ハッピーエンドで終わりたい人は見るな
A.お前、2シリーズも抱えてるし受験生だろ何故始めた
Q.フレンドさんに星羅たん推しと言われて調子に乗った あと流石にやばいので今回で完結させる もしかしたら続く
重い腰をあげ、如月星羅は弟のもとへ行く。
会っていなかった間に弟の病状が悪化し、入院してしまったのだ。
結局最後まで話せなかった。
あの子が背中を押してくれなかったら、きっと前には踏み出せなかっだだろう。
優しい子。
変われると言ってくれた。
そのおかげで勇気が湧いた。
そして、星羅は扉を開ける。
目を見開いた少年がそこにはいた。
体は痩せこけ、チューブだらけ、それでも元来の美しさは依然残っていた。
「ごめんなぁ… 私が怖がらせてしまった…
飛翔のために行ったことがかえって傷つけてしまった…」
「僕の方こそ、ごめんなさい。何も言わず、ただ放置して対処してくれたおねぇちゃんを庇いもしなかった そりゃ、暴力はだめだよ? でも、僕のためにやったことだったんだよね」
泣きながら笑う二人の顔はとても美しかった。
「なぁ、私医者を目指そうと思うんだ。
飛翔だけの為じゃない、病気の人を救いたい。変化させてやりたいんだ」
それはとても素敵な願いだった。
飛翔は嬉しそうにうなずき、二人で夢について語り合った。
そこには仲良しな姉弟しかいなかった。
**
「琴歌? ここはどうなるんだ」
場面は変わり、図書室にて勉強に励む二人の少女
一人は海を詰め込んだような淡い青色のかみにまるでフランス人形のような整った顔立ちの少女、星羅
一人は甘い栗色の髪に西洋と東洋の良さを組み合わせたような不思議な顔立ちをした少女、琴歌
二人が肩を寄せあっていた。
「ここはねこうすればいいんだよ」
簡単に教える琴歌に知性と共に優しさを感じる。
物覚えの悪いと自認する星羅だがやさグレていた時期があっただけで、普通に地頭はいい。
ちなみに琴歌を振った晃だが、実は落ち込む琴歌を見て興奮していたど変態だったことが判明した。
決別の意思を表明した時に判明したことだ。彼いわく
「お前は俺のことを一生引きずって生きていけばいいんだよ! そんなお前を俺は愛する!」
琴歌はなんでこんな人好きだったんだろうと呆れていた。
星羅は真顔でブチ切れていた。
そんなくだらない話は置いておいて、ふたりの話だ。
二人は今、医学部を目指している。
琴歌は元々医者志望だったし、星羅も心の底では憧れていた。
そのため、浪人覚悟で今必死に勉強してるというわけだ。
「一緒に受かるといいね!」 楽しそうに琴歌は言う。
「ああ! そのために最善を尽くすぞ!」
そしてついに合格発表の日
二人は……受かっていた。
「やった! 星羅! これで一緒に通えるよ」
「ああ! 良かった… 」
しかし、 飛翔の病状はどんどん悪化していく。
このままでは間に合わない。
「星羅? 怖い顔してどうしたの?」
不安げに見つめる琴歌になんでもないと告げる。
終わりは一刻一刻と迫っていた。
**
暗い病室、星羅は泣き崩れていた。
もう、手遅れだそうだ。
「くそ… 奇跡でも何でもいいから誰か飛翔を…救ってくれ」
その時声がした
声の主はとある取引を持ちかける。
「助けたい? なら、ワタシと契約しなさい 助けてあげる でも貴方は記憶から忘れられる」
それでもいいと思った。
大切な人がそばにいなくともただ、笑ってくれさえすればそれでいい。
「分かった 助けてやってくれ」
こうして如月星羅は修羅の道を歩くこととなった。
すぐに幸せは終わるとは知らずに。
補足☆
元々如月星羅たんは「少女とシニガミ」のために作られたキャラです。
猫桜さんがなんとなくで使い始めました。
本作では星羅たんはシニガミと契約する過程を書きました。
シニガミを簡単に言うと願いを叶える代わりにアクマとかいうバケモノと戦わせるヤバイやつです。 シニガミと契約すると人々から忘れ去られます。
コメント
2件
ありがとう神よ 私は充分です