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5 - 第五者〜壊れても君のために歌う

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2025年04月24日

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第五章〜



―1― 身体が壊れても、ステージの上だけは


『ASHES』の世界的成功の後、タプはソロ活動を本格的に再開した。

が、関係者たちは気づいていた。

――明らかに痩せている。

――笑わなくなった。

――楽屋にいるとき、ずっと誰かを探している目をしてる。

スタッフは口をつぐんだ。

でもファンは鋭かった。

「たっぴょん、痩せすぎじゃない?」

「ツアー映像でずっと手首に跡が……」

「衣装の背中、何か隠してるように見える」

「…ねえ、誰か止めて」

そんな声があふれる中でも、

ステージに立つタプは、まるで美しい亡霊のようだった。

「今夜も、灰になって――君を想う」

その一言を呟いて、

マイクを置いた姿は、まるで愛の終わりの儀式のようだった。


―2― ジヨンの支配と、飴のような優しさ


「ねえ、ヒョン」

ジヨンは、タプの首にリボンを巻きながら言った。

「なんで、逃げないの?」

タプは答えない。

代わりに、リボンの端を指に絡ませる。

「逃げたら……お前は、来てくれないだろ」

「うん。来ない」

そう答えたジヨンは、

そのままリボンを強く引いて、タプの喉にきつく食い込ませた。

「でも、来てくれるから、いいよね?」

――それが、ふたりだけの甘いルールだった。

🔥🔥🔥🔥🔥


―3― ファンの間で拡がる“真実”


ある日、あるファンが気づいてしまった。

「MVの最後のフレーム……鏡に映ってるの、ジヨンじゃない?」

「いやいや、衣装のピアス、完全に一致してる」

「この動き、タプが昔ジヨンの真似してたやつ……」

「もしかして、“本当に付き合ってる”……?」

疑惑は広がり、瞬く間にSNSを席巻した。

YouTubeには検証動画が溢れ、

インスタには「#JTOP #灰の愛」タグが立ち上がった。

ファンアート、考察スレ、TikTokのMVパロ……

どこもかしこも、**“ジヨンとたっぴょんは共依存している”**という妄想が現実味を帯び始めていた。

そして、誰かが言った。

「これはただの恋愛じゃない。芸術として狂ってる」


―4― タプが新たに綴る、愛の終わらない地獄


数ヶ月後、タプは新曲『DEVOTION(献身)』をリリース。

今度は完全なピアノバラード。

MVは一切登場人物が映らず、灰の舞う真っ白な部屋の中でピアノを弾く手元だけが映る。

歌詞は、こうだ:

「君のためにすべて捧げよう

俺の呼吸も、鼓動も、名前すらも」

「終わらせて、君の手で

この苦しみさえ美しくなるなら」

最後のフレーズは、静かに消え入るように――

「誰にも奪えない。俺の地獄は、君がくれたものだから」

SNSでは爆発的にトレンド入り。

「いや無理、泣いた」

「もう戻れないじゃんこれ」

「ジヨン、返事してあげて…でも、しないでほしい」

「狂い咲きの純愛ってやつかよ」


―5― それでも、BIGBANGとして

タプはグループとしての活動も、辞めなかった。

むしろ、より精力的に参加するようになった。

なぜなら――

「BIGBANGという名前の下で、彼がいてくれるから」

ジヨンが、たっぴょんのマイクをそっと手に持ち、

それを差し出す仕草。

その一瞬一瞬が、ファンの心を刺した。

「これが、“灰から蘇る愛”なのかもしれない」



あ〜終わり方むずっw

第六章〜

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