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勇者×魔王パロ
日常組様の動画「茶番しかない勇者の冒険」の続きみたいな感じです
この話にはBL要素が含まれるので苦手な方はご注意下さい
kr・・・「」
tr・・・『』
・ ・ ・
tr side
クロノアさんと所謂恋仲になって数日、別に何か起こるわけでもなく俺は変わらず書物庫を漁っていた。でも、その日とある進展があった。
俺がつまり、人間が永遠の命を手に入れられる方法を見つけた。
その方法が書かれた本は何故か本棚の奥底に隠されるように置いてあった。でも、それはクロノアさんが絶対に賛成してくれない方法で、どう説得しようかと考えてみるものの、思いつかない。
『…一回言ってみるか』
ダメ元で言いに行こうという結論に辿り着いた俺はクロノアさんを探し始めた。
・ ・ ・
『クロノアさーん、ちょっと話あるんですけど、今いいですか?』
「いいよ、何?」
『実は、前から探してた俺が永遠の命を手に入れる方法を見つけたんです』
「へぇ、見つけたんだ。見つからないと思ってたんだけどな」
『どういうことですか』
まるで知っている口ぶりだ。
「いや、知ってたよ。人間が永遠の命を手に入れる方法を示す書物があることぐらい。でも、トラゾーが見つけたら実行すると思ったから隠した」
『なんですか、それ。知ってたんなら教えて下さいよ。俺が探してたの分かってたでしょ』
少し苛立ちの混じった声で問う。
「ごめん、でもトラゾーにはさせられないよ。だって、一回トラゾーが死んで俺に蘇生して貰う方法なんて。分かって欲しい。俺が隠したのは、トラゾーが大切だから、辛い思いをして欲しくないからなんだよ」
やめて下さいよ。そんな顔で言われたら、俺が悪いみたいじゃないですか。クロノアさんも直接言葉にしてくれたらよかったのに。なんて、思ったけど何故か言葉にできなかった。喉が詰まったみたいで。俺は何も言えなくなって、部屋を飛び出した。
「あ…、トラ…」
クロノアさんが呼び止めるのが聞こえた気がした。
kr side
トラゾーが嬉々として俺が永遠の命をを手に入れる方法を見つけたんですって報告しに来た。
「へぇ、見つけたんだ」
俺の口調に違和感を感じたのか、トラゾーが眉を顰めて言う。
『どういうことですか』
「いや、知ってたよ。人間が永遠の命を手に入れる方法を示す書物があることぐらい。でも、トラゾーが見つけたら実行すると思ったから隠した」
事実をそのまま伝えてやる。
『なんですか、それ。知ってたんなら教えて下さいよ。俺が探してたの分かってたでしょ』
トラゾーは苛立ちを隠せない、といった様子だ。
「ごめん、でもトラゾーにはさせられないよ。だって、トラゾーが一回死んで俺に蘇生して貰う方法なんて。分かって欲しい。俺が隠したのは、トラゾーが大切だから、辛い思いをして欲しくないからなんだよ」
俺が淡々とそう告げると、トラゾーは何とも言えない表情になって、暫く考えた後、部屋から飛び出して行った。
「あ…、トラゾー待って」
一応言ったものの、恐らく彼には聞こえていないだろう。その証拠に、こちらに振り向きもしなかった。
俺は正直なところ、トラゾーが傷つくくらいなら途中で離れ離れになってもいい、または、自分が辛い思いをして人間に戻る方がいいと思っている。でも、トラゾーに言うときっと反対される。今俺がしたように。
「微妙にすれ違ってるよなぁ…。難しいもんだな、ずっと一緒にいるって」
俺の口から出た呟きは、誰の耳に届くこともなく消えていった。
コメント
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うわ、これは切ない…。お互いを想ってるからこそのすれ違いが胸にくるなあ。クロノアが隠したのはトラゾーを傷つけたくないからで、トラゾーは永遠に一緒にいたいから方法を探してた。両方とも相手のことを大事に思ってるのに、その想いがうまく届かないもどかしさ。「言えたらよかったのに」って喉が詰まる感じ、すごく伝わってきた。クロノアの最後の呟きも含めて、丁寧に描かれたすれ違い描写だったよ。続きが気になる…!
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*もちもち丸*
108
#CR
兎ゞ亜 @はじめたばかり
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