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「ジェディ、ついてこい」
「おい、ジェディ。どこへ行く」
「ジェディ! なぜ俺を置いていく!?」
うるせ~~~~~~~。何だこいつ。束縛が激しい彼女かよ。
ライアネルは事あるごとに俺の名を呼ぶ。もうなんか毎秒呼んでんじゃねえの? ってくらい呼んでくる。もういい加減にしてくれ。お前の声が頭の中でずっと反響している気すらしてきた。
俺は今日将来のために船を買いに行くんだよ。子供のような小さいからでも操縦が出来るような船。
「~~~っ!!」
廊下から俺を探しているライアネルの声が聞こえる気がする。どうするかな。
「……窓から出るか」
窓からロープを垂らし、脱出をする。
「よしOK、見つかってねえな。さっさと港の方行くか」
あいつ、ライアネルは俺のことが好きなのか嫌いなのかわかんねぇな。好きならば俺のことをもっと理解して、そして切実に放っておいてほしい。