「んん、~…」
伸びをしてスマホを確認すると、もう既にお昼すぎ。やっちゃった…と後悔しながらベッドを脱け出せば、なにやらいい匂いが漂っている。
「お、おはよー。よく寝れた?」
「おかげさまで、。」
「もうすぐでお昼出来るから待っててね。」
カーテンが開けられた窓から外を見れば、雨がザーザーと降り注いでいた。
「雨かぁ、…」
「雨やだ?」
「…今は苦手です、。」
昔は濡れるのも平気で、なんならあえて雨に打たれにいくくらいには、雨が好きだった。でも理由はわからないけど、年齢を重ねるごとに雨が苦手になっていった。
雨の日は、やっぱりどうしてもダルい。
「はい、食べよう!」
「…量多っ、!」
出されたご飯は、定食屋さんのクオリティーのしょうが焼き。お味噌汁とサラダもついてる。
だから思ったことをそのまま言った。
「陽菜が食べなさすぎなんだよ。」
「ぇ…。」
「ふふ、うそうそ。」
別に残してもいいよって笑った。
「帰る?」
「…出来れば朝帰りたいです、。」
「じゃーもう1泊していきな?」
食べた食器を片しながら、別に俺は困らないしってまた笑った。
「食べた?ならさ、服見に行こうよ。」
「ぇ…。」
「下着とか諸々あった方が便利じゃない?」
渋々頷けば、大型のショッピングモールに連れてこられた。なぜか、柔太朗さんも一緒。
「あ!これとか似合うんじゃない?」
「おー、確かに似合いそう。」
柔太朗さんが見つけたのは、デニムのワンピース。デニムも好きだし、形もタイプで欲しいけど、やっぱりデニムだからお値段はかわいくなくて、。
「買えっこないよね~…」
なんてひとり言を呟いて、別の違う服を見ていたら、次行ってみる?って吉田さん。
「ちょっと放ってかないで、!」
「あ~ごめんごめん。」
「はい、プレゼント。」
「ぇ…。いやいや、!悪いですって、!」
「でも俺が着てほしくなったから、。」
「…ありがとう、ございます、?」
「うん、それでいいよ。」
必要最低限のものを揃えて、今日も吉田さんの家に。