「楽に……してよ。」
若井の服の裾をぎゅっと掴みながら、そう口にした。
「それ、本気で言ってる…?」
一度身体を離し、若井の真剣な眼差しをしっかりと見詰める。
言葉にするのが苦手な僕は、咄嗟に身体が動いていたみたいだ。
ぐっと背伸びをして若井の唇を奪った。
「…本気。」
唇を離した後、若井を見詰めた。
所謂、上目遣いってやつ。
突然の口付けに若井は目を丸くしている。驚いたような、嬉しいような、期待してるような顔。
「俺さ、元貴のこと…大切にしたいから….
とりあえず話聞いてもいい?」
このままベッドでも良かったのに。
若井の優しさが胸に染みる。
「…うん。」
若井を優しくソファまで連れて行く。
二人隣合うように腰掛け、身体の向きを若井に向ける。
それから、若井に包み隠さず全て伝えた。
すぐに孤独を感じてしまうこと、
そんな自分が嫌になってしまうこと、
誰かに隣にいて欲しいこと_______
若井が優しい眼差しで話を聞いてくれるから、スラスラと自分の気持ちを言えた。
若井は何も言わずに僕の話を聞いてくれた。
「辛かったね」とも、「俺がいるよ」とも言わずに、ただ抱き締められる。
自分よりも大きな身体。
今までの誰よりも暖かくて、優しくて、心地良いハグ。
僕も若井の背中に腕を回し、強く引き寄せる。
この人だけは離したくない。
どこにも行かないで欲しい。
こんなこと、引かれるのが怖くて
今まで誰にも言えなかったけど、
きっと若井なら受け止めてくれること、知ってる。
若井の温もりで全部最初から無かった事のように思える。
若井が心から僕を心配してくれてる。安心させようとしてくれてる。
若井も思ってること全部口に出すタイプじゃないけど、僕には分かる。
それが嬉しくて、愛おしくて、涙が滲む。
「元貴はさ、
孤独を人一倍感じやすいんだろうね。」
若井が僕の頬に流れた涙を手で拭う。
「独りじゃないよ、絶対。
皆元貴の事を理解し切れてないだけだよ。
俺は…さ…、分かってるから。」
そうして少し恥ずかしそうにはにかむ若井。
「甘えていいよ」と言われてるような気がした。
何処かぎこちなくて、甘い雰囲気が僕と若井を包み込む。
薄暗い部屋の中で、若井は僕を優しく抱きしめている。
誰かに抱き締められる事なんて、特別な事じゃ無かったのに。
有り得ないぐらい嬉しい。暖かい。
窓の外では雨が静かに降り始め、その音が2人の心音と重なる。
若井が僕の耳元に顔を寄せる。
その吐息が柔らかく僕の首筋を擽る。
「元貴…」と囁く若井の声には、優しさと愛おしさが滲んでいて、それだけで心が満たされた。
「ん…ぁ、ゎっ…ぅ、ゎかっ…わかぃ…」
「んっ…なぁに、もとき……」
どうしよう。
今すごく幸せ。幸せ過ぎて困る。
若井が触れた処が、どんどん熱を持っていく。
身体全体が若井を求めていたみたいで恥ずかしくなる。
こんなに
温かくて
甘くて
心地良くて
涙が溢れそうになるぐらい優しくて
この人じゃないとダメだと思えたのは、
こんなに”愛されてる”と思えたのは初めてだったから。
こんなに”愛したい”と思える人は初めてだったから。
若井は今迄の人達とは全然違う。
身体に触れる順番も
服の脱がせ方も
キスの仕方も
掛けてくれる言葉も 手の握り方も 焦らし方も
全部全然違う。
それなのに、困る。
今迄で1番気持ちいいなんて。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
次回🔞入るかと…!
この書き方初めてで慣れてない所多々です😭
暖かい目で見た頂ければ!!!です!!!
コメント
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だれっ??天才連れてきたの
ほ ん と に 神 、