テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
窓から暖かい光が射し込む休日の昼下がり。特に会話も無く、思い思いの事をしているいつもの日常。ソファに座り面白そうなゲームを探していると、隣に座っていた不破さんが突然立ち上がり、どこかへ歩いて行ってしまった。特に言及する事無く、待つこと数分。戻ってきた不破さんの両腕には猫が2匹を抱えられていた。なにやら真剣な表情で猫を左右に並べている。並べ終わると、猫に挟まれるように真ん中の空いたスペースに座り、満足気に配置を確認してから、ちらっとこちらを見る。
「どれが好き?」と少しそわそわした様子で問いかけてくる。なにそれ、なんでそんなかわいい事するの?と頭の中が、はてなと愛おしさでいっぱいになった僕は呆然として、しばらく何も言えなくなる。何も反応しない僕に突然恥ずかしくなったのか、むっとしながら少し急かしてくる。
僕は無言で立ち上がり、そっと不破さんの方へ近づいて行く。何も言わない僕に動揺したのか、何か言えよと言いたいそうな目で、じっと見つめてくる。そっとしゃがみ、不破さんに目線を合わせ「真ん中」と言って、そのままぎゅっと抱きしめる。突然抱きしめられて驚き、固まる不破さん。少しした後やっと我に返ったのか、「は!?何してんねん!」と顔を真っ赤にし、きゃんきゃんと騒ぎ立てる。それすらもかわいくて「何でそんなかわいいの」と耳元で小さく言うと肩をびくっとさせ「かわいくない!」と否定する。
「やめろ!離せ!」と騒ぐ不破さんを無視し、しばらく抱きしめていると、諦めたのか少し体重を預けてくる。「ほんとに俺でいいの?」と少し不安そうにした不破さんに、腕の力を少し強くした後、迷い無く肯定する。「そっか」と少し照れくさそうに、でもそれ以上に嬉しそうに、ふにゃんと笑った不破さんを見てぎゅっと強く抱きしめる。痛い、と騒ぐ不破さんに笑いながら、少し力を弱くしてそっと抱きしめる。
彼のかわいさと愛おしさを再度、実感した普段とは少し違う、窓から暖かい光が射し込む休日の昼下がり。
コメント
1件
素晴らしすぎて声出た(腹から) 愛おしすぎるやろこのカプル🥰💢 では、死んでまいります。