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第2話「入れ替わり?〜いつもの朝〜」
ピピピピピッピブーブーブー
m「んぅ”」
、、、くん!、、とくん !滉斗君!覚えて、、ない?
名前は元貴!
m「はっ、!」
「んっ?」
「んぅ〜ん?」
(どこだここ?)
(て言うか、なんかめっちゃリアルな夢だ
なぁ)
ry「お兄ちゃん!何してるん⁉︎」
m「いや、なんかめっちゃリアルだなって、、」
「えっ、、、?お兄ちゃん⁉︎」自分を指さして
(待って、ていうことは、この子は俺の弟?)
ry「何寝ぼけてるん、」呆れた様子
「ご・は・ん」
「早よ来ない」
ぴしゃり!(襖の閉まる音)
m(乱暴そうな男児だな、、。)
(あ、あそこに鏡がある、。)
(それにしてもパジャマ緩いな。)
(すぐ脱げたぞ、。)
(は、、、?)
そこに見えた姿は寝癖で所々飛び跳ねた、黒くて艶やかな綺麗な髪。男離れした、可愛らしく小さな顔に、少女漫画に出てきそうな、大きくて丸い瞳、そして何処かのアニメの様な唇、身体は細く、160cm位の小さな身長。こんなに男離れした様な身体だが、これは間違いなく、男の身体だ。
m(、、、男?)
(俺が、こんな男離れした身体の男に?)
突然、それまでぼんやりと体を纏っていたまどろみが晴れわたる。頭がクリアになって、一気に混乱する。
そしてたまらずに、俺は叫んだ。
〜居間〜
ry「お兄ちゃん、おーそーいー!」
m「はいはい。明日は僕が作るでね。」
ごめんの代わりにそう言う。この子はまだ、情けない子供のくせに、兄の僕よりもしっかりとしていると断じている節がある。
m(謝罪などして弱みを見せるわけには!)
そう思いながら、僕は炊飯器を開けて、ぴかりか輝いている様な白米を自分の茶碗に盛り付ける。
m(あ、ご飯盛りすぎたかも。まぁ、いいか)
「いただきまーす!」
つるりとした目玉焼きにソースをたっぷりとかけて、ご飯と一緒に口に入れる。醤油じゃないのかと言う意義は受け付けない、。
m(あああ、美味しい。幸せかも。、、、ん?)
(こめかみあたりに何やら視線が)
お「、、、今日は普通やなぁ」
m「え?」
気づけばお祖母ちゃんが、ご飯を噛む僕をじっと見つめている。
ry「昨日はヤバかったもんなぁ」
と、涼架もにやにやと僕を見る。
ry「突然悲鳴あげたりしてな」
m(悲鳴?)
怪しげなものを検分するようなお祖母ちゃんの視線に、馬鹿にしている(に違いない)涼架のにやつき。
m「え、なになに?なんなんよ」
なんなんだよ、二人揃って感じ悪いー
ピンポンパンポーン。
突然暴力的な音量で、鴨居に設置されたスピーカーが鳴る。
『皆さま、おはようございます」
その声は、親友のあやちんのお姉さん(町役場・地域生活情報課勤務)である。ここ、糸守町は人口千五百人の、しょぼい小さな町だけに、大抵の人たちは知り合い、あるいは知り合いの知り合いなのだ。
『糸守町から、朝のお知らせです』
スピーカーから流れる言葉は、文節を区切ってゆっくりゆっくり読み上げられる。スピーカーは町中の屋外にも設置されていて、その為か、放送は山々に反響して輪唱の様に重なってる。
毎日、朝夕二回、欠かさず町中に流される防災無線放送だ。町内のどの家にも必ず受信機があって、町のイベントなどを日々津儀にアナウンスしてくれる。
『来月二十日に行われる、糸守町町長選挙について、町の、選挙管理委員会からー」
ぶつりっ。
鴨居のスピーカーが沈黙する。スピーカー本体には手が届かない故に、お祖母ちゃんがコンセントを抜いたのだ。八十歳を過ぎ、いつも古式ゆかしい着物姿でありつつも無言で怒りを表明するその行動。
m(クールだわ)
と、思いつつ僕はリモコンを手に取り、連携プレイのごとくテレビの電源を入れる。あやちんのお姉さんの声を引き継いで、NHKのお姉さんがにこやかにしゃべり出す。
『千二百年に一度という彗星の来訪が、いよいよひと月後に迫っています。彗星は数日間にわたって肉眼でも観察できると見られており、世紀の天体ショーを目前に、JXAXAをはじめとした世界中の研究機関は観測のための準備に追われています』
画面には『ティアマト彗星、一ヶ月後に肉眼でも』の文字と、ぼやけた彗星の映像。なんとなく会話は途切れ、NHKに混じって僕たち男二人と、女一人の食事の音だけが、授業中の密談みたいにひそひそかちゃかちゃと後ろめたげに鳴っている。
ry「、、、、、、いいかげん、仲直りしないよ」
唐突に、涼架が空気を読まない発言をする。
m「大人の問題!」
ぴしゃりと、僕は言う。そう、これは大人の問題なのだ。何が町長選挙だよ。ぴーひょろろ、と、なんだか間抜けな声色でどこかしらでトンビが鳴いた。
〜玄関〜
m、ry「行ってきまーす!」
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皆さん、スクロールお疲れ様でした!なんと約2000文字。皆さん読むの疲れましたよね。私も、打つの疲れました(笑)。
ではこれからも、この作品をよろしくお願いします!
それでは、ばいちゃ!
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