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私を助けてくれた人

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私を助けてくれた人

8 - 第8話

♥

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2024年06月10日

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「んん、~…」



伸びをしてスマホを確認すると、もう既にお昼すぎ。やっちゃった…と後悔しながらベッドを脱け出せば、なにやらいい匂いが漂っている。


「お、おはよー。よく寝れた?」

「おかげさまで、。」

「もうすぐでお昼出来るから待っててね。」



カーテンが開けられた窓から外を見れば、雨がザーザーと降り注いでいた。



「雨かぁ、…」

「雨やだ?」

「…今は苦手です、。」



昔は濡れるのも平気で、なんならあえて雨に打たれにいくくらいには、雨が好きだった。でも理由はわからないけど、年齢を重ねるごとに雨が苦手になっていった。

雨の日は、やっぱりどうしてもダルい。



「はい、食べよう!」

「…量多っ、!」



出されたご飯は、定食屋さんのクオリティーのしょうが焼き。お味噌汁とサラダもついてる。

だから思ったことをそのまま言った。



「陽菜が食べなさすぎなんだよ。」

「ぇ…。」

「ふふ、うそうそ。」



別に残してもいいよって笑った。



「帰る?」

「…出来れば朝帰りたいです、。」

「じゃーもう1泊していきな?」


食べた食器を片しながら、別に俺は困らないしってまた笑った。




「食べた?ならさ、服見に行こうよ。」

「ぇ…。」

「下着とか諸々あった方が便利じゃない?」




渋々頷けば、大型のショッピングモールに連れてこられた。なぜか、柔太朗さんも一緒。



「あ!これとか似合うんじゃない?」

「おー、確かに似合いそう。」



柔太朗さんが見つけたのは、デニムのワンピース。デニムも好きだし、形もタイプで欲しいけど、やっぱりデニムだからお値段はかわいくなくて、。



「買えっこないよね~…」



なんてひとり言を呟いて、別の違う服を見ていたら、次行ってみる?って吉田さん。



「ちょっと放ってかないで、!」

「あ~ごめんごめん。」

「はい、プレゼント。」

「ぇ…。いやいや、!悪いですって、!」

「でも俺が着てほしくなったから、。」

「…ありがとう、ございます、?」

「うん、それでいいよ。」




必要最低限のものを揃えて、今日も吉田さんの家に。

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