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【前回のあらすじ】
心中してたらよくわからん街にいた太宰(?)
混乱しているなか謎の少年が太宰(?)と接触。探偵社に戻ろうと言う少年に太宰(?)は恐怖を覚え、太陽より速い速度で逃走。そして状況を整理するためにカフェ、うずまきによる。
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第2話
「いらっしゃいませ。って太宰さんですか。またサボりですか?」
店主らしきの男はそう私に問いかけてきた。どうやらこの男とも知り合いらしい。が、私はやはりこの男を知らない。どうしようかな。知り合いのふりをしている…ではなさそうだな。なら、とりあえず…。
「あはは、そんな感じですかね。」
「また皆さまに怒られてしまいますよ。…いつものコーヒーでいいですか?」
「え、ええ。」
はぁ、とりあえず何とかなったか。演技は元々得意だ。なぜかは分からないが、おそらくよく道化師を彼にやっていたからだろう。
「はぁ」
疲れたせいかついため息をしてしまった。さて、まずは状況整理でもしよう。まず、おそらくこの体は私の体ではない、別の人間の体だろう。そしてその体の主の名は太宰。はっきりあり得ない話だ。非科学的なのだから。だか、どういう原理でそうなってるのかはわからない。だが、記憶喪失ではないならそうであるしか考えられない。現に記憶喪失なら昨日までの記憶があることはあり得ない。さらにこの格好、見覚えのない服だ。それに骨格も違う。…にしても違う男の体か。おそらくこの体の持ち主の男は探偵社?の社員であの少年と知り合いの関係なのだろう。それでこのうずまき、という店の常連客なのだろう。にしても太宰か…なぜ私と同じ苗字なのだ?たまたま同じ苗字だった?いやその確率はかなり薄い。というかあり得ない。なぜなら太宰という苗字は…
「お待たせしました、コーヒーです。」
「あ、ああ。ありがとう。」
女中か。…美人だな。ぜひ心中をお誘いしたいところ…だが、今はそんなことをしていられる状況ではないら、
「太宰さん。ツケ、今日こそ払ってもらいますよ!」
「え?ツケ???」
「ええ!ツケ結構たまってるんですよ!!」
…困ったな。と、とりあえずこの男の財布から払っておくか。別に私のツケではない、この男のツケだ。この男の財布から払っても問題ない。
「わ、わかりました。払いますよ。え、えっとおいくらなんですか?」
「…え?」「え?」
「え、頭でも打ったんですか?」
「は?」
何を言ってるんだ、この女中は。
「えー、えーと。」
「そ、そう言えばいつも心中の誘いをしてくるのに今日はしてこないし、いつもツケ払わないくせに…。それにいつも敬語じゃないのにさっき敬語だった…。…貴方本当に太宰さんですか?」
「な、何を言っているんだい??私は太宰だよ?」
な、なぜバレた!!ど、どうしようか。もしバレたら何をされるか…。と、とりあえず適当に誤魔化して、ツケとコーヒー代を払い、とっととこの場を離れるとしよう。いや、この口ぶりからしてあえてツケは払わない程にして、コーヒー代もツケにしよう。
「な、なーんて。ツケはまた今度払うよ。あ、きょ、今日のコーヒーもツケで。それじゃ!!」
「え、だ、太宰さん!?またですか!!いい加減払ってくださーいって言っても行っちゃったから無駄か。はぁー、にしても今日の太宰さん、様子が変だったような…。」
「はぁはぁはぁ、何でまた走ることに…」
「って、ツケを払わないってこの体の主の男はとんでもないやばい奴なのか???」
ーーー《心中の誘いをしてくるのに》
「…心中の誘い…か」
心中の誘い…どことなく私に似ているんだな、この男は。
「さて、この先どうしようか。わからないことだらけで気がどうにかなりそうだな…。」
「…あそこにいるのは…太宰さん!!!」
「?」
[最後に]
いいね105ありがとうございます!次回もお楽しみに!!