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「何だ? その格好は」


ベラルダート村に向かう馬車のそばで待っていたアダムが、現れたベロニカを見てあからさまに顔をしかめた。


その怪しむ視線に、ベロニカは目を左右にさまよわせる。


そう言われるのも当たり前だ。


今のベロニカは、胸まである淡いグレーの真っ直ぐな髪に、丸い眼鏡をかけ、平民が着るようなワンピース姿で、いつものローズではない別人になっているのだから。


ちなみにグレーの髪は、キャシアに用意してもらったウィッグだ。


どうしてこんな格好をしているのかというと、王国民と接して本物のローズではないとバレることを防ぐためだった。


彼らとローズの接点は多くないが、万が一ということもある。


王国民の様子は知りたいが、入れ替わりがバレたら元も子もない。


(それに公爵に指摘されるのは想****************

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王女様と体が入れ替わったので侍女の私が冷徹公爵の妻になります

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