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み 「 オレがムリョクダカラグチツボハ… 」


ぐちつぼはその後帰ってきていないらしい。

怖い。


また失うの…?


ん?また、って何だ…?


ここで俺が泣いたりしよう物ならみどりくんはもっと責任を感じてしまうだろう。


ぺ 「 ぐちつぼもまだ万全じゃないし、しゃあないよ 」


コ 「 どういうこと? 」


コンちゃんにそう聞かれると、しまった、と言ったような顔をしてぺいんとは目を逸らした。


コ 「 まだやましい事でもあるの? 」


ぺ 「 …まだ言えないな 」


コ 「 仲間だけど信用してないってこと? 」


ぺ 「 そういう訳じゃないっ!…けど、いずれ言うよ。まだ、その時じゃない 」


すっごく意味深に言うからすごい気になる。


コ 「 ふーん… 」


コンちゃんは少し不満そうに言ったが、それ以上は詮索しなかった。


ぺ 「 あと、袋の人と猫耳のフードの人って俺の知り合いな気がするんだよね… 」


コ 「 …ほう? 」


ぺ 「 でもっ、…2人はそんな事しないし、多分操られてる… 」


心配そうにそうぺいんとは言った。


ぺ 「 だから、助けに行きたい…けど… 」


この状況じゃ行けないし、何より私情をあまり挟むべきでは無いとでも思ったのか、口ごもる。


コ 「 ぐちつぼの行方も分からないし、喧嘩売られたんなら買わないとね? 」


み 「 オレモイク 」


コ 「 どりみーはダメでしょ 」


み 「 ドウセナオラナイナラカワラナイデショ 」


ら 「 どういうこと…? 」


どうせなおらない…?


み 「 ホラ、ミテ 」


そう言って布団を落とす。


みどりくんの膝下は、透けてなくなっていた。


まるで幽霊かのように、足先がなく、先端に行くにつれ透明になっている。


み 「 ノウリョクのオーバーヒートのダイショウ。 」


み 「 コノママシンコウシタラ、オレ、キエチャウンダッテ。 」


ら 「 っ…そんな…  」


嫌だ、居なくならないで


もう誰もいなくならないで…


恐怖で目の前が真っ暗になる。


そんな、そんな…っ


み 「 ラダオクン! 」


ら 「 …っは、、… 」


みどりくんに呼ばれて我に返る。


そうだ、今いちばん辛いのはみどりくんなんだ。


俺が弱気になってどうする。


ぺ 「 ぐちつぼが居たら治せると思う…  」


ら 「 本当に!? 」


ぺ 「 うん、多分… 」


コ 「 これで戦いに行く口実が増えたね? 」


そして、ニヤニヤしながらこんちゃんが言う。


コ 「 さぁ、反撃の時間だよ 」







コ 「 どりみーとぴくとさんの情報から読み取れること… 」


コ 「 𓏸𓏸地区の周辺か…? 」


ぺ 「 その辺ならサーカス団の劇場が近くになかったっけ? 」


コ 「 サーカス団?って、何…? 」


マズい、と言った表情で顔を逸らした後にぺいんとは答える。


ぺ 「 あー…えっと、崩壊前にあった手品とかを見せる集団のこと、かな? 」


コ 「 …こりゃまた随分と物知りだね? 」


ぺ 「 あはは…そりゃどうも…? 」


コ 「 まぁ、いずれ話して貰おう。 」


ぺ 「 いつかね〜 」


コ 「 確かにこの周辺だとこの建物くらいしか怪しい物は無い… 」


それから彼は少し考えてから発言した。


コ 「 よし、準備も含めて今晩襲撃しに行くか! 」


コ 「 レウさんときょーさんにも伝えに行くぞ〜 」


そしてコンちゃんを先頭に俺とぺいんとは先程の病室へ向かう。


き 「 ッだーっ!もう!」


レ 「 きょーさんさっきも同じことしてたってww 」


扉を開けると2人はどこから持ってきたか分からないトランプで神経衰弱をしていた。


コ 「 2人共、今日の夜襲撃しに行くことになったよ〜 」


レ 「 え、急 」


き 「 場所の目星は着いとるんか? 」


コ 「 一応ね〜 」


ぺ 「 あ、そうだ 」


ぺいんとが何かを思い出したように言う。


ぺ 「 そこら辺で拾った剣だったからヒビ入っちゃったんだけど、武器ない? 」


き 「 武器庫ならあるで? 」


レ 「 取りに行くか〜 」




再び地下へと行き、みどりのいる部屋とは真逆の方向へ進む。


少し進むと、突き当たりに鍵のかかった部屋があり、コンちゃんが触手で無理やり開ける。


レ 「 ちょ、鍵は? 」


コ 「 持ってくるのめんどくさかったからない 」


レ 「 鍵穴おかしくなるからやめてって言ってるのに… 」


レウさん可哀想…


コ 「 この中から好きなのとっていいよー 」


扉を開けると様々な種類の武器が沢山並んでいた。


手前は武器、奥は防具が並んでいる。


ら 「 凄い… 」


コ 「 崩壊前の建物から取ってきた武器もあるから品ぞろえはいいと思うよ〜? 」


崩壊前、というのがなにかは分からないが、とりあえず凄いことはわかった。


ぺ 「 刀って…あ、 」


ぺいんとがまた知らない単語を出して慌てて口を塞いでいる。


コ 「 …もう言及しないけど、事が終わったら話してもらうからね? 」


ぺ 「 …はい 」


ぺいんとは諦めたように返事をした。

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