あれから3ヶ月後……
千衣沙は帰ってきた。
その後、色んな人達に謝った。
高校卒業するまで一所懸命に勉強を頑張ってようやく、卒業できることが決まった。卒業式に参加して一緒に思い出の話をしたり、久しぶりに笑いあった。
あの異変のことのきっかけは幻想郷の名を伏せて、別の世界から私を殺そうとした妖怪達だと発言した。
千衣沙の前世のことも博麗の巫女のことも体質のことも能力のことも全てを話した。
でたらめだと言われたけど千衣沙は証拠として自分の腕をカッターで深く切ってすぐに回復出来るという証拠を見せた。
きっかけで言われなくなった。
桜が舞う4月
去年は千衣沙がいなかったけど今年は千衣沙がいる。俺はとても嬉しかった。
ひらりと舞う桜が微笑んでいるように見える
(帰郷千衣沙)「……」
毎年のように悲しげな顔を見せなくなった。
(帰郷千衣沙)「……これを見るとあいつ達が思い出してしまう。そして泣きそうになる。」
千衣沙の口からそんなことを聞いたのは
初めてだ。
(帰郷千衣沙)「でも、今は……」
(帰郷千衣沙)「笑えてる。」
(帰郷千衣沙)「まだ春は苦手だけど」
(帰郷千衣沙)「好きになれそう。」
千衣沙は桜を見てそう呟いた。
俺はそんな千衣沙を見てこう思った。
長い時代を生き、喜びや悲しみを繰り返しながら歩んでいたんだろう。大切な人たちを亡くし、村と博麗神社に残して去った。
紫さんから幻想郷の建設を手伝ってくれとそう言い、幻想郷での建設を手伝い、そして幻想郷の博麗の巫女となった。
引退してからも外の世界の博麗神社に過ごしてめめ達が来て一緒に遊んで愛した。
病気で苦しむことも無く、ゆっくりと目を閉じて行った。
冥界での俺の前世が会い、一緒に生まれ変わろうと言い、でも、閻魔様はどちらは1人の記憶を消す必要と言われた。彼女は前世の記憶を持って生まれ変わると言った。
俺はそれでいい。もう一度見つけてくれるなら、何年経っても待ってるよと言った。
こうして千衣沙と俺は一緒に生まれ変わった
千衣沙のすべてを知った俺は千衣沙に言った
(ラウール)「少しずつでいい」
(ラウール)「俺がいるから」
(帰郷千衣沙)「……ありがとう」
(ラウール)「もう2度といなくならないで」
(帰郷千衣沙)「……わかってる」
(帰郷千衣沙)「もうしないから」
(ラウール)「これからずっと一緒だよ」
(帰郷千衣沙)「……ええ」
(帰郷千衣沙)「命が尽きるまでにね」
生きて欲しい。
それが俺の前世が紗代子に向けて
言った最後の言葉。
前世は紗代子のことが好きだった。
でも、それは叶わない恋だった。
今は、前世の想いが受け継がれて
俺は生まれ変わっても千衣沙のことが
好き。
この想いを言える日は来るだろうか……
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