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水ねこ
さあ、今度こそ、頼む___
そう強く願いながら、未だ震える指で力強くタップした。
パァ
スマホに表示されたのは、親の顔より見たアホ面ガエルであった。
「爆死したァァァ!!」
クソ!クソ!いける予感がしたのに!
ダンッダンッと机を殴り、スマホに表示されているカエルを睨む。
ああくそ、憎たらしい顔面してやがる。
すると、スマホの画面に反射して、俺ともう一人誰かがいるのが見えた。
「雑魚すぎて草も生えないんですがww」
ファーwwとコチラに勢いよく指を指してくる。
太陽だ。いつの間に背後に。
「さすがに雑魚すぎますよねぇ?というか、こんなものに無意味に課金しちゃうなんて、知能のほどがしれますね~?」
いい詰まることなくペラペラと煽ってくる。
「おぅい、真抜け面」
「聞いてますかぁ~?負け犬サン(笑)」
フリーズしていると、太陽がゆっくりと俺の耳元(耳はないのだが)に顔を近づけた。
「…ざーこw」
途端、怒りでぐちゃぐちゃだった頭が酷く冴えた。
ここで、俺はとんでもないことを考えてしまった。
__コイツ、もしやメスガキならぬオスガキなのでは…?
頭がおかしいとは自分でも思った。でもしょうがないじゃん、そうなんだから。
そう思うと、騒がしくてしょうがなかったコイツの煽りがご褒美に思えてきた。
それと同時に、ふつふつと黒い感情がわき上がってくる。
__分からせたい。
太陽のプライドはエレベスト級に高い。
そんな奴が俺の下でプライドを思いっきりへし折られてあんあん喘いでいるのは、なんというか、こう…
非常に興奮する。
「…おい、聞いてるんですか」
本人の声ではっと我に返った。
見ると、ずっと無視されたのが気に食わなかったのか、少し不貞腐れた顔をしていた。
「おう、聞いてた聞いてた」
返事をしてやると、すっといつも通りの顔に戻った。
分かりやすい奴め。
「ふん、ならいいです。神の御言葉を無視するような輩などこの世にいらないので」
「怖ェこと言うなよ」
満足げにニッコリと笑う太陽を、今はどうしても下心なしでは見ることが出来なかった。
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