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#アニメ
すずめ
262
@ う み .
916
「じゃあ、ばいばい。真澄兄さん、馨さん」
「つぎ、いっしょにあそぼーね!」
「カラオケとか?ボーリングもあるよね」
すっかり回復した海達は羅刹学園へ帰ることになった。
地下に繋がる道の蓋を開け、馨が「お気をつけて」と笑った。真澄は相変わらず「もう来るな」と毒を吐いている。
皆で笑ったところでガサガサと草をかき分ける音がした。
音のなる方を警戒しながら見てみると、見覚えのあるクリーム色のロングヘアが見える。
他には桃太郎はいないようだ。
「神門さん…?」
四季と海は声をかけようとしたが、神門の思い詰めた顔に言葉を飲み込む。
代わりに、海が「神門さんのバカ!」と少し怒ったように口を開いた。
「一ノ瀬が死んでたら、どうしてたんですか!心配させないでくださいこのバカ!バカ神門さん!」
「ごめ…」
「神門さんも死んじゃうんじゃないかって、怖かったんです!一ノ瀬も絶対バカだけど、神門さんも絶対バカです!」
「俺にも飛び火してきた!?」
「当たり前だろうこのバカ!暴走して死にかけて!あんぽんたん!おたんこなす!アホ二人組!」
怒涛の海のお叱りは止まらない。
四季も神門もしょぼくれて「ごめんなさい」とひたすら謝っている。
神門の脳内には、「海さんすごい怒ってるな…」というのんきな心と同時に、ほんの数時間前の屋上でのやり取りが浮かんでいた。
少し時を戻し、四季と海が去った後の屋上。
瓦礫に背をもたれて無陀野を睨みつける神門に、もう体力は残っていない。
『…良かったね。楽に殺せて』
皮肉るように、己を嘲るようにそう言う神門へ無陀野は「殺すつもりはない」と無機質に言い放った。
神門は混乱しながら理由を問う。
無陀野の説明によれば、鬼は桃太郎を終戦への交渉のテーブルにつかせるために抵抗しているだけであるとのこと。
だが、それには理性を失い、鬼の異常な強さを引き出す【暴走化】が大きな障壁となる。
それを無陀野へ告げると、わかっているとでも言いたげに『それが一番面倒なんだ』と返された。
続いて、神門は『四季くんと海さんに、謝っておいてくれませんか』と伝えた。
二人を信じられず攻撃した自分に、話す権利はないと思ったから。
だが、無陀野は自分で伝えるように、その無機質な声で言った。
その後屋上から無陀野達が去り、一人残された神門はろくに動かない体を起こし、立ち上がる。
拳を握りしめ、呟いた。
『僕にできることは、何だろう…』
鬼と桃が共存して生きていくために、自分ができることを。
そして、今である。
海は一通り言葉を吐き出すと息を吐き、「本当に、心配させないでくださいよ…」と小さく呟いた。
海のお叱りタイムが終わったことに安堵しながら四季と顔を見合わせる。
四季は小さく笑うと「俺の言いたいことは言われちまったけどさ」と海の方を少しだけ見た。
「お前の声は、聞こえてたぜ」
きっと自分を呼ぶ声がなかったら理性を保てていなかったと笑う四季に海が「ちゃんと聞いていたのか…?」とチョークスリーパーを決める。
その光景がどこか眩しくて、面白くて、笑みがこぼれた。
「さ、もう時間だよ」
守が促す。
三人は立ち上がると手を振り、別れを告げた。
「また会いましょうね、神門さん」
「うん、またね」
「次どこ行くか、各々考えとこうぜ」
笑い合い、別の方を向く。
いつか、またどこかで。
そんな約束をして、海、四季、神門の三人は別の帰り道を歩みだした。
こんにちは、作者です。
マジで次!マジで次で第一期の内容終わるので!待っててください!
いつもいいね、ブックマーク、コメント、そしてフォローありがとうございます。励みになっております。また読んでいただければ幸いです。
コメント
6件
学校行ってたから読むの遅れたぁぁぁ...! 知ってる作品なはずなのに違う物語になってるから、いつもわくわくしながら読んでます! 海ちゃんが怒ってても可愛く見えるのは気のせいですか...? 桃華ちゃんも話してる言葉が全部ひらがなでかわいい...
「海ちゃんの怒涛のお叱り、すごく良かったです…!『バカ神門さん!』の連呼に、四季くんにまで飛び火するところ、めっちゃ笑いましたw でも本当に心配してたんだなって伝わってきて、じーんとしました。神門さんの『僕にできることは何だろう』も重くて…。無陀野さんとの会話も気になります。三人が笑い合って別れるラスト、切ないけど温かかったです。次が第一期ラストとのことで、すごく楽しみにしてます🌙」