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#nmmn注意
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ほしのはな
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吉田:なんで、?
佐野:……え?だって壁叩いて俺の名前読んでくれたじゃん?
女性:痛い!誰なのよあんた、!
佐野:ごめんね?警察呼んだからちょっと我慢してねー
やばい、なんか、涙がでそう。勇斗は平然と俺を助けてくれた。その安心感と俺自身のやるせなさに思わず涙がこぼれそうになる
女性:吉田君!!助けて!!
そんな余韻に浸らせる隙も与えないくらいこの人は叫んで俺に助けを求めていた。正直怖い。だってさっきまで俺のことを殺そうとしてたんだ。あぁ、そんな血走った目で俺を見ないでくれ。その目が焼き付いて、俺の記憶から離れなくなったら……
佐野:申し訳ないけど、仁人は俺のだから
一瞬、俺の方をギラついた眼差しで見た気がした。でも、その目が俺の記憶を上書き保存してくれそうだ……な…
佐野:仁人?!
女性:吉田君?!
遠くで2人が俺のことを呼ぶ声と、パトカーのサイレンが聞こえる。俺は今でにないストレスからの安心感という落差によって意識を失った
警察:情報ありがとうございます。それではまた、吉田さんが起き次第折り返し連絡して欲しいと伝えてください
佐野:はい…ありがとうございました
仁人は意識を失って倒れてしまった。何故かその時だけはその、仁人を襲っていた女性と一致団結して寝かせることに成功した。その後、警察が来て太智から要注意人物と言われてた女性だと伝えてなんとか場が収まった。警察沙汰になったからもう来ることは無いだろうし、あったとしても俺が顔を覚えたから
このアパートを出るまで、あと数ヶ月は絶対に守るけどね
佐野:……仁人
寝ている仁人の頭をそっと撫でる。目の下にはクマがあって、きっと寝られないのが日常になっていたんだと思うと胸が痛くなる。あの壁を叩く音が聞こえた時、脳よりも体が先に動いた。急いで壁に耳をつけると微かに俺を呼ぶ声がして、そのすぐ後、女性の大声が聞こえたから急いで警察に連絡をして部屋に入った。仁人は今にも壊れそうなくらい弱々しくて、ここまで耐えさせたのが申し訳ない反面、俺をようやく頼ってくれたのが嬉しかった
吉田:……ん
佐野:…仁人、!?大丈夫?
吉田:っ、やだ、!俺まだ、死にたくない…
布団から飛び起きると、壁に背中をピッタリくっつけて、仁人は怯えた表情で震え始めた。まださっきの続きだと勘違いしているのだろう。仁人の目には俺が反射して見えるけど、きっと、今仁人の視界に映っているのはあの女性なんだ
佐野:仁人?俺、勇斗だよ、?だから大丈夫……大丈夫……
頭の後ろと腰に手を回し、体を引き寄せて優しく抱きしめる。すると、仁人の身体の震えが俺にも直接伝わってきた。最初は強張っていた身体も、背中をさすっているうちに徐々に力が抜けていく。耳元で聞こえていた荒い息遣いも、次第に落ち着きを取り戻していった
吉田:ごめん……めっちゃ迷惑かけた
佐野:いや、このお陰で合法的にハグが出来てるからWinWinです
吉田:……俺も、安心するし、WinWin……
佐野:……えっ!!??
え、?ボソッと呟いたその言葉、聞き逃しませんよ?!当の本人は俺の肩に頭を乗せてボーッとしていたが、急に固まった俺の反応を皮切りに、自身の失態にも気付いたらしい。口を両手を当てて、俺のホールドしている腕から脱出しようともがき始めた
吉田:…はっ、違っ、!?なんでもない!!離れろ!!
佐野:え!!今、安心するって
吉田:言ってない!!!!
しがみつく勇斗を強引に引き剥がした後、伝言通りに警察へ連絡を入れると、後日詳しい話を署に伝えに行くことになった。 それにしても、まさか俺が気を失っている間にこの部屋に警察が来てたなんて……毎日部屋掃除してて良かった、マジで
佐野:電話繋がった?
吉田:うん。明日話に行く。はい、コーヒー。後でちゃんと助けてもらったお礼になんかあげるから……欲しいもんある?
佐野:いやいや、お礼とかマジでいらない。でも、まぁ、どうしてもって言うなら……じんt
吉田:却下
ちぇーとかなんとかボヤきながらも素直にコーヒーを飲む勇斗の横顔は、なんか様になっててかっこよく見える。気がする。気がするだけだからな!!はぁ、絶対助けてくれたからその補正がかかってるだけ、と信じたい
佐野:てか、仁人も災難だったな。クリスマスイブ前日にこんな目に遭うなんて
吉田:…くりすますいぶ?
佐野:お前大学生なんだからその単語くらい知ってるだろ
吉田:知ってるけど……え、今日23日?
佐野:うん
吉田:まじかぁ…12月入ったばっかだと思ってたのに
佐野:日付感覚おかしすぎ笑
道理で最近寒いわけだわ。まぁホットコーヒーが美味い時期だと思えば…でも寒いの嫌だしなぁ。そっかぁ、クリスマスね……
吉田:クリスマスはなんか予定あるの?
佐野:ブホッ、、ゴホッ、、
吉田:は?!大丈夫?!
コーヒーが器官に入ったのか、勇斗は激しく咳き込み始めた。ティッシュで机を拭きながら勇斗の顔を覗き込むと顔が赤い。は?こいつ、もしや
吉田:なぁに?その反応……あ、もしかして誰かとデート行くの?
佐野:は、はぁ!?
吉田:あ、図星だな。分かりやす。ププッ
佐野:笑うな!!!
吉田:はいはい。照れなくていいから。あ、コーヒー飲み終わった?マグカップちょーだい
佐野:ねぇ、俺真面目に言ってんの
マグカップを取ろうと伸ばした腕を掴まれた。あまりの強さに驚いて顔を見ると、気を失う前に見たようなギラギラとした眼差しで俺を見つめている。え、俺なんか変なこと言った?
吉田:…なんか、ごめん。怒ってる?
佐野:怒ってないけど
吉田:んじゃあなんでそんな顔してんの
佐野:なんでも
なんでもって……え、ガチでなんでこんな怒ってんだ?え、まず、誰かとデートについてちゃんと否定してくれないってことは……そういうことだよな?はぁ、恋人いたなんて正直ショックなんですけど?自分からカマかけておいてブーメランで致命傷食らったわ。あ、でも、そもそも恋人未満だから俺なんて範囲外なのか。あの告白も、ノリだったのかな
頭の中で負の連鎖が無限ループするお陰で言い返す言葉すら見当たらない。黙っていると勇斗は俺の腕を離した。でも、その温もりがずっと俺の腕には染み付いていて……分かんないよ、勇斗が何を考えてるのか
佐野:ごめん…帰るね
吉田:あ、うん
佐野:ちゃんと戸締りしてね
吉田:分かった
佐野:んじゃ
吉田:はぁ……どうしよ
今日は色々あって疲れたから、ゆっくり寝れ…… る訳もなく…目を瞑るが全く寝れない。だってあんな出来事があった部屋で寝れるほど俺のメンタルは強くないし。ノソノソと布団から起きてリビングのソファに腰をかける
吉田:勇斗がいたらなぁ…………は?
……え、?今俺なんて言った?自分で呟いた言葉の響きに、心臓が跳ね上がる。気を失って目が覚めた時といい、今といい、完全に無意識の独り言だったよな
だけど、これが俺の本音なんだということも、胸の奥で薄々気付いてしまっていた
吉田:んああもう、、一瞬……一瞬だけ顔みたらすぐ部屋戻ろう。うん、そうしよう
部屋着の上にパーカーをはおり、どうせ隣だから寒いけどサンダルでいいや。扉を開けると頬に何かが触れる。その冷たさに驚いたが、よく見ると雪が降っていた。世の中はクリスマスシーズンできっと浮かれているのに、俺はひとりでコソコソ何やってんだろ。少し虚しい気持ちになるがもうどうでもいい。隣の部屋の扉の前で深く深呼吸をして、覚悟を決めてチャイムを押した。でも、押した後に気付いた
吉田:……彼女部屋にいんじゃね、?
え、ヤバい。どうしよ。だって今日はクリスマスイブイブ?いるのか、いるよなきっと!?だとしたら俺邪魔者!?
緊張と不安と……色んな感情で冷や汗が出そうな俺の感情を吹っ飛ばす勢いで、勇斗の部屋の扉は開いた
佐野:え!!??どした!!?とりあえず玄関に入れ!!寒いだろ?!
勇斗は扉を開けると同時に、というか開きながらすぐさま俺を中に引き入れた。その必死そうな顔が面白くて、少し、本当に少しだけ愛おしかった
吉田:…あ、ごめん…ちょっと寝れなくて
佐野:それは、怖くて?
吉田:まぁ、そうかも。でも、勇斗の顔みたら安心したわ
佐野:……なにそれ、可愛すぎ
やっぱ愛おしくねぇわ。夜中にチャイム鳴らして顔見れてよかったってほざいてる奴のどこに可愛らしさがあるのだろうか
吉田:…出てくれてありがとう。んじゃ、おやすm
?:え!?誰その子?
……誰だ?最初は恋人かと思ったけど……勇斗の後ろからピョコンと顔を出した青年の声、前に何度も聞いたことがある。あ、そうだ。きっとこの子が、勇斗が前言ってたよく一緒に飲んでる後輩か。壁越しに勇斗の声と一緒にめっちゃ響いてたわ
佐野:ちょ、舜太!今2人っきりのボーナスタイムだから邪魔しないでよ!!
曽野:……肌が白くて…パッチリした目……あ!!!もしかして噂の仁人君?!
噂のって、なにが??思考が停止する俺を無視してその子は勢いよく喋り始めた
曽野:初めまして!いやぁ、ようやく会えた!勇ちゃんに会わせろって言っても会わせてくれないし、なんなら絶対顔見るなとか言われるし。ほんと、勇ちゃんが言ってた通りの容姿だなぁ……あ、良い意味でだよ!!
佐野:最悪だ……とうとう会わせてしまった…
曽野:ええやん別にぃ。見て減るもんやないし!ね、仁ちゃん?
吉田:は!?仁ちゃん!?
佐野:減るのぉ!!俺のストレージが!!てか仁ちゃんって呼ぶなぁ!!!
曽野:はぁ、?何言ってるん?
…2人とも顔がほんのり赤いし微妙に呂律も回ってないから飲んでるのは確定。なんか楽しそうにしてたのに邪魔して申し訳なかったな。勢いで来てしまったことを少しだけ反省して、帰るためにドアノブに手をかける
吉田:ごめん、後輩来てたのに、じゃ
曽野:えぇ!?せっかく会えたんだから一緒に飲もうよ!
吉田:はい?
曽野:それに柔ちゃんも結構仁ちゃんのこと気になってたし!
吉田:柔ちゃん?
佐野:だめ!!俺だけの仁人なのぉ、
吉田:別に誰のものでもないから……
曽野:じゃあ決定ね!スリッパできたん!?あ、お隣さんやもんね笑
佐野:違う!お隣さん以上だし
吉田:ちょっと、ここで言うなっ
曽野:照れてて可愛いなぁ、でも俺らその事知ってるから安心して?
吉田:は!?
佐野:嬉しくてつい…言っちゃった
曽野:勇ちゃんはすーぐ俺らに言うもんな
佐野:当たり前だろ!!
舜太と呼ばれる青年と勇斗が何かを言い争ってる隙に帰ろうと試みたものの、上手く言いくるめられた俺は、半ば強引に引っ張られながら初めて勇斗の部屋に入った
吉田:お邪魔します、、
曽野:どうぞー!
佐野:お前家主じゃねぇだろ!!
リビングに踏み入れると、これまた知らない青年がローテーブルの脇で壁にもたれかかるように三角座りをしている。あぁ、多分2人のうるせえ声の狭間に聞こえてた消えそうな声の子だ。酔っているのか少し虚ろな目をして俺を見ている。え、顔白いし、こいつ大丈夫か?
曽野:あの人が俺の同級生の柔ちゃん!そして今日がなんと誕生日だし20歳だし初お酒飲みだし…
山中:説明長いなぁ笑、初めまして、貴方が仁人さん?
なるほど。今日はこの子の誕生日会だったのか。尚更申し訳ない。初めてお酒飲むなら仲良い人と一緒がいいだろうし。すぐ帰ろ
吉田:あ、うん。初めまして。俺は隣に住んでる
山中:知ってるよ。勇ちゃんから散々聞かされてたんだから。てかめっちゃ話してみたかったんだよね。ねぇ、こっち来てよ!
予想と反して意外とフレンドリー。てか2人とも俺に対する受け入れ態勢早過ぎないか!?柔ちゃん、?と呼ばれる青年はへにゃりと笑い手招きをしている。呼ばれてるし行かないと、と思い向かおうとした時だった
佐野:お前ら
今まで聞いた事がないくらい低い声。恐る恐る振り向くと、眉間に皺を寄せ、どす黒い覇気を醸し出している勇斗が、俺……ではなく2人を睨みつけている
曽野:なに、どうしたん?
山中:もしかして、仁人さん忙しかった?
佐野:…………仁人に手出したら、許さねぇからな
吉田:……はぁ?
怒りMAXみたいな面して何言ってんだこいつは。呆気にとられてるのは俺だけのようで、2人ともまた始まったと言わんばかりの、絵に書いたような苦笑いを浮かべている
曽野: はぁ、ほんと過保護なのかなんなのか笑……仁ちゃんも変な人に好かれちゃったね
吉田:それはそう
佐野:え?!即答?!
山中:仁ちゃん何飲むぅ?
佐野:お前まで仁ちゃん呼びすんな!!おい!俺の話聞いてたか!?
吉田:え!まじぃ!?それ俺もやってる!!
山中:ガチぃ!?これオンラインじゃん?初めて実際やってる人と会えたぁ!!
吉田:だよな!え、フレンドならん?
曽野:楽しそうやなぁ
佐野:……ほんとね
冷蔵庫に入れたお酒を出すために来たキッチンからは、リビングで楽しそうにゲームの話をする2人の様子が遠目に見える。俺にすら、そんな顔したことないのに。めっちゃ楽しそうじゃん。太智とも兄弟みたいに仲良さそうだし、舜太ともさっきまで楽しそうに喋ってた。くしゃっと目を瞑って、えくぼが可愛くて、見た目に反して思いっきり声を出して笑うなんて。俺は、その顔を目の前で見た事ない
曽野:あ、もしかして嫉妬してる?
佐野:は、別に?してるし?
曽野:してるんかい。クリスマスは?誘えたん?
佐野:……も、もちろん
曽野:……
佐野:誘えてない
曽野:だろうね笑
舜太は勇ちゃんらしいとか言いながら缶ビール片手に笑っている。クリスマスの話題を出された時は驚いたよ。驚きすぎて変な答えになった気がするけど……そのせいなのか仁人はずっと何か勘違いしてて、俺のだけ意識してるみたいで悔しくて、ムカついて……ため息をビールで流し込む。鼻から抜けるアルコールの匂いと、冷えてたはずなのにいつの間にかぬるくなったビールが無性に不味い
曽野:でもなぁ、いつまでもそうやってたらさ
佐野:そうやってたら?
舜太はいかにもいじめっ子のような、ニヤリとした笑みを浮かべながら俺の耳に顔を近付けた
曽野:他の人に取られちゃうかもよ
佐野:はっ……やめて、マジで…
曽野:でも事実やん
佐野:いや、でも仁人だよ?太智にしか懐いてないし……
曽野:だってさ、今も……ね?
舜太がそっと指す方向を見ると、柔太朗の肩に頭を乗せるように寄りかかってスマホを覗き込む仁人の姿が見える
曽野:お酒飲んでるとはいえ、初対面であんな距離感になるなんてなぁ……柔ちゃんもだけど危機感ないっていうか、って、話聞いてる?
俺は舜太の言葉は半分聞き流して急ぎ足でリビングに向かった
久々に投稿出来て嬉しいです。明日も出来たらいいな。前回あと2,3話と書いたのですが、もう少し長くなりそうです。気長に見て下さい
♥500こえ次第、次行きます
それでは!
コメント
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続き待ってます!!
続き楽しみに待ってます✨
ああああ第7話読み終わったよー!!😭💕💕 壁叩きのシーンからもうドキドキ止まらんくて…勇斗が「仁人は俺のだから」って言っちゃうとこ、最高すぎません!?てかそのあとの仁人の無意識の「勇斗がいたらなぁ」、自分で言って赤面するとか反則だよ!!!! しかも後輩たちにまで「仁ちゃん」って呼ばれてて、もう仁人がみんなに愛されすぎてる…笑 でもそれを見て嫉妬しちゃう勇斗の顔が想像できて悶える😇 クリスマスの話も気になるし、続きが待ちきれない…! ありさん、この作品マジで沼ですありがとうございます🌸✨