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🐇side
ここにあるもの全て、基本の棒となる部分は、金か銀。そこに差し色と飾りが入っている仕様だ。
ついついあっちへこっちへ、とうろうろしている僕に対し、
🐤「しょうちゃんは…これとか似合いそう」
といって僕の髪とその棒を合わせる。
重ねた色は、赤と白がベースの飾りの棒だ。
🐇「…!きれい…」
🐤「!よかった…!」
🐇「これ、なんていうの…?」
と、色の入った棒を指さす。
🐤「簪っていう髪飾りだよ!初めて見たの?」
🐇「かん、ざし…! うん、初めて…みたっ」
かんざしは、たくさんの色があって綺麗なんだな。
🐤「あとは、この薄紫…っていうの?」
これは、淡藤色。
この色も好き。
🐤「濃い色も似合いそうだよね」
それは…今紫…。
右手のは珊瑚珠色…
図鑑でしか見たことがない。
僕がここに来る前、たくさんの色を見ることが出来なかった。
だから、よくこっそり兄の寝室…だったところへ行き、図鑑で調べたものだ。
今では読みすぎて、たくさんの色がわかるようになった。
それにしても、すごい、こんなに沢山あるなんて。
そんななか、りうくんは“やっぱりこれかな”といって、赤と白ベースの簪を持って、
🐤「…これ、あげる。はじめて記念日ってぜことで、もらってほしい。」
といい、僕の髪に重ねていたものをすっと差し出す。
とてもきれい。
でも…こんな綺麗なもの、僕なんかには似合わない…
こういうのって、偉い人とか、綺麗な人がつけるもの…だと思う。
でも…
🐇「…✨️」
かわいい… 付けて、みたい…
ぐぬぬ、と唇を噛む。
🐤「ッ、w 何と戦ってるのw」
🐇「ふぇ」
🐤「欲しいけど、僕には似合わないかも…みたいな?」
なんでバレているんだろう
でも本当に、似合わないのだから…
奴隷が付けていいものじゃないんだ。
諦めることはたくさん学んできたはずだ。
🐤「大丈夫だよ。」
といって更に近寄り、さっきユウスケさんが結ってくれた髪にすっ、と優しく、手を触れたりうくん。
🐤「…しょうちゃん髪、さらさらだね」
🐇「さらさら、やってもらったっ」
🐤「…ゆうくんか…ふーん。
今度俺ともお風呂、はいろーね…」
と言って簪を刺してくれた。
お風呂、気持ちいもんね。
🐤「似合ってる、可愛いよ?」
かわ…いい…?
今まで、言われたこともない。
何だかとても、むずがゆいのに…
うれしい…
🐇「りうくん、ありがとうッ」
つい頬がゆるみながらになってしまったが、ありがとう、と伝えると、彼も嬉しそうに笑ってくれた。
色がきらきらだ。
その瞬間、ガチャ、とドアが開いた。
🍣「りう〜…って…まじか」
🐤「げ、兄様」
🍣「げ、とはなんだw
悪い、いつもの人だ。行ってくれるか?」
…?
いつもの人…??
🐤「え〜…分かった…」
🍣「頼んだぞ」
🐤「…しょうちゃん」
🐇「…なに?」
返事をするや否や、僕の頬にちゅ、と音をたてながら唇を当て、
🐤「またね」
と、笑顔で部屋を出た。
今のは…一体…?
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𝐍𝐞𝐱𝐭→♡3,000⤴︎
(※明日こそ間に合うか分からないので再びこの数字で…💦)
【色の補足】
※1話前も色の補足させて頂きましたので、ぜひご覧下さい!
コメント
5件
赤と白、、 りうちゃんちゃっかりしてんなw どれも髪作品で出すスピードも早いなんて、、尊敬します!
この作品読んでたら色覚えられそう…w 今回も最高に良かったです!! 2作投稿おつお疲れ様です♪