ここは、ハマライ王国。この王国はとても楽しく幸せだった。だが、ある日突然NE団が現れては子を攫い、物を盗み
王様たちは困り果てていた。そんな時「このままではいけない」と立ち上がったのがスカーレット王女である。
ここから、スカーレット王女たちと仲間対NE団の戦いが幕を開けるのだった。
「なんていう物語もいいかもしれないわね」
「お嬢様…今は勉強を優先するべきでは!?」
今日も、スカーレット王女と執事の言い合いが始まるのでした。
「はぁ…。物語を考えるのはいいことだとは思うんですが…、勉強はしっかりしたほうがいいかと」
そういうのが、ラネという執事だった。
「今更そう言っても、私が今まであなたにそう言われてきっちりやったことがあるとでも…?」
「そうですね。あなたが6歳の時から世話係としてきましたが、一回も私のいうことを聞いたことがありませんでしたね…!!!!!」
「ふふ、私はそれでも成績上位を保っているわ。心配されなくっても大丈夫なので。」
「ですが、お嬢様。もう16歳ですよ…」
ため息混じりでそういう。
「ん…?そうでしたっけ。では私は学校に…?」
「はい」
ある部屋の一室から叫び声が聞こえましたとさ。
「お嬢様。どうしたんですか…?」
「何って!!!!!入学式いつよ!!!!!」
「えっと…明後日ですね」
「なんで!?急すぎません!?」
「お嬢様が聞く耳持っていらっしゃらず…」
入学式は明後日だった。
「私、どうしたらいいんですか…」
「今更ですよ。」
「辛辣すぎませんか!?」
「お嬢様は、ずっと夢の中に浸っていたので。仮にも貴方王族ですよ?お友達はできるのでは…?」
「そうだったわ!!」
「え…?」
「私にもお友達は…」
しばらく無言の間が続く。そして口を開いたかと思えば
「あ…幼馴染のルアーしかいないわ…」
「えぇ…」
「ルアー様は、お嬢様と同じ王都学園へ…?」
「ええ。そうだと思うわ」
「私たち執事、メイドなどの家人はお嬢様の動向は禁じられておりますので、ルアー様に護衛を頼んでおきます」
「大丈夫よ!ラネ。私は自分の身を守るための最低限の剣術は学んでおりますもの」
(どうしてこんなに色々なことができるのに友達はいらっしゃらないのだろうか…)
そんな疑問がラネを襲ったのであった。
翌日。
「おはよう」
「おはようございます。お嬢様」
「早速ですけど、ラネと私お父様に呼び出されました☆」
「!?!?!?!?」
王室
「失礼いたします。ラネでございます」
「うむ。入るんだ」
王室に入ると
「門番の者達、一旦席を外してくれぬか」
「かしこまりました」
「さて、ラネとスカーレットを呼び出したのは他でもない…」
(ああ…お嬢様が色々なことをしでかしたから!?いや…でも学業面に問題はなかったはず…)
そして、ごくりと息を呑む。
「ラネ。お前には一緒に…学園へ行ってもらう」
「「ええーーーーーー!?」」
二人分の声が重なる。
「あ、あのどうしてですか?私もう20ですが…?」
「いやー、最近王国に変な輩が出てきておるからのぅ。まぁ、わしの気まぐれだ☆」
心配して損した!!!!!!と二人は思った。
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