テラーノベル
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中に通されたその部屋は豪華な部屋ではあった
あったのだが‥‥
「ここがリビングで向こうが寝室」
「‥‥‥‥凄い色だな」
「これは後から好きな家具に替えな。この家具はアイツが揃えた物だから」
「いや‥‥いいよこのままでも‥‥」
「お前赤色好きなの?」
「‥‥そうじゃないけど」
家具なんてどうでもいい
俺は方法を考えてここから出ていってやる
だから色とか家具とかそんな物どうでもいい
「ここに来る奴なんてすぐに買い替えるのに。お前ってやっぱ変わってるな」
「俺は寝れればそれでいいです」
「気が変わったら侍従に伝えてよ」
「‥‥‥‥わかりました」
「また呼びに来るまで好きに過ごしな」
「‥‥‥‥はい」
また呼びに来るとは‥‥?
まぁそんな事は気にせずにとりあえず1人になる空間を貰えてホッとした
俺は持って来た荷物をテーブルに置くとベッドに座る
真っ赤なベッドにピンクの枕
どうやってここで落ち着いて過ごしてたんだ?
天蓋から落ちるカーテンまでも赤く、絨毯もワインレッド‥‥
見ているだけで目が疲れる
目を瞑り体を横にして仰向けになると、すぐに誰かがこの部屋の扉を叩いた
「‥‥はい」
「ごめんね?来たばかりなのに」
俺は体を起こすと目の前には知らない男が立っていた
「俺は君の向かいに住んでる者だよ。これからよろしくね」
「あ‥‥よろしく‥‥」
「あまりこの言葉わからないから‥‥おかしくても許して」
「そう言えば日本語上手いな」
「イブラヒム様に教えてもらったから」
「そうなんだ。そう言えば侍従も上手かったな、日本語」
「イブラヒム様が日本に留学した時に一緒に行かれてるから。イブラヒム様のハーレムにいる子達はみんな少し日本語話せると思うよ?勉強するついでに教えてくれるから」
「へぇ、勉強なんてするんだ。そんな事する人には見えなかったけど」
「イブラヒム様は勉強するのも好きだし、教えるのも得意だよ。きっと君にも何か教えてくれるはずだから」
「‥‥そうなんだ」
「そう‥‥それでさ‥‥」
このハーレムでの規則みたいなものを教えてくれた
基本自由に過ごせて食事は下の者が作って持って来てくれるらしい
下の者というのは、このハーレム内で俺が過ごす建物と向かいの、この男性が住んでいる建物が1番と2番
隣のベージュ色の建物に住む4人がその下になり、奥のマンション野様に建つ赤茶色の煉瓦作りの建物に住む者が下の者らしい
このハーレムには序列があり、入って来たばかりの時はとりあえず真ん中のベージュの建物に入るのがならわしらしい
そしてイブラヒムさんが言う建物へ移される
俺はとりあえず1番良い建物に入れられたみたいだけど‥‥
「だから君‥‥気をつけた方が良いよ。この部屋を出されたアイツは1番に固執していたから」
「そうなんだ。だったら俺、部屋変わっても良いのに」
「それも気をつけた方が良い。ここではイブラヒム様の言葉が絶対だから」
本当にこの場所は俺には合わない
堅苦しくて息が出来なくなりそうだ
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