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シリアス最高です…もうなんて言うか…文才です…( ´•̥ω•̥` )ポロポロ 姐さんの言葉の重みが凄いし…太宰さん目を覚まして…😭 続き待ってます🫶
シリアス最高だぁぁぁぁああ... 泣くわ
シリアス良いですねェェェェェ 凄い設定複雑化してて凝ってきそうな勢いになってますね(((((😇 構成やっぱり最高です…🫠
⚠シリアス注意、中太、16歳軸⚠
「死んでるんだよ」
其の言葉を訊いた瞬間、思わず叫んでしまいそうな位地獄を感じた。
太宰 「…うそだ……、」
僕はしゃがみ込んだ儘消え入る声で呟く。
森 「嘘じゃないよ、」
太宰 「…違う、…」
森 「中也君は__
太宰 「……そんな筈無い、…っ!」
ばっと立ち上がっては首領の言葉を遮る様に被せて声を上げる。
今迄、誰にも見せた事の無い絶望の顔だった。
太宰 「…中也は、……」
俯いては頭の中で自問自答を繰り返す_
_中也が、死んでる?
_此の世にはもう居ない……?
_嘘だ……
…だって、今も僕の隣には__
そう思い隣を見ると、先刻迄居た筈の中也が忽然と居なくなっていた。
太宰 「…中也…… ?」
誰も居なくなった隣を見て、やっと僕は悟った。
もう、僕の中で希望の一雫も生まれなかった。
太宰 「……ねぇ、嘘でしょう……、何処行ったの……」
森 「……」
其れでも死に物狂いになって中也を捜す太宰の姿を、森は唯黙って見ていた。
太宰 「…返事してよ……」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「…中也、…」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「どうせ其処に……近くに居るんでしょう、?」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「……いやだよ、…」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「…折角……せっ、かく……」
堪えていた泪が次々と溢れ出てくる。止めようにも止められない。
そうだ…最初から僕は何もかも判っていたんだ。
ずっと気付かふりをしてた。気付きたくなかった。信じたくなった。
中也が、死んだことなんか。中也が、居ないことなんか__
森 「太宰君……」
僕の名前を呼ぶ声が易しくて、虚しくて、更に目頭が熱くなった。
太宰 「………森さんは、嘘付きだよ…」
最後に一つ零れた泪を部屋へ落とし、たった一言、其れだけ云い残すと逃げる様に走って部屋を出た__
部屋から飛び出してからは何も考えたくなくてポートマフィア内を只走った。
すると__
中也 『何処迄走る積もり何だよ』
太宰 「…、!」
耳慣れた声に思わず足が止まる。振り返ると其処には中也が立っていた。
太宰 「中也…っ!!」
中也 『はは、やっと止まったな』
そう薄く微笑えば、中也の躰が徐々に透明になって行く。
太宰 「…!中也、…」
中也 『太宰、頑張れよ』
何処か寂しそうな声で云うと、再び跡形もなく消えてしまった。
太宰 「待って、中也…っ、」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「僕は未だ__
必死に成って叫んでいると、どん………、背中に暖かな衝撃を感じた。
紅葉 「おや、太宰」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「こんな処で何をしとるんだい」
太宰 「……姐さん、…」
ぶつかった正体は紅葉…姐さんだった。其処で僕は1つの可能性を思い付く。
太宰 「…ねぇ、」
紅葉 「なんじゃ?」
太宰 「……中也って、何処に居るの?」
紅葉 「…っ、太宰……御前……」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「…其の様子じゃあ、鷗外殿から話は訊いたであろう」
太宰 「うん、訊いた」
紅葉 「ならば_
太宰 「訊いたけど、……」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「森さんの話が本当だと?」
紅葉 「…っ!」
太宰 ︎ ︎ ︎ ︎「中也が死んだって?」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「真逆、姐さん迄そんな冗談云わないよね? 」
狂気めいた微笑いを含んだ低い声と云い方に紅葉の背筋が凍る。流石マフィアの幹部とでも云った処か…。今、太宰の雰囲気は確かに捕虜を拷問する時に似ていた。怒って居る訳じゃあないのに底知れないマフィア特有の笑顔が恐怖を強くする。
普段拷問する身であっても太宰には敵わない。
しかし__
紅葉 「しっかりしろ、太宰」
此処で太宰に夢を見させてしまえば、森の覚悟は水の泡だ。
太宰 「……なにを…」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「僕は何時もと変わらないよ?」
紅葉 「…中也は居ない」
太宰 「!…如何して…姐さん迄、」
紅葉 「其れは変わらないんじゃよ」
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎「どんなに足掻いて、叫んで、泣いても、」
太宰 「………」
太宰は何も言わなかった。
紅葉 「…御前、中也が死んだ時の事を覚えて居ないのか」
太宰 「………ない」
俯いて云う太宰を前に、紅葉は覚悟を決めた。
紅葉 「では、妾が話そう」
続きます。
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