テラーノベル
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美月ゆめかだよ〜🌸 第16話読んだ! 朝のシーン、壱月が気遣って朝食とメモ置いてくの、優しさがにじみ出てて泣ける😢💕 花斗くんが「あの飛行機、壱月かな?」って言うところ、すごくピュアで心温まったよ…! 涙の跡も、朝の光で少しずつ癒えていく感じが素敵だった✨
「ママ、あさだよ!」
花斗の声で、意識が浮上する。それでもぼうっとしていると、お腹の上が急に重くなった。
花斗が私の上に乗っかってきたのだ。
「ごめんごめん、今起きるね」
いつから鳴っていたのだろう目覚まし時計を止め、欠伸を噛み殺して体を起こす。
すると、花斗はさっと部屋の向こうへ飛び出していく。追いかけようと立ち上がると、部屋の姿見に自分が映った。
「本当に、ひどい顔」
目元は真っ赤に腫れ上がり、おまけに前髪が爆発するという謎の寝癖がついていた。
でも不思議と気分は落ち着いていて、なんだか変な気持ちになった。
リビングへ行くと、花斗はさっそく空港の見える大窓にへばりついていた。
ふと手前のダイニングテーブルに目線を落とすと、ラップのかけられた洋風な朝食がふたり分と、メモ書きが置かれている。
昔から変わらない、右上がりの癖のある壱月の字。
そこには、先に家を出る旨と、この建物の使い方云々が書いてあり、部屋の鍵も一緒に置かれていた。
いつの間にか隣に来ていた花斗がピョンピョンとジャンプをして、テーブルの上を覗こうとする。
「今、あっちに持っていくからね」
お皿を手に、昨日のローテーブルまで食事を運ぼうとして、気がついた。
あの高級そうな絨毯が、無くなっていたる。
「ママ?」
「ああ、ごめんごめん」
一瞬止まってしまった歩みを戻し、ローテーブルの上に朝食をセットする。
花斗は今日は珍しく、すぐに隣に座った。ロールパンを頬張りながら、私に聞いてくる。
「いつき、もういっちゃったの?」
「そうみたい」
「じゃあ、」
そ花斗は一度パンを置き、窓の外を指差した。
「さっきのひこうき、いつきかな?」
花斗の指差す空の彼方には、もうだいぶ小さくなった飛行機が見える。
「そうかもしれないね」
そう返すると、花斗は満足そうな笑みを浮かべた。
それから、なぜか口いっぱいに、朝食を頬張る。
「ぼくも、はやくじゅんびしなきゃ!」
「え?」
「パイロットさんになる、れんしゅう!」
今日は早く家が出られそうだ。
そう思いながら、なぜだかふふっと笑みがこぼれた。