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koha.
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ガパオライス
3
カナエ 「君が見ているのは、僕じゃなくて叶の方でしょう?」
その声と共に、今にも壊れてしまいそうな、とても苦しそうな瞳と笑顔でこちらを見つめてくる。
葛葉 「そんなこと……」
いや、ある。そんなことある。
カナエがそこにいるのに、俺は何を考えてきた?
カナエが隣にいるのに、俺は誰を見てきた?
カナエ 「ね?」
それだけじゃない。カナエが現れる前、俺は叶に、カナエを見ていた。
俺はなんて最低なんだ。
こんなヤツがこいつの相棒を名乗ってもいいのだろうか。
あぁ、最悪だ。今、目の前にいるこいつに、俺はきっとロクでもない顔を晒している。
カナエ 「だから、もう返しますね」
葛葉 「返すって、そんなことしたら……」
そんなことをしたら、カナエはどうなる?
カナエ 「はい、消えます」
そんなの……。
カナエ 「それでいいんです。もう二度と会えないと思っていたのに、こんなにも楽しいが思いができたんですから」
そう言って笑うカナエは、どこか儚げで。今にも消えてしまいそうだった。
嫌だ。嫌だけど、俺は……。
葛葉 「…………もう、決めたのか?」
カナエ 「はい」
葛葉 「そうか」
ならば俺は。
葛葉 「分かった」
彼の意思を、尊重しよう。
そう決意した瞳は、一つも揺らがずにまっすぐ、カナエを見つめていた。
カナエ 「やっと僕の方を見てくれた」
カナエは満足そうに顔を綻ばせた。
その瞬間、カナエの身体の周りに純白の羽が舞い、眩い光に包まれた。
コメント
1件
「やっと僕の方を見てくれた」……ここ、ガチで刺さったわ。ずっと叶越しに見られてたカナエの寂しさと、最後にちゃんと向き合ってもらえた嬉しさが一瞬に詰まってた。葛葉の「分かった」も短いけど重みがあって、2人の信頼が切なかった。消えるって決めたカナエの微笑み、忘れられないな……😢