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復讐物語

復讐物語

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復讐

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2022年10月17日

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俺がその猫と会ったのは十年前のことだ。高校の授業を終えて明日からバイトだと憂鬱に思っていながら下を見て帰っていた。 すると、動いている「何か」がいた。その「何か」の正体は猫だった。猫は段ボールに入っていて段ボールには「拾ってください。名前はまだ決めていません。自由にどうぞ」そうかいてあった。俺は何か熱いものが込み上げてきた。猫はものでは無いのに…俺はそいつを持ち帰った。 俺は一人暮らしでペットオーケーマンションだったから困ることはあまりなかったけどそいつはとても弱っていた。友達から動物病院の場所を教えてもらい、すぐに向かった。その猫はずいぶん前から捨てられていたらしく、とても弱っているらしい。動物病院の医者の人に「一度出て欲しい」と言われた。なんと手術をするようだ。 俺はその間近くのカフェにいた。その間俺はずっとドキドキしてた。一時間たって医者の人にメールで「手術は成功しました。一度こちらに来てください。」と書いてあった。俺は嬉しい気持ちでいっぱいになりながら動物病院え向かった。その後、医者の人に猫の飼い方やコツなどを教えてもらい、飼うためのものを調べて買って猫はめでたく家の子になった。

その猫には「つむぎ」と名付けた。つむぎは初めは怯えていたけれど日が経つうちにどんどん仲が良くなった。初めてお風呂に入れた時、つむぎはとても暴れていた。それは今でも治ってないけどそこも可愛かった。沢山なでてゴロゴロ言ってくれた時はすごく嬉しかった。五年経って久しぶりに初めて会った時の写真を見たら小さすぎてびっくりした。つむぎが家に来てからいろんなことがあった。悲しい時や辛い時もあった。でも、楽しい、幸せな事の方が多くてもっと一緒にいたいと思っていた。ずっと一緒にいれると思っていた。 あの日、殺されるまでは俺はつむぎが殺された日俺は彼女を初めて家に連れてきた。彼女はつむぎを見て「猫飼ってるんだ…」と何故か少し悲しそうな声で言った。俺は少し不思議に思いながら彼女と楽しく話してた。この世の中で一番嫌いな人物になるなんて思いもしなかった。 俺が彼女と会話をして二時間くらい経つと電話がなった。会社からの仕事の電話だった。俺は彼女に謝って合鍵を渡して家を出た。今思うとこの時彼女を家に帰したらあんなことにならなかった。最近ずっと反省してる。

「あなたがいるせいであの人は私を愛してくれないの!」そう言って彼女は包丁でつむぎを刺し殺した。後から知ったが彼女は超がつくほどのメンヘラで、自分以外を愛しているのが許せない性格だった。 俺が帰ってくるとそこには自分が世界で一番愛しているつむぎの死体があった。俺は絶望した。 俺は彼女に「仕事から帰ってきたら今日紹介したつむぎが包丁で刺されて亡くなっていたんだ。何か心当たりないか?」とラインで送った。すると彼女は衝撃的な返事を返した。「ああ、あの猫のこと?それなら昼間に殺したわ。いつも疑問に思っていたの。普通カップルってもっといろんな所へ行ったり夜遅くまで一緒にいるものだと思ってたの。でもその猫のせいでそれができなかった。でも殺せばずっと一緒にいれるわだから殺したの。これでずっと一緒よ。最初は悲しいかもしれないけどそれもきっとすぐ治るわ。私とても嬉しい。さて、用が済んだらすぐうちに来て。慰めてあげるわよ。それじゃあまた明日♡ 」彼女はそう送ってきた。俺はつむぎが段ボールの中で捨てられていた時の事を思い出した。 猫はものじゃないんだ。いらなくなっても捨てたり殺してはいけない。俺は無我夢中で彼女の家に走った。気がついた時にはつむぎと同じように刺し殺された彼女の死体があった。その時彼女が言った言葉のおかげで後悔なんてなかった。彼女はなんと「あのつむぎとか言う猫、私が十年位前段ボールに入れて捨てた猫にそっくりでイラつくのよ!」彼女はキッパリそう言った。あの時つむぎを捨てたのは彼女だったようだ。 俺は後悔はしなかったが人を殺してはいけないと言う法律があるので俺は警察署へ向かった。

俺は殺人の罪で逮捕された。 俺は後悔はしていないが反省はしてた。もっといい方法があったのではないか?ただ猫を殺してはいけないと言うだけでもよかったのではないか?猫と同じように人も殺してはいけない物だ。とよくそう考えている。だから、その分もっと「いいこと」をして返してる。そしたら俺は気付いたら「模範囚」と言う物になっていた。看守の人に聞くと、「あまり詳しくはわからないけど、ちゃんと反省してたりしていたらいい牢屋だったり刑期が短くなったりするらしいぞ!お前も懲役が五年くらい減ったんだぞ!よかったな〜」と言われた。だけど俺は「刑期を元に戻して下さいしっかり反省したいんです。」と言った。だけど刑事さんは「模範囚になったと言う事はそれ程お前は反省していると言う事だ。反省しないやつも沢山いる。だけどお前は罪をしっかり償っているからいいんだよ」と言ってくれた。その後も俺はしっかり罪を償い、すぐ刑務所から出た。その後彼女の知り合いや家族全員に謝罪した。みんな優しい人で、「もうやるなよ」などでと 言い許してくれた。

次の日彼女のお墓参りをした。帰り道つむぎが見えた気がした。その顔は、笑顔だった。

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