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1話で推しほぼ全員死んだんだが あと悲しいなぁ(泣)
早朝の3時ほどにキラーに言われた。俺のせいか?俺が悪かったのか?
俺にリーダーの資格なんてやはりないだろう。本当に信じられない。
『 マーダーが…死んでしまったなんて 』小声で呟く。
キラーは、目から出ている決意があるため一命を取り留めたと聞いている。
皆マーダーのベッドを取り囲み、謝って泣くものもいれば、静かに泣いているものもいる。
なんだかんだで、マーダーは大切な存在だった。継続組のリーダー的存在でもあった。
俺の気持ちが少し分かっていたような気もする。こんな大切な存在が塵になったのに、
俺は…なんて最悪で最低なんだろう。こんな場面に直面しすぎて…大切…なのに…!
涙が一滴も出ないんだから。辛い。俺だって…みんなと同じようマーダーを
大切にしていたのに。やはり俺は最悪、最低、醜い、滑稽、外道。消えたい。
でも…俺が部下を振り回してストレスを溜めさせて…、部下の方が辛いだろう。
俺がここで逃げてはいけないだろう。俺がちゃんとしないといけないんだよ。
俺が…逃げるを選択したら?部下はどうなるんだ?俺より辛いのに、
どうやって生きていけば?俺のこの先の選択肢がわからない。
脳を全力で動かし、考えていたら、クロスに声を荒げて言われてしまった。
『 先輩、いや、お前…お前は…この状態を見て何も思わないのか?! 』
正直とてもびっくりした。俺にクロスが反抗してきたからだ。
『 俺たち部下を好き勝手振り回して、そのくせお前は仕事をサボって…!
俺はお前が大っ嫌いだ!!! 』
空気が固まる。
クロスに言われた。そうだ。俺より部下の方が辛いに決まってる。
仕事なんて、俺より部下の方がやってるに決まってる。サボっているも同然だ。
何を…逃げようとしているんだ?辛いなんて弱音を吐いてなんかいられない。
俺はやっぱり何も出来ないんだな。深呼吸をして、俺は
『 ごめんな、俺は本当に昔から何も出来ない。だからいじめなんてされる。
仕事だって部屋にいる時は常にやっているけど、それでもクロスたちの方がやっている。』
『 ごめん、俺もマーダーのところに行きたい。 』
あぁまただ。また逃げようとしている。心より先に口が走る。
精一杯の笑顔を作って、
『 明日にはいないかもな。じゃあ。 』
と告げた。部下は驚いていた。
まさか、そんな反応をするとは思わなかった。メアは俺…クロスの好きな人だろう?
それならなぜあんなに怒ったんだろう。俺、本当にダメだな。こうやってさ、
また人を傷つけるんだろ?生きてる価値なんかないよ…。
『 俺だって…マーダーのところに行きたいよ 』小声で俺は呟いた。
『 大丈夫か…?”クロス…︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ 』ホラーが気にかけて言ってくれた言葉が聞こえないほど
俺は消えたいと思っていた。辛いなあ…でもナイトメアの方が辛いだろうな…。
マーダーは賢かった。キラーはムードメーカーで、ホラーは明るい。
エラーは静かで大人しく、ナイトメア…は…。
メンバー全員の長所を兼ね揃えているような、そうじゃないような。
あれ?みんなが当たり前にできていることを俺はできてないのかもしれない。
俺に特技なんてあるか?長所はあるか?そうか…俺の特技は…。
︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎ 人を傷つける︎︎ ︎︎ ︎︎︎︎ ︎︎ ︎︎"︎︎こと…かな!
…馬鹿だな。それも人に慰めて貰いたいだけのこと。俺に特技なんてないんだよ。
『 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! 』
ストレスが溜まって、追い詰められて、自分のソウルと剣を出して。
みんな何をするかわかっているようだ。止めようにも止めれないようだ。
『みんな。捨てないでくれてありがとう。』
『こんな自分でごめんなさい。』
『もう辛い!俺のせいでみんなが傷つくのを見るのが辛いから!』
なんて言ったりした。そんなの大嘘に決まってるだろ。
バキッ…と、鋭く破れる音がした。
俺は狂ったように微笑んですごい速度でソウルを刺した。
…楽しかった。意識があるうちに、何度も何度も何度も刺して切った。
パキッ、バキバキ…。息が苦しくて、瞼が重たい。もう死ぬのかぁ。うれしいな。
抵抗なんてない。みんなが俺を心配してくれる。そんな環境が欲しかった。
そうか…!俺は脇役、ナイトメアは主人公。妬んでいただけだったのか!
『あーあ!死ぬ前にもっと心配して欲しかったな!』
本当にもっと必要として欲しかった。俺はいるだけ。空気のような存在。
家事を全部やってたのに、誰も感謝しない。仕事だって、人一倍早く終わらせ
家事に専念してたのに、感謝しようとしない。みんなにいじられる地獄から消えたかった。
『あははっ!!俺な、この場所が大っ嫌いだよ!!さようなら!!』
心の底から笑った。楽しかった。嬉しかった。人生で本当に笑った最初で最後だった。
これが俺の遺言。俺は大満足の笑みで、塵になって消えた。
…疲れた。死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい。
そんなこと言ったって、行動しないとどうにもならない。闇の帝王なのに死が怖いとは。
一緒に死んでくれる人がいればな…。そう思い部屋のベッドを見る。少女が蹲っていた。
蹲っている少女を見て、自分を責める少女を見て、俺は、
『名前は分からない…けど。一緒に死なないか?』と言った。
少女は驚いた様子だったがすぐに明るい笑顔になって鈴の様に可愛らしい声で、
『いいよ、一緒に逝こう。これ以上周りが傷つくのを見たくない。』
と言ってくれた。そうしたら少女はお気に入りの場所で死にたいと言い、
その場所へ連れていってくれた。
連れていってくれた先はウォーターフェル。確かにここで死ぬのはいいかもな。
遺言を残せるエコーフラワーもあるし。
『聞いてくれ。俺は楽な死に方をさっき考えたんだ。教えてやる。その通りにしてくれ』
俺が提案した死に方は、睡眠薬を飲んでお互いを指し合うというもの。
俺は少女にキラーのナイフをあげた。俺のソウルはそれじゃなきゃ切れない。
俺は普通の包丁を使う。少女にはこれで十分だ。
さて、ウォーターフェルの水で薬も飲んだことだし。『じゃ…せーので…いこう』
せーの
ぐさっ。血飛沫があがった。ちゃんと遺言も残した。
悔いは無い。まあせめて…みんなに謝って…おきたかったなあ。
『I love you my best friend…! 』
少しの悔いを残して俺は塵になり、少女は息絶えた。