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[反省会]
反省会の続き。
ソファから立ち上がろうとした瞬間、
侑の腕が素早く腰を掴んだ。
「どこ行くねん。
まだ、反省……終わってへんやろ?」
耳元に落ちる低い声。
後ろから抱き締められ、
体がびくりと震える。
「さっきも言ったけどな。
俺の許可なしに、離れんな」
強引なくせに、腕の温度が優しい。
そのギャップが心臓を乱してくる。
🌸「……ごめん、侑」
侑「ごめんは何回でも言え。
でも俺が欲しいんは、
“言葉”だけちゃう」
くちびるが触れそうな距離。
黒い瞳が、逃げ道を塞ぐ。
「🌸。
俺だけ見るって言え」
「……見てるよ。侑だけ」
「声小さい」
囁きは甘いのに、逃がさない。
顔をぐいっと引き寄せられる。
「“俺以外いらん”って、
言わせるまで離したらんから」
指が顎を掴み、
視線を奪われたまま口を塞がれる。
深く、強く。
「んっ……」
呼吸を奪うキス。
それが一度途切れると、侑は静かに笑った。
「可愛すぎるやろ。
ほんま、妬くわ」
嫉妬で滲む声。
そのままソファに押し倒される形に。
「俺以外に触られたこと、
全部上書きしたる」
手が髪を梳き、頬を包み、
目を伏せる暇すら与えない。
「俺が怒っとる理由、わかるか?」
🌸「……わかる。
他の人に、触られたから」
「それだけちゃう」
少し熱がこもる視線。
指先が首筋をなぞる。
「困っとる時に、俺呼ばんかった。
それが一番ムカつく」
胸がぎゅっと締めつけられるほどの本音。
「俺に全部任せろ。
お前の安全も、涙も、笑いも、
全部、俺の仕事や」
言い切って、また唇を奪う。
今度は、言葉を引き出すようなキス。
「……侑だけ、だから」
「もっと」
「侑しかいらない」
満足げに目を細める。
「ようできました」
悪戯っぽく笑って、
けれど声は熱くて真剣。
「逃げんなよ。
俺から」