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【世界で一番の宝物】
才能はあれど、いらなかった
誰かに「醜い」なんて言われて、ちゃんと話す事ができなくて
僕は自分の事が嫌いだ。大嫌いだ
誰かと話してみたい。
誰かに、「綺麗」だと言われてみたい。
友人が出来た。初めてだった
あの子は、僕を「綺麗」って、「醜くない」って言ってくれた。
僕はあの子が好きだ、恋愛的でなく、友人的に。
あの子はよく、僕を心配してくれていた。僕が仕事に夢中になっている時、よく「休憩しましょう。」とか言って、無理やり休ませて。最初は少しびっくりしたけど、最近になってはそれが「僕なんかを心配してくれる」って、嬉しくて
火事の時も、火傷を、僕自身を心配してくれた。嬉しかった。僕を見てくれる、そう思ったから。
「……ね、恋歌。こっち来て」
「……?はい。どうしましたか?」
素直で、抵抗もしない。抵抗もしないのは初対面にもしそうだから少し心配だけど…この子なら大丈夫だって、そう思う。
「………ぁ、」
三聖母さま?
恋歌、ごめん。
僕、僕が こんなこと巻き込まなきゃ
見えない
聞こえない
話せない
それは、死と同義ではないだろうか。
僕はあの子をころした。自分の手で
「……きみは、この世で一番の宝物だ」
「許して、なんて言わない。だから、どうか
その瞳は僕だけのものであって」
僕はあの子の目を奪った。
そして、僕はあの子に目を奪われた。
コメント
17件
中人)……やべ名前忘れた()誰だっけ…… ……恋歌愛され()だなこりゃ……()
何でだろうか、 最後の僕はあの子の目を奪った、が物理的、奪われた方は心理的、っていう感じがするのは気のせい…だよね、?