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#茈赫
続きです !
前の話見てない方は先にそちらを見ることをおすすめします 🙌🏻🙌🏻
わ
ん
く
茈 side
茈 ) ……っ
また。
気づいた瞬間、自分で嫌になる。
廊下を歩きながら
無意識に視線を探してる。
茈 ) なつ、。
見つけたくないはずなのに
勝手に目が追ってしまう。
茈 ) ……最悪
小さく呟いて、目を逸らす。
もう会わないって決めたのに。
忘れるって、決めたのに。
なのに
会わないまま数日過ぎただけで
こんなに苦しくなるなんて思わなかった。
茈 ) ……っ
ぎゅっと鞄を握る。
最近、ずっとおかしい。
授業中も、家でも。
気抜いた瞬間、思い出してしまう
低い声。
触れ方。
近すぎる距離。
全部。
茈 ) いやだ
忘れたい。
忘れなきゃいけない。
婚約者がいる人を 。
こんなに考えてるなんて
ほんとに終わってる。
茈 ) ……帰ろ
これ以上考えたくなくて
足を速める。
その時
赫 ) 何逃げてんだよ
茈 ) ……っ!?
一瞬で、これまでにあったことないくらい心臓が跳ねた。
聞き間違えるわけない。この声。
振り返るより先に、腕を掴まれる。
茈 ) っ……
強い。
逃げようとしても
簡単には振りほどけない。
赫 ) ……やっと捕まえた
低い声。
前よりずっと近い。
というか
逃がす気がない。
茈 ) ……離してください
ちゃんと言わなきゃ。
もう関わらないって決めたんだから。
赫 ) 嫌だ
即答。
茈 ) ……っ
意味分かんない。
なんでそんな普通に言えるの。
赫 ) 何日避けてたんだよ
茈 ) ……避けてません
赫 ) 嘘つけ
ぐっと腕を引かれる。
近い。
また、あの匂い。
茈 ) ……っ
頭、くらくらする。
だめ。
ちゃんと離れなきゃ。
茈 ) …先輩、婚約者がっ
言いかけた瞬間
赫 ) 分かってる
被せるみたいに返ってくる。
赫 ) ……でも無理なんだよ
茈 ) ……え
一瞬、思考が止まる。
赫 ) お前避けてから、ずっとおかしい
低い声。
でも
前みたいな余裕がない。
赫 ) 探してもいねぇし
ゞ ) 顔見えねぇし
ゞ ) なのに頭ん中、お前ばっか
茈 ) ……っ
胸が、ぎゅっとなる。
そんなこと言われたら、また期待してしまう。
赫 ) ……なんでだよ
掴む力が、少し強くなる。
赫 ) なんでお前だけ、こんなんなんだよ
茈 ) ……し、りません
やっと出た声は、情けないくらい弱い。
だって
そんなの
自分だって知りたい。
赫 ) ……は ッ
小さく息吐いたあと
額に手を当てるみたいに俯く。
赫 ) ……もう無理だわ
ぽつり、落ちた声。
その一言だけで
胸の奥が熱くなる。
茈 ) ……っ
だめ。
そんな顔されたら
また胸の奥底が揺らぐ。
離れなきゃいけないのに。
茈 ) ……やめてください
絞り出すみたいに言う。
でも
全然強くない。
赫 ) 何を
低い声。近い。
掴まれたままの腕が熱い。
茈 ) そういうこと言うの
期待してしまうから。
言いそうになって
慌てて飲み込む。
赫 ) ……期待?
少しだけ、顔が近づく。
逃げたい。
なのに
動けない。
赫 ) 期待してんの
確かめるみたいな声。
茈 ) ……っ
言えるわけない。
でも 、 否定もできない。
沈黙が痛い。
赫 ) ……なぁ
掴んでた手が、少しだけ優しくなる。
それだけで泣きそうになる。
赫 ) ……俺だけ?
茈 ) ……え
赫 ) 苦しいの
その言葉に息が止まった。
そんなの自分だって。
茈 ) ……ちが
反射で否定しようとして止まる。
違わない。全然。
会わないようにしてたのに毎日探してしまってた。
来ないだけで苦しくなってた。
忘れようとしても無理だった。
全部。
茈 ) ……っ
視界が滲む。
やばい。
これ以上話したら
全部ばれる。
赫 ) …いるま
名前、呼ばれる。
優しく。
それだけなのに
限界だった。
茈 ) ……会いたく、なかったのに
震える声。
でも
止まれない。
茈 ) ……会いたかった
言った瞬間
胸の奥がぐちゃぐちゃになる。
終わった。
もう隠せない。
茈 ) ……っ
俯いたまま
唇、噛む。
なのに
赫 ) ……は
聞こえた声は
驚くくらい
嬉しそうだった。
赫 ) 会いたかった、ね
低く、噛み締めるみたいな声。
茈 ) ……っ
言わなきゃよかった。
そう思うのにもう遅い。
赫 ) ……それ、俺だけじゃなかったんだ
腕を引かれる。
一瞬で距離が詰まる。
茈 ) っ、せんぱ……
赫 ) ……もう無理
苦しそうに落ちた声。
次の瞬間
強く抱き寄せられる。
茈 ) ……っ
逃げなきゃいけない。
なのに
腕が動かない。
赫 ) 逃がせるわけねぇだろ
耳元で低く響く。
心臓が壊れそうなくらいうるさい。
茈 ) だめ、です
震える声。
でも
赫 ) ……言えてねぇよ
優しく返される。
そのまま
頬に触れた指が
ゆっくり唇をなぞる。
茈 ) ……っ
目、逸らせない。
赫 ) ……好きにさせといて
ぼそっと落ちた声。
次の瞬間
唇が重なった。
茈 ) んっ……
触れた瞬間
息が止まりそうになる。
離れなきゃいけないのに
離したくない。
赫 ) ……っ
何度も、確かめるみたいに触れられる。
苦しい。
なのに
嫌じゃない。
茈 ) ……は、ッ
息がうまくできなくて、
それでも
離れていく気配はない。
赫 ) もう、無理
掠れた声が、近すぎる。
だめだとわかっていながらも
2人の世界から離れられなかった。
コメント
1件
ひぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?第三章でこれ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?! 「会いたかった」って震える声で言っちゃう茈ちゃん可愛すぎかよ……しかもそれ聞いた赫先輩が嬉しそうに「それ、俺だけじゃなかったんだ」って……もう無理。心臓止まるかと思った。最後のキスシーン、絶対逃がさないって雰囲気がヤバすぎて何回も読み返した……! もうこの2人がどうなっていくのか気になりすぎて夜しか寝れないっす!!!!次話いつ!?!?!?待ちきれない〜〜〜〜〜〜!!!! #テラーノベル