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すばやく、振り払って「こ、子供じゃないんですから!」と言う

「子供扱いしてるんじゃなくて、可愛いからだよ」

「可愛くないです!かっこいいって言って!」

「かっこいいって言われたいのか?」

「オメガでも、かっこいいって言われたいんです!男の子ですから!」

「そうか…」と一条様が言ってから、だいぶ時間が過ぎていることに気がついたので「そ、それより、会場行かなくていいんですか?」と聞いた

「そうだな。もっと二人でいたかったが、またの機会としよう」

「またはありませんよ!」

「ふっ、残念だな。また会えるといいな笑」

絶対、会えるって確信してるな

絶対会わないんだから!

そして、やっと最上階から、降りることが出来た

エレベーターから降りる時、人数が増えたからなのかは分からないけど、さっきよりも、視線を痛いほど感じた

殺意みたいな視線もあったし、一条様に助けられる場面がないといいけど…

いや、助けてもらわなくて結構!

さてと、いっぱい、ご飯食べて主催の一條様を困らせるぞー!と意気込んで、お寿司なんかがあるところに行こうとしたら「ゆず、食べ物はあと。後で好きなだけ食わせてやるから」と腕を掴まれて挨拶回りに一緒に行くことになってしまった

「なんで僕が!」

「香水臭いオメガに近づかれても困るんだよ」

あぁ~なるほど…って!そんだけのために、僕は、食事を後にさせられたのか!

僕のご飯がぁぁぁぁぁ

一通り挨拶を終えたところで、オメガたちが駆け寄ってきた

なぜか、僕に忠告してきたオメガもいる

すごい睨んでくるし…

このグループの一番偉いのかな?一番前にいる女の子オメガが「あの、蓮様!お姫様と、さっき仰られていましたが、その、婚約者様も会場にいませんし、どういうことなんでしょうか!」

婚約者いたんだ…なんか婚約者さんに申し訳ないな

でも、それと同時になんかモヤモヤする

「というか、そこの隣にいるオメガ、こんな見た目じゃあ釣り合いませんよ」と僕の目を見て言って仲間たちに「ねぇ~」と同意を求める

別に釣り合おうとか思ってないし、

「はい、こんな貧乏臭くて、不細工なオメガはとっとと失せなさい」

「そうですわ!あなたが一条様の隣にいるべきではないの!」

そんなのこっちだって隣に居たくない!って言いたかったけど先に一条様が「黙って聞いてれば、ゆずの悪口ばっかり、何が伝えてんだてめぇら」

「ひゃう…わ、私達は…婚約者様がいながら、お姫様?の発言はどうなんでしょうか!」と言ってきた

なんだよ、お姫様じゃないみたいな言い方しやがって

お姫様じゃないからいいけどさ!

僕から否定してやるよ!「いえ、お姫様じゃないですよ」

「いや、この子がお姫様だ。それに、婚約者は、この子だ。部外者が口を出すな」と一条様が会場に響き渡る声で言うと、空気がピリついた

僕でも、分かるこれは、怒っている

そこで、言いよってきたオメガたちの親?が、一斉に血相を変えて来た

「申し訳ございません。申し訳ございません。私達の娘が無礼をはたらいたこと、お詫びいたします。どうか、命だけは」と、一斉に、懇願し始めた

「二度と、こんなことはしないんだったら、命だけは助けてやる。だが、私にも、ゆずにも、傷が及んだ。責任は取らせる。お前らに、俺の婚約者を決める権利はない!」

「申し訳ございません」と土下座する勢いで謝り倒す

そして、言い寄ってきたオメガたちは、親に説得させられながら、肩を小さくして帰っていった

肩を狭くしながら帰っていくオメガたちを見て、なんだか申し訳なく思ってしまった

「一条様、そんなに傷ついてないので大丈夫ですよ」

すると、拗ねた感じで「俺が傷ついたんだ。それに、ゆずがいなかったら、刺殺してたかもな笑」

「あはは…」

冗談ぽく言ってるけど冗談に聞こえない

「そういえば…婚約者さん居たんですね」

「いや、両親がいい人が見つからなかったらのために口約束したらしい。まだゆずのことを話してはないが、俺は婚約者と付き合うつもりはさらさらない」

と言われた時なんだか、ほっとした

そして、やっと「ゆず、もうご飯食べてきていいよ」と許可が降りた

「ありがとうございます!おなかいっぱい食べてきます!」と言って早足でご飯が置いてある、テーブルへと向かった

_______________________________???視点

許さない。許さない。絶対に許さない

蓮様の隣にいていいのは、…様もとい、婚約者様だけなのに…

憎い。あの、バカオメガが憎い

絶対に、復讐してやる

まずは、あの婚約者様にご連絡ね

全寮制の学園に行ったら運命の番に溺愛された話♡【一次創作】

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