顔を見合わせてからリドル達を見た)「内緒🤫」
リドル達「え〜?」
チェミィ「うふふっ」
《私はこっそりトレイと手を繋ぎながら皆と帰路に立った。こうして私は好きな人と結ばれ、幸せになりました》
〜the end〜