はじめに
この作品はなんでも許せる人のみ読んでください!!!
ここはどこだろうか。
気づけば私はある街にいた。
-第一話-
気づけば私は川の近くの道に横になっていた。辺りを見渡すとそこには全く知らない景色が目に入った。
「な、なんなんだここは!てかなんなんだ、この建物達は!!」
私はひどく焦った。当たり前だ。
私は入水をしていたはずなのに…。
なのに…そしたらなんなんだ!!知らない街、知らない建物たち!!よくわからん服を着る人々!!そして何よりも私の服はなんなんだ!!なんかよくわからん長いコート、よくわからんアクセサリー。あと他諸々!!
「はぁ、困ったものだ…」
「ーーーさーん!!」
「?」
「太宰さーん!!」
ーーー私の名前?あの少年は誰だ?なぜ私の名を知っているのだ?
私の名を呼ぶ少年はやがて私の元へ近づいてきた。
「太宰さん、やっと見つけましたよ!さあ、探偵社に戻りますよ。」
誰だ?というか探偵社って何?
本当に何なんだ?
「太宰さん!早くしないと国木田さんに怒られますよ!」
ーーー国木田?誰だそいつは?
混乱している私にずっと何かを言う少年。
人違いなのではと思ったが、さっき’太宰’と呼んでいたから違うのだろうか。でも私はこの少年をしない。
「太宰さん、その罠には引っかかりませんよ!」
「…太宰さん?」
少年はずっと太宰…つまり私?をせかしていたが、それはだんだんと困惑、心配へと変わっていった。
「太宰さん、どうかしましたか?」
「あ、あの。太宰さん…?」
何か反応をしてあげた方が良いのだろう。そう思った私は今度は何を言えばいいのかで悩み始めた。
(ごめんごめんー戻ろうか)それとも(誰なんだい?君は)の方が正しいのか?
いや、どちらも不正解だ。仮にその探偵社というところに行ったとしよう。が、もし探偵社というところが怪しい組織だったら?そう考えると恐怖でしかない。また、素直に(君誰?)なんて聞いたら怪しまれるに決まっている。ならこの場はどうするべきか。なら…
「太宰さん…?」
「ごめんごめーん、考え事してた!あ!私用事があるんだった、それじゃ!」
「え?」
私はそう言ってとにかく太陽よりも速く走った。とにかくこの少年から一度離れ、1人になりこの状況を整理しよう。そう考えたのだ。
「はぁ。はぁ。はぁ。何とか逃げ切れたか?」
「…よし。逃げ切れたっぽいな。疲れた…。」
「逃げたのはいいものの、これからどうすべきなのだろうか。」
ぎゅるるるらる
「…腹が減った。何かを食べよう」
「財布財布…よし、ある。そしたら…ん?なんだか良さげな店がある。入るか。」
カランコロン
「いらっしゃいませ、あら太宰さんじゃないですか。またサボりです?」
店主であろうその男性は微笑みながら私に問いかけてきた。
どうやら私にとっては初対面な相手だが、その相手は違うようだ。
恐怖。今の状況は私にとってまさに恐怖。
何故なら知らない人間なのに、私のことを知っている人にまた会ってしまったからだ。
ーーー『ようこそ、うずまきへ』ーーーー
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