rttt家にお泊まり
注意事項
※nmmn、R18あり。未成年の方の閲覧は禁止です。
※この間出させて頂いた「rbruメリークリスマス」の内容を含みます。
※rbru、rtttの要素があります。(wnkg、rimnの要素も軽く出てきます)
※VTA時代の話が出てきます。
※部分的にキャラ崩壊
※全てフィクション。事実無根です。
描写1つ1つが長いので本当に時間のある時にお読み下さい🙇
4人の視点を行き来するので読みにくいかとは思いますがご了承ください。
ここから伏字なし
1月20日
星導side
リトに相談事があると言われたのが数週間前、そして小柳君がイッテツとベイプを吸ってみたいとぼやいていた事も重なり、俺ら4人でお泊まり会を開く事になった。開催場所について、俺らの家は紙タバコが吸える環境にないので消去法でリトテツ家に決まった。
しかし俺らはヒーロー。そう簡単に休暇は取れずどうしようかと考えあぐねていた所、俺らがリトテツ家に行く2泊3日の間、
星導・小柳→東のヒーローとして活動
赤城・緋八→西のヒーローとして活動
という事になった。
ウェンとマナには急なお願いをしたにも関わらず快くOKしてくれた為お礼を言うと、
🦖「カゲツきゅんと仕事できるなんて最高だよ!むしろるべしょーとロウきゅん帰って来なくてもいいからね!」
🐝「俺もライの戦ってる姿間近で見れるなんて…見とれてしもて仕事どころやないわ♡ るべもロウもちゃんとはめ外し過ぎず怪我せず帰って来るんやで!それと俺はリトテツのオタクでもあんねんから、2人の事頼むで。」
と責任重大な言葉を貰い、今俺らは旅行用の荷物を詰めている。
2泊3日の小旅行。小柳君の写真撮りまくってついでにリトのお悩みも解決といきましょうか。
小柳side
急に星導から2人でリト達の所に泊まりで行くと告げられた。
別に嫌ではないがあまりにも急過ぎて裏があるのではないかと考えてしまう。
正直疑ってる。例えば、夜の事とか…変な事企んでんじゃねえかって…//
いやいや期待してる訳じゃねえし。実際俺の腰は湿布がねぇと痛すぎて使い物にならない程にぶっ壊れている。なのに毎日それなりに激しく愛を伝えてくださる素敵な彼氏さんのせいで治る気配がない。
まぁどうであれ俺はイッテツとベイプが吸えればそれでいい。あ、ついでにココアシガ○ットも持っていこう。クリスマスに星導から貰ったやつまだ食べれてなかったんだよな。
〜〜〜〜〜〜〜〜
1月20日
計画性なんてあるはずない俺らは家を出る直前の今になって荷物を詰めている。リビングからも星導が荷物を詰めている音が聞こえる。
泊まりがけの旅行なんて久しぶりで正直何を詰めたらいいのか分からない。
えっと、充電器とかその辺のやつと洗面用品と2日分の着替えとあとは…パジャマ。
…これお揃いで持って行くか…?流石にリトテツの前でお揃いは恥ずかしいけど、星導に言ったらあいつ悲しむだろうな。
色々と考えながらも、純粋に楽しみにしている自分が居る。学生時代を思い出すメンツだし。星導は覚えていないだろうけど、この4人ならではの思い出が新しく出来るのも嬉しい。
…いつかミランも呼んでやるか。
そん時は鍋パだな。流石に参加してやるか。
「小柳くーん。荷物詰め終わりました?」
キャリーケースをコロコロと転がし、星導が俺のいる寝室の方へやってきた。
「まぁ大体は終わった。 ……なぁ星導。パジャマはこれ持ってくのか?」
そう言い星導の眼前にお揃いのパジャマを広げる。すると星導はきょとんとした顔になり、俺が何を言いたいのか察したのか、
「え?あぁ、小柳君が嫌なら適当に違う服持って行きますけど」
と言いキャリーケースを開け始めた。もう詰めてしまっているならわざわざ出させるのも申し訳ない。俺は星導がパジャマを取り出そうとしているのを手で制した。
「いや、……はぁ。お揃いで行こう」
すると彼はあからさまムッとした顔をして
「ため息つくぐらい嫌ならいいですよ。俺適当なスウェットぐらい持ってるので」
と言い放ち俺の制した手を払い、ケース内を漁る星導。
盛大に勘違いを始めた星導の両手を掴んで、俺は腹を括る事にした。
「…嫌なんじゃなくて///恥ずかしいだけだからいい。持ってく。」
嫌な訳ないだろ。全部言わせんなよばか。
少し驚いた顔をした星導は、すぐに甘い笑顔を浮かべて俺の顔を覗く。
「んふふ。わかりました。ラブラブな俺たちを見せつけて来ましょうね。」
…ばか。
〜〜〜〜〜〜
星導side
周りから惚気だと言われそうなプチ喧嘩を小柳君とかましながらも、俺らは家を出発し無事新幹線に乗り込んだ。
小柳君に窓側の席を譲り、リトに「今新幹線乗りました」とメッセージを送る。
寒そうにしている彼に俺の着てきた上着を掛けてあげるとなんとも言えない顔をされた。
「え…彼氏の上着嫌ですか?」
「違ぇよ。お前はそれで寒くねぇの?」
「これぐらい慣れてますよ」
「あぁお前道産タコだもんな」
「まぁでもちょっと手が冷たいので握っててくれたら嬉しいなぁ〜?」
左手を彼に差し出したが、きっと相手にしてくれないと思っていた。しかし小柳君は両手で俺の左手を包み、笑う。
「ははっw冷たw何が慣れてるだよ強がりじゃねぇか」
「末端冷え性なだけです!体は暖かいんですよ!?触手ごとハグしてあげましょうか??」
「絶っっっ対に嫌だ。切り刻むぞ」
「冗談でも彼氏の体切り刻むとか普通言わないですよ〜るべち悲しい〜」
肘打ちをかまされ「ぐふっ…」と俺が大袈裟に反応すると、「ははっw」と小柳君が笑う。
なるほどこれがイチャイチャするって事なんですね。夜の営み以外でのイチャイチャもいいものだなと、笑う彼を見てそんな感情を抱いた。
その後俺は窓の外を眺める小柳君を撮り、新幹線に乗る前に買ったサンドイッチにかぶりつく彼を激写し、俺の上着を被って眠りにつく気満々の彼を撮ってやっと満足した。
暖かい彼の手を取って、彼の肩に頭を置きうとうとする。
「ほしるべ…重い」
「うるさいです」
「お前だろうるさいの」
「はいはい」
「なんでお前がやれやれキャラなんだよ」
こんなやり取り全部が幸せ過ぎて、ずっとこんな風にしていたい。
恋人繋ぎした手をさっきよりきつく握ると、ガミガミ言ってる彼も結局強く握り返してくれるのだった。
〜〜〜〜〜〜〜
佐伯side
るべ君から新幹線に乗ったという連絡を受けたリト君と僕はお迎えのために今駅にいる。
「いやー駅の中とはいえ寒いね」
「だな」
「君は体温高いだろ?分けてくれよ」
「何?抱きつけばいいわけ?w」
「いやー筋肉ニワトリの熱がこもったハグはちょっと遠慮願おうかな」
「抱き潰すぞ」
そんな風に話していると電車の中から2人が出てくるのが見えた。キャリーケースを引いたるべ君が手を振る。ロウ君は先程まで寝ていたのかあくびを噛み殺している。
🐙「お待たせしました。わざわざ駅までありがとうございます。」
👻「クリスマスぶりだな。あけおめ」
🌩「あけおめって時期でもないけどなw」
🤝「ようこそ東へ!ってもう何度も来てるだろうけどね!」
とりあえず2人は大荷物のため、お昼の前に荷物を置きに僕らの家へ向かうことになった。
お正月は何を食べただの、前の任務の時に同期がやらかした話で盛り上がったりしながら僕らの家につく。
🐙「お邪魔しまーす。案外綺麗ですね」
👻「お前失礼すぎるだろ。……案外綺麗だな」
🌩「おぉ西まで送り返してやろうか?ww」
🤝「リト君甘いよ。二度と東に来れない体にしなきゃ」
👻「ヴィランじゃねぇかw」
小競り合いをかましながら軽くお部屋紹介をして、空き部屋を2人の寝室として用意したのでそこに荷物を置いてもらった。
🤝「ごめんね、開けられる部屋1つしかなくて。2人同じ部屋で大丈夫だった?」
🐙「ありがとうございます。全然家でも2人で寝てるので大丈夫ですよ?なんなら4人部屋でもいいですけど、流石にむさ苦しいですかね」
🌩「リビングに布団広げれば4人寝れなくもないだろうけど、どうする?」
👻「そこまでしてもらうのは申し訳ないからいいよ。寝る前どっちかの部屋集まれば枕投げぐらいできるだろうし」
🤝「僕トランプあるよ!」
🐙「2人とも子供ですね〜まぁやりますけど」
🌩「罰ゲームありでやろうぜ!」
昼間から寝る前の楽しみについて話し始める僕らを誰も成人しているとは思わないだろう。枕投げなんてやった事ないのに学生時代を思い出すのはきっとこのメンツだからだろうと密かに思った。オセロやチェスはないのかと言い出したるべ君を見て、久しぶりにかつての彼を思い出してしまったのは秘密にしておこう。
そんな青春時代を懐古していたその直後、僕のお腹の音が鳴り響き3人に爆笑されながら昼を食べに行く事になるのだが。
星導side
お腹を空かせたイッテツのために、俺ら4人は近くショッピングモールのフードコートへやってきた。
🤝「リト君は何食べるの?」
🌩「俺はやっぱりペッ○ーランチかな」
🤝「じゃあ僕もそうしちゃおっかな!リト君より多く肉食ってやる!!」
🐙「なんかくだらない争いしてますけど、小柳君はどうするんです?」
👻「たこ焼き食べようかな」
🐙「おぉ新手の彼氏いじめですか?」
👻「そうだそうだ。変身しろよ俺が触手切ってやるから」
🐙「俺のオトモじゃ飽き足らずとうとう俺の触手ですか…白狼恐ろしや…」
結局リトテツはステーキ300gで競うらしく、既に並びに行っていた。
小柳君はなんだかんだたこ焼きが食べたいと言うので俺も一緒に並ぶ。
👻「星導もたこ焼きでいいのか?共食いだけど」
🐙「全然食べれはしますけど、今日はケ○タの気分なので後で並びに行きます」
👻「俺に着いてくる必要ねぇじゃん」
🐙「他のタコに目移りされたら困るので」
意味わかんねーwと小柳君に笑われた。
俺は真面目に言ってるのに…
〜〜〜〜〜〜〜〜
無事全員買い終わり、席に着く。
鉄板から湯気が立ち込めるリトテツのステーキを見て小柳君が苦い顔をした。
👻「うわぁ量やば。イッテツは完食すんの無理だろ諦めろよ」
🤝「なんでそんな事言うんだよロウ君!!僕だってねぇ!負けられない日があるんだよ!!」
🐙「残ったらくださ〜い」
👻「俺も食う」
🌩「ごめんだけど俺のだから」
🤝「だから残さないって!!!」
20分後、無事にイッテツは3分の1程を残し机に倒れ込んでいた。リトは言うまでもなく完食。俺は小柳君からたこ焼きを1つ貰い、骨付きのチキンを1口あげた。あーんしてあげたかったが、外なのでやめておいてあげた。るべち優しいので。
🌩「テツ〜?残ってるけど、これはもう貰っていいのか?」
🤝「…っぐ、まだだ…まだ負けてない…」
👻「食いすぎて吐かないでくれよ?今日は夜まで遊び尽くすんだから」
🐙「小柳くん浮かれてますねw」
👻「いやさっき約束しただろ。罰ゲームありでやろうって」
🤝「……ロウ君の言葉を立ててあげよう。仕方がないから俺が負けたって事にしてあげるよリト君。仕方がないからね」
🌩「どっからどう見ても負けてんだろw」
結局リトがイッテツの残りも平らげた。流石のリトも合計400gは多かったのかだいぶキツそうな顔をしている。
家に帰る前にこのまま食料品店で夜ご飯やおつまみの買い出しをする事になった。
🌩「テツもう俺動けねぇおんぶして」
🤝「おいおい巨体をもたれかからせるんじゃないよ!!ちょっとるべ君ー!!触手でこのゴリラ運んで!」
🐙「るべちはか弱いので無理でーす」
👻「どこがだよ」
〜〜〜〜〜〜〜〜
B1F 食料品フロア
小柳君がイッテツとリトに問いかける。
👻「夜はどうする感じ?家で作るのか?」
🤝「そのつもりだったけどどこか食べに行きたい場所あれば行ってもいいよ」
🐙「せっかくだし男4人でなんか作りましょう!………あ!鍋とかどうです?失敗しにくいですし」
🌩「うわ懐かしー鍋パ」
🐙「あれ?リトはやった事あるんですか?」
🌩「あぁ、まぁな。テツもあるだろ?」
🤝「う、うん」
🐙「へぇー意外と2人ともパリピですね」
一瞬その場の空気が固まったような気がした。イッテツに至ってはリトから話を振られた瞬間、あからさま目をキョロキョロとさせている。そんな中小柳君が後ろから肩を組んできた。
👻「安心しろ星導、俺もやった事ねぇから」
🐙「あぁ良かったです。小柳君が鍋パした事あったら解釈不一致で発狂してました」
👻「それは失礼だろ」
また俺らの会話に笑いが起こる。結局彼らの動揺の理由は分からなかった。
小柳side
いきなり鍋パなんて言い出すからビビった。こんな形で第二回鍋パをする事になるなんて…
俺ら3人はまさか記憶喪失者の口から提案されるなど予想だにしていなかった為、一瞬変な空気になってしまった。
……星導が覚えてたら絶対俺だけ参加してないってからかわれてたんだろうな。
そうならなくて良かったという気持ちと、そうなって欲しかった気持ちが複雑に共存し合っていていて変な感じがする。
いつまでも戸惑っていては星導が可哀想なのでまた俺から話題を振った。
👻「何鍋にするんだ?」
🐙「トマトベース以外なら」
🌩「テツは昆虫入れんなよ」
🤝「やだなぁリト君それじゃあ闇鍋じゃないか〜僕をなんだと思ってるんだい?」
👻「闇鍋はごめんだけど、王道の醤油ベースの素買って適当に好きな食材入れようぜ」
🐙「いいですね〜」
🌩「俺鶏肉がいいな!」
🤝「えーっとじゃあ僕はビターチョコを…」
👻「無理」
🐙「却下で」
🌩「結局闇鍋じゃねぇか」
🤝「え!?隠し味的なさ!だめ!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜
宇佐美side
4時くらいに買い物を終え俺らの家に帰ってきた。俺とテツは食材を冷蔵庫に入れたり、るべロウは軽く荷解きをしたりと各自自由に過ごしている。
そんな中俺はるべに相談するタイミングを見失っていた。この為にわざわざ来てもらったのに4人で居る時間が当然多く、テツとロウから離れるにも不自然なやり方しか思いつかない。
すると荷解きを終えたのか、るべがリビングへやってきた。
🐙「そういえば夜の罰ゲームってどうするんですか?」
🤝「確かに。決めてなかったね。」
ロウも部屋から出てきた。
👻「無難なのはお酒か?」
🌩「俺まじで苦手だぞ?」
🐙「まぁ量は各自にあった感じで。俺も苦手ですし」
🤝「ごめんこの家僕が飲むウイスキーしか置いてないや」
お!これはるべと買い物に行くチャンス!?
🌩「じゃあ俺とるべで買ってくるよ」
🐙「え?…あぁそうですね。買ってきます」
なんで俺指名?という視線を向けられたが、すぐに理解してくれたようだ。ただしロウとイッテツは違うみたいだが。
👻「なんで星導指名?」
🤝「僕も思った」
🐙「いやお酒に強い小柳君に買ってこられても信用ならないですし、イッテツは飲めるお酒あるんですよね?なら消去法で俺らですよ。ね?リト」
こいつ理由付け上手ー。ちょっと尊敬してしまった。
🌩「そうそう。安心しろよロウ〜彼氏取ったりしねえからw」
👻「はっ…はぁ?い、いや別にそういう事心配した訳じゃねぇよ」
🤝「別にいいけど早く帰ってきてね!」
🌩「分かったよ行ってきます」
🐙「お留守番お願いします〜」
テツの軽い返事に少し胸が痛くなったが、ひとまずはるべとの時間を作れた事に安堵し家を出た。
星導side
追加のお酒を買うために、リトと2人でとりあえずコンビニを目指す。すると早速リトが話しかけてきた。
「ありがとな。怪しまれないように理由付けしてくれて」
「いえいえ、俺もいつ話聞こうか迷ってたんですよ」
「別にロウには聞かれてもいいんだけどさ、それだとテツが1人になっちまうから。 ……んで、本題入っていいか?」
「もちろん」
「まぁそんな大事では無いんだけどさ、最近テツの考えてる事が分からないって言うか…好かれてるのか分からなくなってきてて。」
不仲ではないが2人で居ても恋人らしい空気感にならない事、テツを少しでも嫉妬させる為に最近は極力アジトに居るようにしているが効果が全く無い事、同じオリエンスの2人には迷惑をかけたくないけれど誰かしらに相談しないと俺が持たない為この間ロウと喧嘩した星導に相談したという一通りを打ち明けた。
「さっきも家出る前ロウはちゃんと寂しそうにしてたじゃん?でもテツの聞いた?「別にいいけど早く帰ってきてね」って。別にいいってどんだけ俺好かれてないんだって話じゃん」
「まぁ確かにあっさりでしたね。
…なるほど、マンネリ期ってやつですか?」
「なのかな。俺もこんなの初めてでよく分かってないんだよ」
「でも今になって不安になってるって事は、今までイッテツは愛情表現が豊かだったって事ですよね?」
「まぁそうだな?スキンシップは恥ずかしがって取ってこないけど、言葉ではちゃんと伝えてくれるタイプだったから。今はそれもあんまりない。」
コンビニに着き、お酒売り場の前まで来る。
「リトなんかしたんじゃないですか?でもそれなら普通に距離取られますもんね。
…んーやっぱりほ○酔いになっちゃうなぁ」
「そうなんだよ。なんかここ最近は恋人じゃなくて友達?って感じが強くて、俺がアジトに居ても全然平気そうな感じでウェンとゲームしてたりするし…
あ俺1番度数弱いの…はほ○酔いだよな」
「嫉妬して貰えないのはだいぶ重症な気がしますけどね…
ほ○酔いにしますか、俺もそうしよ」
レジで支払いをし、コンビニを出る。
あんまり多く語ることができなかった。
「あのさ、今日のゲームの後とか、ロウとテツが寝た後とかもうちょっと相談させてくんね?」
「いいですけど、リトが先に潰れないでくださいね?」
「ゲームに勝ちゃいいんだから大丈夫だろ」
そう言いつつ、お酒に潰れる怖さよりも、ここで解決できずまたテツと2人きりで過ごす日々がやってくる方が怖い事に気づいた。
…好きな人に振られるかもしれないって、こんなに怖いんだな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
小柳side
彼氏たちが買い物に行き、イッテツと2人で留守番する事になった。時刻は5時。夕飯の準備を始めてもいい頃だが、どうしよう。
「イッテツ〜?夕飯何時にする?時間によっては準備しないとだけど」
「あー確かにね。ゲームする時間多く取りたいし、もう準備しちゃおうか!」
珍しい組み合わせで夕飯の準備を始める。イッテツは野菜室から野菜を出しているので、俺は炊飯釜を取り出す。
「何合炊く?」
「3…あれば足りるかな?」
「まぁまぁ肉多めに買ったし米はそんぐらいでいいだろ。
…なんかクリスマスに全員の飲み物準備したの思い出すな」
「確かに!何だかんだ僕らは共同作業に向いてるのかもね〜」
「でも普段はリトと飯作ったりしてんだろ?」
「あー…最近はあんまり。なんか手伝おうか?って言っても「いいよ風呂入ってこい」って言われちゃって。」
「そうなんだ。何不仲?」
「かもしれない。冗談は言い合うけど、恋人とは言い難いかも。…僕に魅力ないのかな」
「おぉ…だいぶ深刻そうだな」
ははっ、と笑うイッテツの顔は随分と浮かない表情をしていた。俺もこの間星導と喧嘩?でもないが色々あったばかりなので他人事だとは思えなかった。
冷蔵庫から麦茶を頂戴し、俺とイッテツの分をコップに入れ渡す。
「あぁ、ありがと。この話ついでに質問なんだけどさ」
「ん?」
「いつもどうやってるべ君誘ってる?」
思い切り麦茶を吹き出してしまった。幸い目の前はシンクだった為汚れなかったが、服に少し垂れている。まぁお茶だしいいけど。
「うぇ!?!ちょ、ちょっとロウ君大丈夫!?早く違う服に着替えた方がいいよ!」
「いや麦茶だしいいよ。
…ってか急になんて事聞いてんだ//」
「あぁいや、まぁそういう状態だから当然レスでさ〜、誘っても気づいてくれないっていうか…」
「んーそうなんか。俺は、まぁ、普通にボディタッチとかスキンシップ多めにとって、ベッド行きたいって言う…かな//」
「はぁ…策士だね…やっぱリト君脳筋だからちゃんと言わなきゃ伝わらないのかな」
「脳内下ネタばっかなのにな」
「本当だよね〜」
すると玄関が開く音がし、「家あったけ〜」というリトの声が聞こえてくる。
🤝「帰ってきたみたいだね。話聞いてくれてありがと」
👻「あんま役に立てなくてごめんな。タイミングあったらまた言ってくれ」
🤝「うん」
星導side
家に着くと小柳とイッテツが夕飯の準備をしてくれていた。
🐙「ただいま〜、って2人ともすみません準備させてしまって」
👻「いいよ勝手にやり始めただけだし」
🌩「マジじゃん!ありがとな〜」
🤝「まぁ任せなって」
リトから相談を受けた後でもやっぱり不仲には見えない。ただ、俺と小柳君が居ることでリトもイッテツも多少関係を繕っている節があるように見えなくもなかった。
🐙「小柳君、俺変わりますよ」
👻「いいよ俺暇だから」
🐙「いや小柳君用に買ってきたお酒何個かあるんで選んで貰いたいのと、小柳君に任せたら味無くなるので」
🌩「コッコッコッwwwウェンから聞いたわw伝説の味無し卵焼きww」
🤝「え…どうしよるべ君…ご飯炊いてもらっちゃった」
🐙「味無しを覚悟するしかないですね」
👻「おーいwご飯は炊けるから安心しろってwほんとお前らふざけるなよw」
その後無事小柳君から夕飯準備を代わり、イッテツとどんどん具材を切っていく。米は意外と上手く炊けていて、ちゃんと味もした。
リトと小柳君はガスコンロの準備をしたりSwitchのゲームカセットやカードゲームを用意していた。2人に選ばれたのは某レーシングゲームと某遊びが大全入ってる物になったらしい。
〜〜〜〜〜〜〜
午後6時
いい感じに煮えた鍋をリビングのテーブルに運び、俺らは席に着く。
🌩「よし!そんじゃ食べるか!!」
🤝「皆の衆!手を合わせて!!」
「「いただきまーす!!」」
何とかイッテツがチョコを入れるのを防いだ鍋は王道の美味さになっていた。まだまだ冷えるこの時期に食べる鍋は体を芯から温めてくれる。
小柳君も鶏肉にがっつき美味しそうに食べている。俺は白米をおかわりしに行き、キッチンから肉を頬張る小柳君を隠し撮りしておいた。
👻「んふ。ほひるべ米美味いだろ」
口の中いっぱいにしてドヤ顔を俺に向けてくる。可愛い。本当に可愛い。
🐙「そうですね〜小柳君が炊いたんですもんね?とっても美味しいですよ。家でも炊いてくれたらいいのに」
👻「んー気が向いたらな」
そんな俺らの会話を羨ましそうにイッテツが見てくる。
🐙「イッテツどうかしました?」
🤝「え!?いや、いやなんでもないよ!!」
あからさま顔を逸らしご飯をかき込むイッテツ。あながちリトに褒めてもらいたいんだろうと予想はつくが、肝心のリトは黙々と鍋をつつくだけでイッテツを見ようとはしない。
はっ……!るべち思いついちゃいました。俺が小柳君とイチャつけば、リトも乗ってくれるのでは!?思えばクリスマスもマナ辺りがイチャイチャし始めたのがきっかけでしたし!!
🐙「小柳君はやれば出来るんですから〜最愛の彼氏にもっと手料理とか振舞ってくださいよ〜」
👻「いや面倒だから嫌だ」
🐙「でも俺知ってますよ?俺がこれ食べたい〜あれ食べたい!って言うとウーバー頼んでくれたり材料調べて買ってきてくれたりするの。作るのは面倒とか言いつつちゃーんと俺が言ったこと覚えててくれますもんね〜♡そういう所が大好きです」
小柳君は顔を赤らめて下を向いてしまった。
期待を込めてリトを見るが、彼は持っていた茶碗を置き、自分とイッテツのコップを持ってキッチンへ行ってしまった。
🤝「あ、ありがとリト君…」
🌩「おう」
その後もイッテツを褒める素振りはなし。この意気地なしが。そんなんじゃ本当に振られちゃいますよ?そのあとも何度か小柳君を褒めてみる作戦を続けたが見事に空振り、ただ不仲カップルの前で惚気けた嫌な奴になってしまった。あと顔を真っ赤にした小柳君から菜箸を喉に突きつけられ、「それ以上言ったら刺す…///」と脅されてしまったので作戦は中止になった。
宇佐美side
るベが何をさせようとしてるのかは分かる。要は俺もイッテツを褒めろ、叶うなら好きとかそういう類の言葉を吐けって事だろ。
…無理だよ。だって今の俺は嫌われてるかもしれないのに、好きな人として見られてないかもしれないのにそんな言葉吐いて気持ち悪がられたら本当に耐えられる気がしない。全然ここで泣き始めるぞ俺?
テツもこの雰囲気に気まずそうな反応をして黙々とご飯を食べている。俺に話しかけてくる気配は0。俺も耐えられずお茶を汲みに立つ。かろうじてテツのコップも空になっていた事に気づいた為持っていった。これが俺に出来る限界。
🤝「あ、ありがとリト君…」
🌩「おう」
…仲良くて羨ましいな、あいつら。
小柳side
急に鍋食ってたら星導が褒めちぎり始め、恥ずかしさのあまり菜箸を凶器にしてしまう所だった。
対してリトとイッテツは黙々と食べるばっかりでこっちにツッコミを入れる事もない。さっきイッテツも言ってたが、これは確かに不仲かもと不安になるな…。
そうこうしているうちに鍋は汁と細かく切られた野菜だけになってしまった。
👻「…具材無くなったな」
🤝「……!君はいい事に気づいたね〜ふっふっふっ…任せてよロウ君!」
そう言ったイッテツはドタドタとキッチンに走っていき、卵とうどんを抱いて戻ってきた。
🤝「僕の才能にひれ伏すがいい!!」
火にかけられた鍋の中、生卵とうどんが絡み合い、たちまち美味そうな匂いが立ち込める。
🐙「おぉ!さすがに天才ですね」
🤝「だろ〜!さっき冷蔵庫に買い置きしてたうどん見つけちゃってさ〜!」
イッテツはニコニコしながらリトの方を向く。リトも鍋を覗き込んで目を輝かせている。
🌩「すげぇ美味そう」
🤝「あはは、元は僕らの夕飯用に買ってたうどんだけど、みんなで食べた方が美味しいからね!」
🌩「そうだな。ありがとテツ」
🤝「いいってことよ︎︎!」
イッテツのナイスアシストにより先程よりは和やかになった雰囲気の中、俺らはイッテツが作った鍋の〆も平らげ腹を満たした。
ゲームの前に風呂を済ませようと話し、1番に風呂へ入る事になった星導に「一緒に入ります?」と言われたが即却下した。
リトは「俺夕飯準備してねぇから片付けぐらいやらせてくれ」と言い洗い物をしているので4番目。残りの俺2番、イッテツ3番という順になった。
星導が風呂に入っている間に話題に上がったのは当然第1回鍋パの話。
🌩「いやーにしてもるベが言い出すなんて本当にびっくりしたな」
🤝「本当だよね〜。ロウ君、るべ君に学生時代の事話してたの?」
👻「いやいや全然話した事ない。だし鍋パに関しては俺参加してねぇし」
🌩「だよな。そりゃいつかやりたいと思ってたけど、こんな風に叶うなんてな〜」
🤝「まだ叶ってないよ。ミラン君も呼びたいし、海鮮の下処理は彼に頼まなきゃ」
👻「俺も次は呼べよ」
🌩「いや誘っただろ1回目だってw」
🐙「お風呂頂きました〜」
👻「ん。おかえり。じゃあ俺も入るわ」
🌩「はいよー」
2人と話して久しぶりに学生時代の友人達を思い出した。元気にしてるかな。星導の分まで俺が覚えててやらねぇと。
俺が風呂から上がった後もリトテツの雰囲気は穏やかだった。 難なく時は過ぎ、あっという間に全員風呂を終える。
そしてこの日の醍醐味。罰ゲームをかけたゲーム大会が始まった。
お泊まり会1日目前半にして1万字超えたので切らせて頂きます。
次回
ゲーム大会の結末は…!
今の所いい雰囲気のrtttは仲直りできるのか?
to be continued
コメント
2件

あぁぁほんとにだいすきです🥲💖 いつも書いて下さりありがとうございますこれで生きれます😭😭💓💓💓