・ 過呼吸の表現があります
・この作品は「書く習慣」にて投稿したもの
で す
「ひゅっ、かはっ…はぁ、っは…」
体育館裏。
僕は隣で過呼吸を引き起こした君を宥めている。
君は喘息持ちで、さっき吸入をしたばかり。
「だいじょーぶ、だいじょーぶ…」
背中をさすってると、呼吸のスピードが一定になってきた。
「…っう、ひくっ、はぁ……落ち着いた、」
「良かった、お疲れ様。」
「俺…ずっとお前に迷惑かけてるよな…
ごめん…」
君は申し訳なさそうに僕に頭を下げる。
「謝んないで、迷惑なんかじゃないよ。
ハグとかしようか?笑」
「…して…欲しいかも…」
冗談で言ったんだけど…
君の顔は真っ赤だ。
親友、なんじゃなかったっけ…?
「分かった。おいで?」
そんな疑問を抱きながらも、両腕を広げた。
ぎゅっ
僕の腕の中に入ってきた君。
今はとても小さく見えた。
「…好き。」
腕の中から聞こえてきた言葉に、僕は軽く飛び跳ねてしまった。
「へ!?」
「ふへ、びっくりした?」
君は笑いながら言う。
「も〜…分かりにくい冗談禁止!」
「は?本当だし。」
声のトーンが低くなった。
「ほんと…?」
「ほんと。」
伝えないと、今。
好きだって。
「僕、も…好きだよ。」
「え、マジで言ってる?」
「マジ。」
END.
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