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ころさな
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甘夏 桜
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冷たい雨が降り続く夜。
KING本部の会議室では、六人が静かに円卓を囲んでいた。
敵からの電話。
「次は証拠を奪う。」
その言葉が、誰の頭からも離れなかった。
らん「みこと。」
みこと「うん。」
ノートパソコンを開き、倉庫で回収したデータを確認する。
みこと「港の監視映像、通信記録、それから敵が残した電子データ。」
「全部ここに保存してある。」
なつ「これが敵の手掛かりになるんだよな。」
みこと「まだ解析できてないけど、何か隠されているはず。」
その時だった。
ブツッ。
会議室の照明が一瞬だけ消えた。
すち「また……?」
すぐに明かりは戻る。
みことは画面を見て顔色を変えた。
「……え?」
こさめ「どうしたの?」
みことは慌ててキーボードを叩く。
「嘘……。」
「データがない。」
なつ「は?」
みこと「全部消えてる!」
会議室が騒然となる。
こさめ「バックアップは?」
みこと「それも全部。」
「何者かに完全に削除された。」
すち「そんなことできるの?」
みことは悔しそうに拳を握る。
「僕でも五分はかかる。」
「でもこれは……数秒。」
いるまは静かにパソコンへ近付く。
画面には一つだけファイルが残されていた。
『THANK YOU』
なつ「ふざけやがって……!」
ファイルを開く。
黒い画面。
そして、機械音声が流れ始める。
???『証拠は受け取った。』
『ありがとう、KING。』
『君たちは最高の運び屋だったよ。』
映像はそこで終わった。
部屋に沈黙が流れる。
こさめ「最初から……。」
「敵の目的はデータだったんだ。」
らん「私たちは誘い出された。」
みこと「完全に一本取られたね……。」
なつは机を強く叩く。
「くそっ!」
「俺たちは何も守れなかった!」
すちは静かになつの肩へ手を置く。
「まだ終わってないよ。」
「証拠はなくなったけど、僕たちは生きてる。」
その言葉に、なつはゆっくり息を吐いた。
いるまはモニターを見つめたまま呟く。
「……違う。」
五人が振り向く。
いるま「敵は証拠だけが目的じゃない。」
「俺たちの実力を測ってる。」
らん「どういうこと?」
いるま「どこまで気付けるか。」
「どこまで追い詰められるか。」
「全部試されてる。」
みことも頷く。
「確かに。」
「データを消すだけなら、わざわざメッセージを残す必要はない。」
こさめ「挑発してるんだ。」
その瞬間――
ピコン。
また端末に通知が届く。
送信者不明。
画面には一枚の画像。
そこに映っていたのは――
KING本部。
しかも、つい数分前に撮影された写真だった。
すち「えっ……。」
なつ「本部を撮られてる……。」
みこと「そんな……。」
「外部カメラには誰も映ってないのに……。」
写真の下には、一文だけ書かれていた。
『次は、お前たちの番だ。』
静まり返る会議室。
らんは写真を見つめながら静かに言った。
「敵は、もうすぐそこまで来てる。」
いるまは二丁拳銃を手に取り、不敵に笑う。
「なら、迎え撃つだけだ。」
六人は互いに視線を交わし、静かに頷く。
しかし、その頃――
KING本部から少し離れた高層ビルの屋上。
黒いフードの人物は、双眼鏡越しに本部を見下ろしていた。
???「計画通り。」
「次は……お前たちの”絆”を壊す。」
冷たい夜風が吹き抜ける。
六人はまだ知らない。
本当の戦いは、これから始まることを――。
コメント
3件
いやー、第6話も熱かった!まず冒頭の「次は証拠を奪う」って電話からの流れ、一気に引き込まれたわ。データが数秒で消されて「THANK YOU」ってファイル残されるの、敵の余裕がムカつくけどカッコよすぎるだろ…笑 でもいるまの「実力を測ってる」って分析、そこに気づくのか!って鳥肌立った。最後の本部写真と「次はお前たちの番だ」もヤバい。緊張感がずっと続いてて、この先どうなるかマジで気になる。次話楽しみにしてる🔥